花火大会
第四期:祭り囃子が聞こえる
お祭りの最後には、花火が上がるんだってさ!
森の中、少し開けた場所に、【花火会場】の看板が。
そこにはゴザがひいてあり、冷えたビール、お茶、ジュースなどの
飲み物が用意してあるようだ。
屋台の食べ物を持ち込んで、のんびりしてもいいかもしれない。
花火は、この広場以外のどこからでも見えるようだ。
屋台の店番をしながら、鳥居の前で話でもしながらなど、この場所以外で好きに眺めてもいいだろう。
あそびかた?
基本はまったり会話の場となります。素敵な交流が生まれますように…。
発言すると同時に2D6を振る! 1レス1回。
ある程度ダイスが溜まったら、ダイス目に応じた花火があがるよ!
会話に困ったら「たーまやー」とかでもいいんじゃない?
2d6の合計値
2 レア花火(キャラクター系?
3 型物っぽい
4 千輪菊系
5 型物 レアじゃないやつ
6 芯菊
7 菊
8 ぼたん
9 冠菊2(柳)
10 椰子
11 型物2(ちょいレア
12 レア花火2(豪華系
……あ、花火、始まってるんですね…。 うぅん、花火見ながら、何かつまみたいなぁ。何か買ってくればよかった。
花火大会の会場には、既に多くの人々が集まってきていた。
花火……か。 祭りの幕引きにはふさわしい催しだな。
恥ずかしそうにしながらも 貰ったぷにっとお面を付けて広場へ立ち寄る
猫焼き屋からでもいいが やはり見晴らしの良い場所で楽しみたいからな!
ござに正座し 持ち込んだポップコーンと 芋餡猫焼きをつまんでいる。
用意されているビールも飲みつつ 空を見上げる
……! なんですかその、ぷにっとお面…! 可愛らしいなぁ。 このお祭り会場、お面屋さんはあったけど、何か種類が偏ってるっていうか。 どこかで、売ってたんです? 思わず不躾な質問を
? ……らしく?
戦闘中の勇ましい雰囲気は記憶に無くて。目の前に居るのは浴衣姿の女性。
かわいらしいお面はとても似合っているように見えて、首を傾げた。
記念、ですか。なかなかこんな機会もないですし、いいですね。
…思い出は、忘れる事は無いのでしょうが、形のあるものが残っていたほうが、ずっといい。
その時の空気とか、全部、蘇るように思い出せる気がしますから。
はずかしい、ですか? お似合いですよ? ……まぁ何にせよ、お祭りですし。いいじゃないですか、今日くらい。
ははは……それもそうだな。
少々苦笑い、可愛いものは好きだが 身に着けるのは慣れてない
形あるもの……か、いつでも見て触れることのできる思い出というのは
自らの中だけで終わらないものだからな……
お面の隙間から すこし はにかんだ表情が見える
一風変わった型物花火に歓声があがる。
そうだな、さっそくねがいごとするぜー!
(そういうとアーサーは早速、花火に向かって願い事をし始めた。
…願い事がかなうかどうかはかみのみぞしる)
海の男になれますよーに、セトレットともっと遊べますよう―に、ねーちゃんが元気になりますよーに…後えっとそれから…。
場所取り場所取り……と。
あ、丁寧にゴザまで引いてくれてある。よかった、何も敷くもの持ってこなかったからなあ。
(と丁度いい場所に座り込んで、
白いわたあめをわたあめのような風貌の小さなゴーレムに分け与えながら)
遠くから見えてはいたけど、やっぱりここから眺めるのが一番大きく見えるな〜。風流、だなあ…。
(団扇ぱたぱたしながらしみじみ)
◆液体提供店にて◆
<浮遊><色彩><爆発>あたりの液体作ったらさあ、
空まで上昇して色彩豊かな爆発を起こすんじゃない?
それって花火よね? ダスティも空で派手に花を咲かせてみない?
花火ですわ〜♪ どの場所で見ましょうかしら?
(見回した時に疾鷹達を見つけて、その方向に向かい、もしかしたら、花火の音にかき消されて、声が届かないかもしれないが)
皆さん、こんばんはですわ♪ まぁ!いつの間にか、皆さんお浴衣で!
あ、あはは、そうだね、水分足りてないのかな。
(と、とっさにニーサの牛乳を奪って一気飲み!)
ニーサ
「アー、ニーサ、ノ!
モー、ハヤタカ、キライ、カコヨクナイ!」
わわ、ごめんよ。
(会場に用意してあったジュースを素早くわたす)
ニーサ
「ンフフー、ハヤタカ、カコイイ」
さっき屋台で見かけたけど、アズ君もセト君もビシッと決まってたし、
コルトリエちゃんもすごく、か、かかかわいいね!
(どきどきして緊張しているようだ)
こほん…、
うん、お祭りだからね、浴衣で来てみたよ。
俺はちくわいただいたよ。味がしっかりしみててすごくうまかったよ。
うふふ、褒めて下さって、ありがとうございますわ〜♪
疾鷹さんも かっこいいですわよ♪ ニーサさんも、そう思いますわよね♪
うふふ、わたくしたちのお店の商品を食べて下さってるのですね♪
ちくわも食べて下さって、ありがとうございます♪
おでんにしたら、もっと…いえ、夏にする話ではありませんわね…!
(そう言いながら、自分も水筒に入れたしじみントスープを平然とした顔で飲みつつ、空を見上げて)
(こちらも糸桜をまじまじと見つめ返して)
? …まぁ!糸桜さんは髪を結っていらっしゃるのですね♪
ちなみに、ご自分でお結いに?
それにしても、蜂鳥さんも糸桜さんも新鮮で、とってもお可愛いらしいですわ〜♪
いえいえ〜 わたくし達はそんなに忙しくないのですわ♪
それよりも、神様の方がずっと…!この花火を上げていらっしゃるのも神様だそうですの。
今日のことはどれも、素敵な思い出ですわ…神様ありがとうございます…
(感謝の想いを込めて空を見て)
(会場の隅っこ、花火が打ち上がる度に大笑いしている浴衣姿の娘がいる)
ゲラゲラゲラ!!
空にさかな!さかなだってよー!打ち上げられてやんの!さかなだけに!
ゲーッハッハッハッハ!!
(泥酔しているようだ。その両手にはスピリタス2本が握りしめられている!)
ええ…あれは、あれで特別に…そしてこれはこれで…特別に…
シャインと二人で静かに穏やかな表情で花火を眺めている。
用意されていたお茶を手にしてはいるが、花火を見るのに忙しいのか量はほとんど減っていない
おー、やってるやってる!
(屋台から見える花火を見て)
…あー、いいなあ…。
俺も誰かと花火とか見たかったかもなー。
…昔ならアノチェと見たんだろうけど…。
浮かんでは消える花火を見詰めながら。
…でもまあ…いっか、きっと今幸せそうにテルプと見てるんだろうし。
…妹が幸せなら、俺はそれでいいさ。…な、アノチェ。
クレープを頼む人に声をかけられるまで、暫し目を細めて、思いを馳せていた。
どこかでまたひとつ、きっと花が咲いている。何かをひとつ、我慢するたびに咲く、アルバの花が。
広場の人々の会話に耳を傾けながら
……ん? あず殿。 聞いたか。
先程、さかなの形の花火が上がっていたそうだぞ。見たか?
肩車されているアズヴィスさんに向かって、問いかける。
(道中の肩車されダッシュが内心かなり楽しかったようで。口元が綻んでいる)
天野、走リ 、疲レテ ナイ?
魚…! 背 トテモ、高イ カッタ カラ、見エタ…!
綺麗ナ、青 魚…! アト、たんぼぼ ワタ…!
黄色 花火、沢山、上ガル ト 良イ ネ ?
体力には自信があるから、この程度では疲れぬよ。
満面の笑みで。アズさんと一緒に上を見上げる。
たんぽぽ… わたげか!
ふむ、見逃さぬようにしっかり見ておこう。
オルゴー! ……すみませんね、お待たせしました。ふふ、良い場所ですね!
(クラン仲間へのお土産らしき色々な袋などを持って、上機嫌で友のもとへ帰って来た)
来る途中でここにも飲み物が提供されているのを見かけたので、要らなかったかも知れないですが、販売機で買って来たばかりなのでこれも良く冷えていますよ。
場所取りのお礼です、どうぞ。
(と、隣に腰を下ろす)
もう、だいぶ打ち上がっていましたねえ……。
遠くからでも良く見えましたが、ここからなら、また格別に良く見えそうです。
(脇に荷物をおろして、自分用に買って来た赤ワインの小瓶を手に取って、頭上いっぱいに広がる夜空を見上げる)
(友からラムネを受け取ると) わぁ、ラムネか!お祭りらしいなあ…ありがとうネフライト。
今こめつぶにわたあめを食べさせていたんだ。それが終わったらお茶でも取りに行こうかなって思ってたから丁度良かったよ。
(ラムネの瓶を傾けながら夜空の花をしみじみと眺め)
……おやっ、本当です。こめつぶさん一緒に居たんですね!
わたあめの影に埋もれていて気付きませんでした…… 色々と回った上にこの喧騒だというのに迷子にならずにちゃんと君に着いて来てくれたんですねえ。
ふふ、こめつぶさんもわたあめの様なのに一所懸命に……わたあめの方にこめつぶさんの様な飾りを付けると、共食いみたいに見えそうですよ。
(その、大こめつぶを小こめつぶがあむあむしているのを想像して可笑しそうに)
こめつぶは今日は袖の中に隠しておいたんだ。この人混みではぐれたら二度と会えない気がするし…! カフェでわたあめを見てちょうどいいなって思ってね…ああ、わたあめに埋もれてどこにいるか分からなくなってる…(きゅん)
成程、そうでしたか。大人しく隠れて居られるとは、相変わらず良い子ですねえ。 おやおや……ふふ、体中ぺたぺたになりませんか? こめつぶさん。 (あむあむとわたあめを掘り進めて、本当に埋もれそうになっている様子を微笑ましく見守りつつ)
あ、アルバさん…考え事をしている中すみません…。
すみません…ユージーンさんから新作クレープ…オランジェットチョコレートがシナモン入っていると聞いて来ちゃいました…。
…あ、もし店を閉めているのなら別にいいです…。
お、やよい、いらっしゃい!
ああ、いいよいいよ、大したことじゃないからさ! (にか!っと笑って)
店はまだやってるよ!今俺一人だからちょっと対応が遅れるかもだけど勘弁な。
了解、オランジェットチョコレートな!今作るよ。
シナモン好きなの?じゃあ多めに入れちゃうかねー。
さくさくとオランジェットクレープを作り始めて。
て、手際云々はまったく気にしません!
それよりもオランジェットチョコレートが食べれるみたいで嬉しいです!
シナモン、大好きです。 たっぷりお願いしますね。
(声をかける前に考え事をしているアルバさんが…他人事とは思えなくて)
あ、あの…その…ラムネ買ったのはいいのですが…たくさん買ってしまったのです。
もしよかったら一本…いかがですか?
(袋から先ほど買ったラムネを取り出し、アルバさんに差し出す。買ったばかりでまだ冷たいのか、中の飲み物の冷たさと外の暖かさが相まって瓶は汗をかいている)
(栓を開けたラムネをアルバさんに手渡し、気持ちよく飲み干すアルバさんを見て)
ふふ…ラムネ…喜んでもらえてよかったです。
(そういいながら、やよいも背を向けて自分のラムネの栓を開ける)
あの…せめて………花火が終わるまでここに私を置いてもらっても…いいですか?
むぅ…私は猫じゃ………ないかもですけど…行き場がないのは当たっています。
急に押しかけてきてごめんなさい……ちょっと…今…人恋しくなっちゃいまして…。
(栓を開けたラムネに口をつけずただただ、じっと泡立つ炭酸を見つめ)
……今日…風子お姉さんと協力して、リョウお兄さんとナオミお姉さんを二人きりにしたんです。
うまくいってほしいと思う一方で…関係が進展してほしくないという思いもあって………。
(アルバさんに背を向けてやよいの視線はずっとラムネの中の気泡を見つめたまま)
(空いっぱいに広がる花火に、長い前髪の奥の目を輝かせているちっちゃい族の娘がひとり)
わぁ〜〜〜♡おさかなにわたげ…柳型もかわいい〜!!
花火ってロマンチックよね〜♪綺麗で儚くて……!
…はっ、お祭りもう終わっちゃうじゃない…!結局お兄ちゃん見つけられなかった…!
んんんんもう〜…お兄ちゃんったら!!ばかばかぁ!
(ぷりぷりしながら花火会場を横切ってゆくのだった)
(目前を横切った娘とよく似た風貌の、しかし長身の男が、
缶ビールを片手にその後ろ姿を見送った。液体屋で飲んだ『何か』の所為で、背が伸びたジアの兄……ギシだ)
ありゃ、ジア。お祭り来てたんスか。
そして見事に気が付かなかったっスねえ、あいつ。
まあ、気が付いても大騒ぎしちまうだろうし不幸中の幸いっスかね。
ん〜、夜空の花を眺めながらのビールはまた格別っスねえ。
あ、さり気なく甘党に丸めたの、バレたかい? いや、思い返して見るとちょっと恥ずかしいぐらい甘いものを求めていたなーって…君の恩人さんじゃないけれど、一人だったら目線が気になってここまで色々食べられなかっただろうね。君が付き合ってくれてありがたかったよ。
最後のシナモンシュガーがけアップルベビーカステラも格別だった!タイ焼きはクランのみんなと食べようと思ってるんだ。楽しみだなあ。
ふふッ、ばれないと思いましたか?
まあ、君がこれからも甘いものを食べに行きたいのに恥ずかしい時でもあったら、私でいいならお付き合いしますからどうぞいつでも、ご遠慮なく!
ええ、タイ焼きは私も、クランに帰ってから皆と頂こうかと。お味の方はカステラと同じく折り紙付きでしょうし、私も楽しみですよ。君から聞いてからずっと気になっていましたから。
あとは、タコ焼きと……天野さんが仰っていた大判焼き、があれば最高だったのですけれど。
ああ、それじゃあこれからも遠慮無く甘味の旅に付き合ってもらおうかな。
次は食べそこねた大判焼きを求めて、とかね!
(飲んじゃったし、今更だけど。と、友の方へラムネの瓶を掲げて乾杯の形をとると、残りを飲み干して)
そうそう、射的では君の意外な一面が見られましたっけね。いつも杖を構えている所しか見ていませんでしたから、銃をあんなに巧みに操る君というのはなかなか痛快でした!
……ああ、そうだ。射的で思い出しました。
(おろした荷物と一緒に傍で大人しくまるくなっていた猫ロボットを膝の上へ)
この子にも、ご飯をあげてみましょうか。好き嫌いは無いんですかねえ……。
(海鮮屋台で買ってきた袋から、にぼしを取り出して猫ロボの鼻先へ差し出してみると、ぱくんと食いついて、ちゃっちゃっ、と可愛らしく咀嚼した)
本当に良く出来ていますねえ! 毛皮があったらまるで本物です。
(楽しそうにその背中を撫でて、こめつぶさんに襲い掛かったらいけませんよ? と言い含めている。当の猫は聞き分けているのかいないのかはわからないが、にぼしはとても美味しそうに食べている)
にぼしは、猫とまふら〜の皆さんが調理担当のいなせなご主人と海鮮屋台を出していらして、そこで買わせて頂いたんですよ。カイム産の良品なんだそうです。
(撫でられた猫ロボは、友の手に「もっと撫でれ」と言わんばかりの仕草で、自分の喉を押し付ける様にして甘えている。本物猫の様に喉ごろごろの振動のおまけつきだ!)
イカや焼き魚もありましたし……、
(タコやしじミントもそちらにあった、と言おうとしたが、苦手なタコの脚が豪快に1本丸ごと串刺しで焼かれていただの、大鳥居でプレーンさんに呼ばれた後に友を襲ったミントの惨劇だのを刺激する事もあるまい、と言葉をぐっと飲み込んだ!)
……これぞ海鮮屋台! という香りだったので、つい引き寄せられてしまいましたねえ。
へえ、海鮮屋台!それは美味しそうだな!ふふ、煮干しは彼らのおやつでもあるんだろうね。 …カニクリームコロッケとかないかな…いや、屋台だものな!流石にないか。 (心優しい友の気遣いにより、タコとしじミントのあたりはまろやかに伏せられた!)
(カニクリームコロッケと聞いて) そういえば、チョコロッケ? と活き小蟹はありましたが……海鮮の香りに気を取られてそれらは買いませんでしたね。君の好物のそれがあったら、ぜひ買って来たんですけれどねえ!
話題はいつしか、クラン ワスレモノ が出していたカフェの事へと。
風子さん、そうですねえ。今日はお疲れだったのかも知れませんが……。
種族の違う、ましてや女性の方の事となると、あまり心配したり気を回し過ぎるのも失礼になるかも知れませんし。悩ましい所ではありますねえ……。
ですが、彼女の周りには頼もしい仲間の方々がいらっしゃいますし、大丈夫だとは思いますけれど。
(原因が名湯でも治らないアレ、しかも自分自身だとは露ほども考え至らない様だ!)
大盛況だったものなあ、あのカフェ。いくら風子でも疲れるのは無理もないって感じなのかな。
仕方ないよ、だってあんなに可愛らしい景品を目の前に並べられたら、たとえ行列になっていたって並ばざるを得ない…!
(傍らに置かれた戦利品をちらりとみながらズレた感想を)
(一方そのころ会場から少し離れた場所の見晴らしのいい場所に竜人の女性が一人)
間近で見るのもいいけどー…遠くから見るってのも乙ってものだよねー。
会場に行ったら多分…あの人に会っちゃうし…いやじゃないんだけど…あんな姿を見せた後じゃあ…やっぱ会うのが恥ずかしくなるというか…うん…うん。
…ま、まぁ…せっかくいい場所見つけたんだし、持ってきたオヤツでも食べるんだよー…。
(持ってきたタピオカミルクを少し飲み、ランドグシャクッキーをかじりながら)
リョウちんとナオ…イイ感じになってるかなー……?
(…喫茶店に残った二人に思いをはせる。ナオの今後の幸せの為に…今はせめてリョウちんの不幸が発動しませんように…そうお願い事をした)
差し出された猫焼きを見て
あ、あ、すみません、お気を、使わせてしまって…。
ぺこぺこと頭を下げるが、お腹は大きくぐぅと鳴る。
花火の音で聞こえて無ければいいが…。
あ、あの、すみません遠慮無くいただきます。ありがとうございます。
ひとつ、つまませてもらって座り直す。
あ、おいしい。
結局あんまり屋台回れなかったんですよねぇ。
こんなに美味しいの売ってるなら、回ればよかった。
目の前の彼女が店員だとは気付かずに
もぐもぐと平らげると、改めて謝辞を。
相手のおなかのなる音を聞き分けたようで むっと眉をしかめ
ん? 今腹の虫がなっただろ!? けしからん!
腹が減っては戦は出来んぞ! 全部くれてやるから遠慮なく食え!
袋ごと渡そうと 彼の方に差し出す。
――この猫焼きはうちの屋台の売り物だからな、
嫌でも在庫処分で食う羽目になるしな! ははは!
そういいつつ豪快に笑う。
祭りもあっという間だったからな
やはり屋台を全て と言うわけにもいかんだろう。
控えめに ふふっと 息を吐くように微笑むが その表情はどこか寂しそうにも見えた
お腹の音を聞かれたのに、顔を赤くして。
お、おなかは空いてますけど、戦はしないので、だいじょうぶですって──
と、言いかけて、またお腹がぐぅと。よりによって花火と花火の丁度間の静かなときに!
…………い、いただきます、ありがとうございます。
素直に受け取った!
あ、これ、お姉さんが売ってたものなんですね。すごく美味しいです。(もぐもぐ)
花火の後って、まだお店やってるのかな。
クラン員へのお土産に、寄らせていただくかも、しれません。
……あ、そうだ、えーっと、かげつきのクランの赤坂と申します。
名乗りもせずに声をかけた事を思い出す。
ぺこりと、猫焼きを頬張りながら頭を下げて。
また花火の方へと目をやった。
確かに、……長い時間だと思ってましたが。あっという間でしたねぇ……。
腹を満たして身体を日々培わねば 冒険者も軍人も成り立たん。
身体は資本とはよく言うだろう?
相手の腹の音を聞くに とんでも理論を。
まあうちのクラン総出で出してる店だな。 少々変わったクラン名で御伽という。
どこぞの昔話の兎と猫に似たやつらが居るからだろうな。
もうじき店じまいの準備をしているだろうが……
大量に品は余ってるだろう。 料理する奴が作りすぎたようでな!
自己紹介感謝するぞ 赤坂殿か、私はレヴィアと言う。
さっと 敬礼をしつつ。
だな…… また来年も祭りがあれば良いのにな。
花火を見上げつつ 一本目のビールを飲み干す
ぴん!と何か浮かんだようだ
あー!俺も人恋しいなー!今一人だもんなー!
バラクはローラと行っちゃったしー?アノチェはテルプとラブラブだしー? あー!ちょー!恋しいーー!
わざとらしく口にして
そうだ、やよいの腕ならお願いできるな、そういう理由ならさ、終わるまで一緒にクレープ屋やろうぜ!
作り方は見てなくてもやよいならメニューでわかるだろ?闇クレープはしまいだしまい!
デスソースもなくなったしな!(そこ?!)
そう言って中に誘おうとする。もちろん断っても構わない。
えっ…わ、私でいいのですか?
確かにメニューを見たら何を入れるのかはわかりますが…
(きっとそれは彼なりの気づかいなんだろうなと気が付き)
…そうですね。 作業した方が考えが紛れていいですよね。
短い間かもしれませんが…よろしく…お願いしますね。
(アルバさんにぺこりとお辞儀をして、出店の中へと入って行った)
お、やりぃ!助かるよ!
やよいの腕は信用してるからな!
あ、らっしゃーい (そんなことを言いながら適度に客を捌いていく)
んー…寂しくないか…って言われたらそりゃ寂しいさ。
俺の半分の存在意義みたいなもんだからな。妹 護るっていうのは。
でも何時までも兄妹が一緒にいられないのはわかってるんだ。
それに俺には…あんな妹の笑顔は、引き出せないから…な。
俺はさー、妹が先に幸せになってからじゃなきゃ、俺は安心できないって思ってて。
俺の幸せは二の次だったんだ。だから、きっと役目を終えたんだって思う。そんで、次は自分の番だって。
…そうですか…アノチェさんをずっと護って…アノチェさんの幸せを願っていたんですね。
そんなアノチェさんが離れていったんですから…さみしくないわけがないですよね…。
ごめんなさい…考えなしで質問…してしまいまして。
でも…アルバさんは普通だと思ってやっている事ですけど、
自分でもいっぱいいっぱいのはずなのに…ずーっと同じ年ぐらいの女の子を護るなんて…簡単にできる事じゃありません。
その点は…もっと…もっと誇りに思ってもいいと思います。
へへ、あんがと。
普通だと思ってやってきたことなんだけど…そう褒められると悪い気しないな!
逆に言ったらさ、俺は随分寄りかかってた気もするんだ。
妹や孤児院を抜いたら、空っぽなんじゃないかなーって。
だからこれは、切欠だよ。うん。前に進むための切欠。
やよいは偉いな、リョウとナオミのために不本意でもそうしたんだろ?
うまくいったらさ、やよいの…リョウとナオミ以外の幸せ、見詰めなおしてみたらいいんじゃないかな。
直ぐには無理かもしれないけど、いつかきっと、そんなときが来るって、そう思うよ。
無理に笑わなくてもいいから、さ。
上がる花火を見ながら、にか!っとわらう。
そうですよね…すぐに笑顔になれなくても少しずつ前を向けばいいですよね。
そして…たとえ離れても絆はずっと…。
(少し考えた後、思いを断ち切るようにラムネをくぃーっと一気飲みすると)
ぷはぁっ…私の愚痴…聞いてくれてありがとうございます。
私も私なりの幸せ…見つけられるように…頑張ってみますね。
(打ちあがる花火を背ににかっと笑うアルバさんにつられてやよいもにぱっと笑う。 …先ほどとは違いぎこちなさは感じなかった)
いいよいいよ、なんかあんまりそういうの言わないで溜め込みそうな感じだったからさ。
いいんじゃね?こんな祭りに愚痴ったって、周りがかき消してくれるよ。
そうそ!ちょっとずつな!
大丈夫だよ、やよいなら他にもいいやつ現れるって!
ぱしんぱしん背中を叩いて
んじゃ、最後までよろしくな!
一人で祭りの最後を向かえなくてよかったと。
少し救われた気がしたのはきっとこちらの方だと。
そんなことを思ったのだった。
(恋人と一緒に花火を見上げて)
きれい…もうお祭りも終わりだなんて、少し寂しいです。
うふふ、でも楽しかったですよ?あなたを待っていた時から、この空気とか喧噪が心地よくて…
それに、道を行く皆さんとても楽しそうで。わたしまでわくわくしてしまって。
…だから、あなたとこうして一緒に歩けてよかったわ。ありがとう…。
(恋人と一緒に花火を見上げて)
俺も寂しい。俺もこういうお祭りの賑やかな雰囲気とか騒がしさが好きで、
つい浮かれてしまって…ちょっと反省してます。それもお祭り、ですよ多分。
…でも愛する貴方と一緒に楽しめて、貴方が楽しんでくれて、……こちらこそありがとう。
……君、今日は良く液体を噴き出す日ですねえ……どうぞ、使ってください。
(ぽーんぽーんと景気の良い花火の光に助けられながら、液体屋さんの事は君は良く覚えていないのでしたっけ、と呟きつつ懐の懐紙入れから1枚を取り出して友へと渡す)
これも浴衣の嗜み、と勧められたので持っていましたが、こんなに活躍するとは思いませんでしたよ!
あ…ありがとう…。
(情けない感じで懐紙を受け取ると、口元からぼたぼた垂れてるラムネを拭いた)
ハンカチみたいなものかな、その紙。浴衣から持ち物まで雅だよなあ…。
ネフライトは扇なんかも似合うんじゃないかな。
(と、自分は「転職」と描かれた間の抜けた団扇をぱたぱた)
(懐紙入れを懐へ戻しながら)
ええ、簡易ハンカチですね。ただ、紙で出来ているので軽くてかさ張らず、製法が特殊なのか普通の紙よりかなり丈夫で、食べ物を包む事も出来る……という万能選手ぶりです。
屋外で気軽に使えますし、普段の冒険の供にもいいかと思っている所ですよ。
(扇、と聞いて。ちょっと決まりの悪そうな顔になる)
……実は、それもお店で勧められたんですけれど。扇のあの特殊な開閉が、私は何度やってみてもスムーズにゆかなくて。
練習用に触らせて頂いた扇をうっかり壊しそうになったので、諦めたんですよ。
(仕組みと動きの理屈は解っているつもりなんですが、どうも手元の扱いが……と、首を捻りながら扇を開く手つきらしき動きをしてみているが、成程とても下手くそだ!)
君のように団扇にすれば良かったですかねえ。
(友が肩を震わせている事に目聡く気付いて)
……いいんですよオルゴー、笑ってくださっても?
元々、器用でない事は自分でもわかっていますし。ええ。
まあ……その恰好良さに少々憧れなかったと言えば、嘘になりますけれども、ね!
んー、ダスティが作った激ウマ野菜炒めお裾分けに来たけど、
結構置き場に迷うなー。
飲み物に紛れ込ませとけば誰かが取っていってくれるかな?
***
耐熱ガラスの蓋がはまっている底の広い鍋を持ってやってきた。
中身は仲間がキャベツ・もやし・ちくわで作ったソース味の野菜炒めだ。
少しの間迷っていたがやがて飲み物が置いてある一角に紛れ込ませ、
傍らに未使用の紙皿と割り箸を大量に添えた。
***
よし、おつかい完了ー。
おばーちゃんのトコに戻ろうっとー。
おー、ここからも、花火よく見えるんだなぁ。
花火の見える川のほとり。恋人と一緒に眺めるにはとても良い場所。
人が少なくて、少し静かで。
願いを流す川のほとり。
じっと紙を見詰めている女性が一人。
願いを書くものは決まっているが、少し迷っているようだ。
恋人にみられてないかなときょろきょろして、小さく、願いを書く。
「 の、 の音、私が ように」
意を決して、川に流す。
(ころころ)
あ、ノチェは、もうお願い事流したの? 下流へと流れていく船の動きを目で追って。
自分も紙を手にとって、いつもの願い。
俺の歌がみんなを幸せにしますように
器用に、折って、川へと流す。
(ダイスころころ)
危なっかしく、渦にくるくると翻弄されて。それでも無事に流れていくのを見て、嬉しそうに。
ノチェと一緒にいると、いつでも成功するな。
──幸運の女神さまだ。
花火に彩られる水の流れを見て、微笑んだ。
花火って、最高のパーカッションだよねぇ。
このどーーーん! って空気の震えと、色と光の乱舞! 舞い散る火の粉!
彼女の想像どおり、大げさな身振りでテンション高めに喜んでいる。
浴衣…、天野っちに着替えさせられたの? 自分も彼に無理矢理ひん剥かれたのだった。 さっきのもいいけど、これも、いいね。
髪飾り似合うなぁ。何か作ろうかな。……どんなのがいい?
髪飾り…かぁ…。う、うんと…うんと…。と、鳥と、星がいいな…。
お、おばさんの名前の由来の
「飛び立てない鳥が、ちゃんと誰かに向かって飛んでいきますように」
っていうのとね、わ、私達の由来の
「一番星が見つかりますように」
っていうの、あ、あわせたいな…。
「一番星に向かう、鳥」
にするの…。
鳥と、星かぁ…。んじゃ、こう、鳥が揺れるようなデザインとか、いいかな…。
アノチェの周りをぐるぐると回りながら、髪型を確認している。
一番星に向かう、鳥 …か。
何だか俺みたいだな、と、テルプは後から思うのだった。
一番星(アノチェセル)を見つけて、それに惹かれて飛んで行く自分のようだと。
クラン 墓荒らし のトーレスも、浴衣姿で花火を眺めていた。 まだ花火は上がるだろうかと心配そうに口にする少女が、 隣に立つ彼の疲れを気遣って。
ふぅ。
察しの通り、慣れない衣服やら人混みでそれなりに疲れた様子があって、
ただそれでも相手の視線に気づけば、口の端を歪めて笑いかけた
構わねえよ。
こうして誘われなきゃ来なかったろうし……まぁ、なんてーか、楽しかったよ、俺も。
そう言うと皆が揃って見ているであろう空へ視線を逃がして、
付け加えてポツリ、独りごちるように漏れた言葉
上がりゃいいなあ。
空に咲いた大輪の華に照らされて、女性は隣の彼へとそっと寄り添う。
……ん、綺麗だな。
周りの雰囲気に呑まれてか、今度ばかりは引っ付かれても騒ぐこと無く
同じ空を見上げた、きっと同じ物を見ていたのだろう。
まだ、祭りの熱気が残っていて、多少赤く染まった頬があったかもしれない
…そうですね。
あれなら下手に花火会場に入るよりも…。
(そういって、大きめの土砂の近くにいき)
ちょっと待っていてくださいね。
いま形成しますから…っと。
(そういって、ユージーンが腰のサークレットにそっと手を触れると土砂が見る見るうちに人型へと姿を変えていく)
ふぅ…こんなものですね。
(セトレットと弟の方を向き)
二人とも…特別席ができましたよ。
(ユージーンがそういうとゴーレムはしゃがみ込み、そっと二人の前に手を差し伸べる。…どうやらゴーレムに乗ってもいいようだ)
(土砂が姿を変えてゆくのを好奇心旺盛に見守り)
わー!!すごい!!カッコイイ!!ゴーレムゴーレム!!
のっていいの!?よっしゃ!アーサーのろーのろー!!
(ゴーレムの手を取って、乗る)
わー!!たかいー!!ここならよく見えるねアーサー!!
ユージーンにーちゃんありがとおー!!
わー!!きれー!! つかめるかな!?どうかな!?(空に向かって手を伸ばしながら)
ゴーレムをパパッと出せるなんて、にーちゃんやっぱりすげーや!
(ゴーレムを簡単に作り上げる兄にアーサーは尊敬のまなざしで見つめ)
よっしゃ、のろのろー! そして花火をゴーレムの上で見るぜー!
(セトレットと兄とともにゴーレムの両手に乗るとゴーレムはすぐに立ち上がり、両手を頭上に掲げる)
(ゴーレムの上から見た花火は先ほど見た花火よりも大きく、アーサーは目を輝かせながら)
おお、おお〜…!
でかくて…きれー……!
これなら花火も手に入れられそうな気がする!
とどけ、とどけー!
(セトレットと同じく花火を取ろうと空に手を伸ばしピョンピョンとはねている。 …正直危ない)
(花火を取ろうとはしゃぐ二人を見て)
二人とも、立ち上がって落ちたらいけないから、なるべく立ち上がらないように気を付けましょうね。
(二人が落ちないように両方の服の裾を掴みつつ、胡坐をかいて二人の様子を見て)
アーサー…気のいい友達ができて…よかったですね。
(アーサーをあの集落の外から出す手助けをしてよかった…心からそう思った)
(だけど…きっとこの様子じゃあ族長の試験を受けさせるのには…苦労しそうですよね)
(しかし、その嬉しそうな顔はとある考えにより悲しそうな顔へと変わる。弟の未来を邪魔したくはない…しかし、民の意識を改善させるためには…どうしても弟に試練を突破させることが必要なのだ)
そうだなー…でも、また夏祭りやるかもしれねーじゃん! そん時にもっともーっとにーちゃんともセトレットとも一緒に遊んで、いーーっぱいうめーもの食べれたら、かなしい気持ちもどっか行っちゃうって
そうだよー!! 夏またくるよ!! そしたら、またいっぱいあそぼ!!
こんどは今日ながした舟より もーーっとでっかいの作ってさー!!
あと、次のときは ボクにも 宝ばこの作りかた、おしえてね!!
(ユージーンの想いとアーサーに訪れるであろう試練も知らぬセトは、そう言って、笑って)
(弟なりの慰め方にふふ・・・と笑うと)
そうですね…夏祭りが来たら今度はもっと早く三人で遊びましょう。
大丈夫、また夏祭りできますよ…だって…季節はまた巡るのですから…。
(上がっては消え…上がっては消え…儚くもきれいな花火を見ながら、男は思う。弟と共に楽しませてもらった時間をありがとうございます…と)
◆液体提供店にて◆
ひゃはははは フヘヘヘヘ 花火ってるぜェ! おい星が出たぞ星!
あなたとわたしー ずっといっしょよー 互いに別の空の下でもー
心とおしてー あなたの星がー きらめいてるのを見つけられる〜
***
薬物大会を開いている店員の面々はすっかり狂った有様だが、
幸い自分たちの店の外、花火大会の会場にまで繰り出してくる気配は無い。
***
……あず殿は何色が好きかな。 食うか? と、先程買ってきたたい焼きを渡そうとしつつ。
自分ハ… 黒 好キ …主ノ、色
(口には出さないが、今一番近くにいるひとの色だとも、思いながら)
タイ 焼キ …! 天野、アリガトウ
(たい焼きを貰って、こぼさないように、もぐもぐ)
沢山、上ガッテル 花火 (花火を見て、嬉しげな表情で)
黒、か。己も黒は好きだ。
すべてを、内包する色だと、そう思わぬかね。
自分の懐から生徒手帳を取り出してアズヴィスさんに見せる。
花火に照らされた それには 「純黒」の文字が。
学校……所属団体の名なのだ。良いだろう。
表情は見えなくとも、声や態度が大変誇らしげで。
見知った姿を見つけ ふと其方に声をかける
おお、花火見に来てたんだな!
相変わらずものすごい量だな!? おなか冷やしても知らんぞ?
にしても……缶がゴミ山のようだ、それどう始末するつもりだ?
やれやれと 心配故かそのような事を言いつつ
口にビールの泡が付いている等すれば 世話焼きのことだ
ほうってはおかないだろう
やぁ、レヴィアさん、
腹具合は大丈夫、アルコールは体温を上げるからね。
(グビグビっとビールを飲み干しゴミ山を積み上げながら)
これも後でなんとかするさ 片付けて帰るまでが夏祭りだ。
(花火、見上げてつぶやき)
テンション高めに喜んでいたところへ、ふと繋がれた手に
……恐らく彼女が感じるのと同じ、寂しさが染みこんで来る。
……終わっちゃうんだなぁ。
すごく長い時間の様な気がしていたけれど、祭も、花火も、終わってしまう。
綺麗だねぇ。
彼女と同じ単語をつぶやく。
花火の方は、見ていなかったけれど。
んじゃ、帰ろうか。手を、差し出して。 来年も、再来年も、ずっとこうやって一緒にいようね。 お祭りが無くても、きっと、楽しいこと、みつけていこう。
自分の足で歩いて、願いを流した川を後にする。 願い事は自分たちで叶えるものかもしれないけれど。 優しくて大きな何かが、たくさんの願い溢れるこの世界を包んでくれますように …そんな事を祈りながら。
来年も再来年も…。そうですね…。
いただいた猫焼きをもぐもぐと食べつつ。
……でも。祭の終わりの雰囲気も、嫌いじゃないんですよね、僕。
しんみりと、花火が終わるのを眺めつつ
あっ! 余韻に浸ってる場合じゃなかった! ねこやき! 猫焼き買いに行きます! 大慌てで財布を握って。 し、失礼しますっ!
祭に訪れた人たちが、寂しそうに空を見上げて。
…………こん太さん、無事に帰れてるといいですね。
帰れるさ。祭りを立ち上げた時からは比べ物にならない力がある……。
……俺らは飲み食いしてるだけだった気もするが。
……ですね。でも、どれだけ屋台があっても客がいなければ祭りにはならない。
あぁ。……楽しかった。
祭りの余韻に浸りながら、夜の街へ向かって行った。
星以外、何も輝かなくなった夜空。
周りをぴゅぅ、と冷たい風が吹き抜けて
篭っていた祭りの熱気を少しばかり引き剥がす。
なんだか急に寂しくなってしまったような、
だから思わず身震いをして、振り払おうとでも。
ん。
交わった目線があれば、返事は短く。
一歩だけ距離を詰めてから、帰路の闇へ。
きっと、きっと二人で消えていったのだろう
ええ、とっても綺麗でしたわね♪ 狐さんやカボチャさんの花火、可愛かったですわ〜♪ それに最後の滝のような花火も♪ うふふ、もしかしたら、空もお魚さんが 住んでいらっしゃるのかもしれませんわね♪
ニーサ
「ソラ、ニ、サカナ、イタラ、イショ、ニ、オヨグー♪」
まだ屋台とかやってるのかな。
よければ、コルトリエちゃん一緒にお化け屋敷行ってみない?
うちのメンバーはみんなそういうの向かないんだよね。
蜂鳥はパニック起こす位苦手だし、糸桜は条件反射で敵と思ってお化け攻撃しようとするし。
ニーサは暗くても仕掛けが見えてて全部バラしちゃうから驚けない…。
どうかな?
まぁ、お化け屋敷ですか? うふふ、わたくしでよろしければ、ぜひ♪
(笑顔で誘いを受けて) わたくし、お化けを見たことがまだありませんの♪
ニーサさん達とご一緒出来ないのは、少し寂しい気もしますけれど…
でも、お化けが苦手な蜂鳥さんを一人には出来ませんものね。
お化けを攻撃できるぐらい強い糸桜さんが一緒なら、安心ですわ♪
それでは、疾鷹さん、参りましょうか♪
(蜂鳥さん達に向かって)皆さん、行ってきますわね♪
(火の滝、という表現に)
……ふふっ。流石、こういう時には詩的になりますね、オルゴー。
……こん太さん、どうやら無事にご自分の世界へお戻りになられる様ですね。
――良かった。
(美しく祭りの終わりを彩る光の奔流を眩しそうに見守って、安堵の声で微笑んだ)
元々はそれに微力ながら協力させて頂く目的だった筈ですが、ただただ、この祭りを楽しんでしまった感は否めませんね……。
(ふふッ、と、とても幸せそうに笑って)
今夜は、どうもありがとう、オルゴー。
君と一緒だったからこそ、色々と初めて尽くしのこの夜を、最高に楽しめましたよ!
(握ったこぶしを、友の前へゆっくりと差し出す)
うん、彼は帰れたんだな…良かったよ。
こん太が迷い込んできてくれたおかげで、こんなに大勢の人たちが沢山の思い出を作れたと言ったら…彼に悪いかな?
(楽しそうに、少し寂しそうに会場を後にする人々を見渡しながら、自分も笑う)
いやあ、でも本当に楽しかった!…こちらこそだよ。
君のおかげで甘いものを心ゆくまで食べられたし、射撃で活躍してミミズロボも貰えたし、突然のお化け屋敷も突破できたし、奇妙な飲み物を飲む勇気も出たし、…なんか言葉にすると色々と可笑しい体験だな?
でも一番面白かったのは浮かれてる君だ、ネフライト!
(そう言う自分も浮かれているからだろうか、差し出されたこぶしに当てられたこぶしはいつもより強めだった)
(並べられた出来事たちに楽しそうに頷きながら、合わせられた友のこぶしの勢いと共に、一番面白かったのは君だ、と聞いた途端。
いつもならしない筈の、ははッ! と、だいぶ明け透けな笑い声でそれをしっかり受け止めた。そして、)
……まったく、まったく! 自分でもそう思いますよ、違いない!
(敬語少なに、心からの笑顔と共に。友のこぶしを乾杯する様に、軽やかに弾いた)
そうそう、オルゴー。 カフェでのあのぽよ子グッズ、ここでわけて頂けませんか? ……あのストラップ、早速ですが是非帰り道で帯にでも挟んでさげて歩きたいんですよねえ! (景品の袋を、わくわくとした顔で見遣る)
(親友の、そのとても珍しい笑い声に応えるようにあはははと笑うと提案に頷き) そうだぽよ子グッズ!確かに今分けるのが良いだろうね!< ストラップを帯に、かあ〜…いいなあそれ!あのね、悩みに悩んだつもりだけれども、ストラップも本っ当〜に捨てがたかったんだよ…!携帯性が一番高いからいつでもぽよ子と一緒にいられるし………
(グッズについて悩んだというその言に、いちいちしっかりと頷いて)
わかります、わかりますともその苦悩!
私も、あんな大きくも愛らしいぽよ子クッションがいつも家にあったら……と思うと心が惹かれるなんてものではありませんでしたし……!
しかも抱き枕も想定して作られたとお聞きして、更に……まさに苦渋の決断、でしたねえ。
ええ、私はその携帯性と、あの小さくともしっかりとぽよ子である出来の良さに、断腸の思いで決めさせて頂きましたよ……、
ぽよ子のあのぬいぐるみなあ…!あの手触りが良さそうなぬいぐるみと布団に潜り込むのはまた幸せだろうなあ……(年を考えてくれ)
そして、ぽよ子の目覚まし時計で目を覚ます…うん、素晴らしい一日が送れそうだぞ。
ああ! そうそう、あの子はぬいぐるみでした。 いや、抱き枕の衝撃が強過ぎて、ついクッション扱いに……そう、幸せすぎてずっと寝てしまいそうで。あれはいけません、そう、いけません……! (己に言い聞かせる様にして、想像するその幸せや癒され具合と戦っている!)
……あれ?
(逆さまにした袋から出てきた景品の数々に思わず目を丸くして)
「今は忙しいからちょっとした間違いは仕方ないのです。」
(そんなとある猫耳の娘の呟きを思い出す)
…ネフライト…!これ…、やよいが…おまけで入れてくれたんじゃ…!
(追加の風子ブランケットともうひとつのストラップを指差しながら、興奮気味に友の方を見た)
(袋からの品々に同じく目を瞠る!)
……えっ、おまけですか?
ああ、確かにグッズの事で熱く語り合わせて頂いてしまいましたし……それに、今思い返すと恥ずかしい程に君と2人して景品を迷いまくりましたからねえ。
(示されたストラップを2つとも手に取って、嬉しそうに1つを親友へと渡して)
――ふふ。では、これを君とお揃いで持てる訳ですね!
形に残らない思い出はたくさん心に仕舞ったつもりですが、これは良い記念になりますね?
(差し出されたストラップを目を輝かせながら受け取り) ああ、ストラップも貰えるなんて…!杖につけようかなあ…でも冒険中に失くしてしまったら悔やんでも悔やみきれないし、とりあえず手帳にでもつけておこうかな…!!
そうですねえ、君のあの銀鈴の傍で一緒に揺れるぽよ子は可愛いでしょうけれど、武器に着けるのはやはりやめた方が無難でしょうね。
私も、冒険でも腰につけておきましょう……いつでもこの可愛らしさと一緒だなんて、本当に嬉しいですねえ!
それと、こちらはあの風子さんモデルの……、君が選んだのはぽよ子ですから、こちらは私へのおまけで宜しいん、でしょうかね?
(緑と赤のブランケットを手に取って、やっぱり良く出来ていますねえ、と笑む)
しかし、これは限定モデル風ですけれど本当に頂いて良いんでしょうか。
いいんじゃないっスか?貰っちゃって。
(ぽよ子できゃっきゃしている長身成人男性2人の間から、にゅっと顔を出す長身成人男性がもう1人)
ほら、この綺麗な緑と赤の色、ネフライトさん似合いそうっスし、やよいさんがわざわざ選んでくれたんじゃないっスかねえ?
気になるようだったら、今度何かお礼持ってくとかでいいんじゃないっスか。
おやっ、そうなんでしょうか。ふふ、私に似合いますかね?
そうですね……どちらにしても、オルゴーと揃いでぽよ子を持てるお気遣いを頂けたのは間違いありませんし、それも含めて一度お礼はさせて頂きたいですね!
どうもありがとうございます、ギシさん。
(にゅっと出現した長身男性と、普通にそうやって会話を交わして)
――ところで、その背と体格は、急にどうされましたか?
(なんか伸びちゃって、との説明を聞いて『この祭りでそういう一時的な異変があるのは、やっぱり液体ですかね。私も狐耳が生えましたし、確か液体を飲むのはノルマだとも……』と、親友の驚愕をよそに、心中にてひとりすんなり納得した!)
オルゴーさん、それ終わったらあっちでプレーンさんが爆睡してたんでおぶって帰って下さいっス。
僕ァ、この子連れて帰らなきゃいけないんで。
(くるっと向けた背中には、ギシによく似た女の子が背負われている。寝ているのか気絶しているのか)
そんじゃ、お先〜。
ええ、ギシさんも帰り道、どうぞお気をつけて。
(何も無かった様ににこやかにそうやって見送って)
……お背中のかた、お身内でしょうか? ギシさんにそっくりでしたねえ。
さて、そういう事で私たちも、そろそろお暇しましょうか。
(早速ストラップを帯から根付の様にさげて、ぽよ子が揺れる様子にとてもご満悦だ!)
君はプレーンさんを背負うでしょうから、景品の袋などの荷物は私が持ってゆきましょう。
どうせ大通りは通り道になりますし、まずは君の宿までご一緒しますよ。
しかし、プレーンさんはどうして寝てしまわれたんでしょう? はやく迎えに行って差し上げましょう、オルゴー。
(爆睡プレーンさんの傍にスピリタスの瓶が転がっているのを発見し、流石にちょっと慌てて彼女の呼吸を確かめたりしたのは、その少し後のお話)
※!!! スピリタス瓶ごとあおるとか ダメ ゼッタイ !!!※
はなび つかめなかったねぇ〜… でもでも!!
すっごくちかくで見れて、すっごくたかくて、すっごく楽しかったー!!
こん太ありがとー!!(空に向かって大声で)
よーし!!それじゃーかーえろ!!
へへへ!ユージーンにーちゃん、カッコイイゴーレムにのせてくれて、ありがとー!!
アーサーと はなび見れて、楽しかったよー!!
(セトが自分達の屋台に戻った時には 片付けが待っていることだろう)
(こん太の姿と、最後の花火が散るのを見送り)
さぁて、神様も帰って祭りも終わりか。
どこも屋台は閉店だろうし…、オレも帰るかな。
(積み上げたゴミ山まとめて持ち、僅かに会場を見渡してから 立ち去る…)
(最後の花火が上がり、祭も終わりを迎えたころ)
アルバさん…あの花火凄かったですね!
魚とかカボチャとか狐とか…見た事のない柄の花火がたくさん打ち上げられていましたね。
鈴木さんが花火になったのは流石にびっくりしましたけど…っと。
あ、アルバさん、私も片付けをした方がいいでしょうか?
遠慮なく言ってくださいね。 お祭りは後片付けするまでがお祭りですから!
(やよいはむん!と気合入れている。きちんと断らないと後片付けまで手伝う気満々だ)
そういえばここって…確か神様が作った場所なんですよね?
力が戻ったら帰れるといっていましたけど…帰れてるといいなぁ…。
(そういいながら空を見て、自分が元いた世界の事を思い出す)
(確かにあの場所は生まれ育った場所だけど……ずっといなくちゃいけないって決まりはないですよね)
(何かを決心したのかやよいは力強く頷き)
…アルバさん、きっかけを教えてくれてありがとうございます。
アルバさんが背中を押してくれなければ私、もっともっと悩んでいたかもしれません。
ありがとうございました!
(やよいは満面の笑みでぺこりとお辞儀をするとアホ毛も一緒にゆらりとゆれ)
…あれ、どした?なんか一人納得して。
え?俺?いや、俺大したことしてないよ。
んでもまあ、気分が前に向けたのならよかったよ。
こっちもやよいのお陰で最後まで楽しめた。ありがとな!
アホ毛で交信でもしてるのかというほど、アルバのアホ毛もピン!と反応している。
それではまた後日お礼を持っていきますね。 アルバさん、おやすみなさい。 そして…これからもずーっとずーっとよろしくお願いしますね! (そういってアルバさんに大きく手を振って自分の出店の方へ戻っていく。彼女から最初の頃に感じた迷い猫の雰囲気はもう感じられなかった)
さて……もうじき店じまい ……しないとね。
花火を見上げつつ、長耳の青年はぼそりと呟く
料理をこうして 大勢に食べてもらう機会は…… 今時くらいだろうね……
ただでさえ暗い表情でありつつも 切なそうにささやくように 言う
ミュー、景品の片付けを……
そういって少年の方を見ると その姿は無かった。
……逃げたな。 ……はぁ
店の後片付けは全て青年の仕事になってしまったようだ
す、す、す、すみませぇん! ねこやき、まだありますかっ!?
店じまいをしているクロノスさんに向かって、息せき切って走ってくる男子ひとり。
にぎりしめたお札(?)を差し出して。
お、おみやげにするので、これで、買える分! おねがい…しま…。
ぜーぜーと。身体が資本と言われたばかりだが、体力の無さを感じつつ。
? いらっしゃい……この通り 在庫は余ってる……
一瞬驚いたように目を丸くするも 来客は喜ばしい限りのようだ
そうだね……この金額であれば
(ダイスころころ[最低値10]) 袋相当だろうか。
一袋辺り30個は入っているから大人数で食べるといい。
全部の味を 程よく混ぜておこう……
残った猫焼きを どんどんすくって袋につめると
景品用に用意した手提げ袋につめて渡す
わ、安いんですね!
思っていた以上の量の猫焼きが、袋へと詰められていく。
おお……、この量は、すごいな。うちのクラン、ものすごく食べる人がいるんですが、これならみんなに分けてもまだまだ大満足ですよ。ありがとうございます。
花火の席でレヴィアさんから、ちょっと分けていただいて
あんまり美味しかったので、走ってきちゃいました。どの味も、美味しいんですよねぇ…。
慣れない運動はするもんじゃないですね、と、まだ整わぬ呼吸のまま笑う。
後片付け中、お忙しい中ありがとうございました。
540個(…で計算あってる?!)もの猫焼きの入った大袋を手に、少しよろめきながら。
クランに戻ったなら、夏祭りの思い出を語り合うテーブルに、猫焼きが山盛りになって積まれている事だろう…。
ああ、1袋50ガッツ……くじ抜きなら妥当だと思う。
余ったら他のクランにお裾分けしてもらっても構わないよ。
なるほど、レヴィアさんからか……
こちらは問題ない……まとめ買い感謝するよ……
重そうだが……大丈夫だろうか。
ぺこり と軽く礼をして彼を見送る。
残った猫焼きは210個。 これらはクランの3人で何とか片付けることになるだろう。
──花火が終わり、やがて黄昏の時間が動き出すだろう。
すべてがやさしい黒に、塗られて行くのだ。
このまま、戻るか……。 屋台の方で、良いかな?
このまま・・・、肩車したままで、来た時とは違う ゆっくりとした歩みで、花火会場を通り抜けて行こうと。
(戻るか、という言葉に 無言でこくり、頷いて)
(屋台の方へ向かう道のり。ゆっくり流れる道と景色と夜空を眺めながら。天野が、帰ってしまうのは寂しい、だとか言いたい言葉は あったけれど。彼が帰る世界は、彼が誇りに思う大切な場所、ということ。それは、とても、解った。だから、自分が言うのは、その言葉では、ない)
今日 ノ 事… 自分、絶対、忘レ ナイ
………天野、 …アリガトウ
(顔をうずめるようにして、ようやくしぼり出したその声は、届いただろうか)
……忘れぬよ。
例え、 ……ことになったとしても、忘れるものか。
静かに、笑う。肩車した足の、丸い膝をぽんぽんと軽く叩きながら。
屋台はほとんどが店じまいを。
同じく営業終了した海鮮屋台まで無事に送り届けると、
軽い身体をひょいと、下ろした。
では…、こいつらは頼んでも、良いだろうか。
すいすいと、気持ちよさそうに泳ぐ3匹の金魚を手にして。
しゃがみ込むと、自分の目線の高さをアズヴィスさんに合わせた。
あずヴぃす殿。
……未来を、得る力。それが強さだと己は考えている。
強くなれよ。君の前途に、祝福あれ。
頭を、撫でようと、手を伸ばす。
それは、怖がらせぬよう、などという配慮のない無造作なものだった。
強サ、未来 得ル 力 ……?
(未だ、直ぐには飲み込めない 自分の考えとは違う、強さの意味。それでも、いつかは、いつかの未来には、解る時が来るといい)
(手がこちらに伸ばされて。頭を撫でられる。自分が苦手なそれ。だけれど、自分からも少しばかり、頭を押しつけるようにして。優しい、撫で方とは、いえないかもしれない。でも、とてもあたたかい)
天野、 自分 約束 スル、強ク ナル事
(やがて自分から離れていくであろう、手と、帰って行く後ろ姿を寂しげに。けれどきっと、そんな表情はお面で隠して…見送るだろう)
イラスト:かげつき
わしわしと、髪が乱れるのも気にせずに。
楽しそうに笑う表情は、10代のそれで。
ああ。……では、な。おやすみ。良い夜だった。
ありがとう。
……一度歩き出すと、そのまま振り向かずに立ち去るのだった。
最初からそうすると、決めている様に。