待ち合わせは鳥居の下 1

第四期:祭り囃子が聞こえる

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行き交う人々。誰かの顔を見つけたら、声をかけてもいいかもしれない。

深く暗い森の中の……神社のような場所。 境内には既に数々の店が軒を並べ、どこからか祭り囃子が聞こえてくる。 静かな外界と、このお祭りを切り離すかのように……あるいは細く結ぶかのように、 参道の入り口に立つのは大きな鳥居。 祭に訪れた人々が楽しげに通り過ぎていく。 待ち合わせ場所にも丁度よさそうだ。

少し立ち止まって、話でもしていこうか。

クレメンティ 1avd

(女が一人、鳥居の柱に背を預けて、きょろきょろと周囲を気にしている。誰かと待ち合わせに見えるが待ち人はまだで暇そうだ)

アノチェセル 18k0

あ、あれ?クレメンティだ…! こ、こんばんは!
わぁ、浴衣素敵!に、似合ってるよ! や、やっぱりクレメンティは植物の柄が似合うね…! …待ち合わせしてるの?

クレメンティ 1avd

あら、アノチェセルさん。 あなたこそ浴衣がよくお似合いですよ。可愛らしくて…うふふ、テルプさんも喜ぶでしょうね。
その通り待ち合わせなんですけど、わたし、早く来すぎちゃったみたいなんです。 アノチェセルさんもそうなんですか?少しお話しながら待ちましょうか。

アノチェセル 18k0

えへへ!あ、ありがとう…! そ、そっかな…。よ、よろこんで…くれる…かな…。 クレメンティのその姿は、きっとライノが喜ぶよ、ぜ、絶対!

うんと…待ち合わせらしい待ち合わせは…してなくて…。 な、なんとなくね、この鳥居が一番目立つから。 そ、それにね、ここにいると、目の前を通り過ぎる人が楽しそうにしてるの、よく見えるから、何となく。

うん!ライノが来るまで、お話しよ! く、クレメンティはこういう場所にくるの、初めて?

クレメンティ 1avd

あら、そうだったんですか。確かに人の流れがよく見えますものね、ここ。 今日のアノチェセルさんとっても可愛いから、待ち合わせなんてしなくても テルプさんが来てたらすぐに気付いて貰えますね。ふふ?

そうね、こういう異国のお祭りは初めてで… …誰かと一緒にこういうことに参加する、っていうのも初めてかもしれません。 盛り上がるといいですよね…。(祭りの灯を眺めつつ)

アノチェセル 18k0

た、楽しそうにしてる人達見るの、好きなの。 う、嬉しくなるんだ。うん!盛り上がるといいよね!

へへ…!わ、私もテルプを見かけたらきっと直ぐ気付くと思う…! (きっとシャランシャランと音を鳴らしてくるだろう、見るよりも耳で気付くかもしれない)
そ、そっか、初めてなんだ…! わ、私は孤児院の催し物でちょっとだけ…かな。 あ、あのね、こういうお祭りって、ちょっとだけ人を大胆にするって聞いたよ…! だ、だから、す、素敵な思い出、いっぱいできるよ!ライノと!

クレメンティ 1avd

ええ…!?これ以上大胆にされても、こ、困ります…! (10歳近く年下の言う事に慌てふためいている!) …ただでさえ、どきどきしてばかりなのに。こういう日くらいはゆっくりしたいわ…。

……ええと、(話題を逸らしたいらしい) アノチェセルさん、何かお店は見てきました?わたし、まだで…。 オススメとかあったら教えて欲しいわ。あ、そういえばそちらも出店をしてるんでしたっけ?

アノチェセル 18k0

…?そ、そうなの…? 深い意味で言ったつもりではないらしい、首をかしげている。 えへへ、どきどきしてばかりなの、わ、私も…だよ…! クレメンティもなんだね、よ、よかった、私だけじゃなくて!

うん!わ、私のところもお店だしてるよ! く、クレープ屋さん。 …あ、アルバとバラクが闇クレープ出してるけど…き、気にしないで普通の頼んでね…。 すぅ、と「闇クレープ」という単語には目を伏せて。

あ、あとはセトレット達も海鮮焼きのお店出してるよ! かわいかったなあ…。 あ、あとね!これ! もぞもぞ動くパンダのぬいぐるみを取り出した。
か、かわいいでしょう!? …はい、クレメンティにもあげるね。

クレメンティ 1avd

(自爆だ!) …………こう、お付き合いして長いと思っているんですけど、ままなりませんよね…。

(しばらく恥ずかしがっていたが、差し出されたパンダのぬいぐるみに、団扇で隠した向こうの目が輝いた)
え、そ、それわたしにですか?くれると言うのなら貰いますけれど…。 動くの!?へ、へえ?……(かわいい…)
(しばらくぬいぐるみを見つめている)
……はっ、ありがとうございます。うさぎさんの遊び相手になるでしょうか…。

そのぬいぐるみのお店に、セトレットさん達も、ということは皆さん色々出店されてるんですね。 回るのが楽しみだわあ。そちらのお店にも後で伺いますね。 闇というのもこう、好奇心をくすぐられますけど…うふふ。
(会話のキリがいい所で、待ち人を気にしてか通りの方に目を向けた。鳥居の付近を歩く誰かと目が合うかもしれない)

オルゴー 19vf

(団扇を片手にのんびりと歩いてくる、白い浴衣を着たエルフらしからぬエルフが1人) やあ、クレメンティにアノチェセルじゃないか。

アノチェセル 18k0

あ!オルゴー!こ、こんばんは!

クレメンティ 1avd

あら、オルゴーさん。こんばんは。 (話しかけて来たオルゴーに会釈を返して微笑んだ)

オルゴー 19vf

二人共、とても素敵な浴衣だね!柄から小物までよく似合っているよ。 それ、自分で選んだのかい?それとも誰かに選んでもらったのかな?

アノチェセル 18k0

えへへ、ありがとう。わ、私はおばさんが昔着てたのを譲ってくれたんだよ。 が、柄がもう年だから合わないっていってたけど…そんなことないのになあ。
うん!オルゴーの浴衣も凄く素敵!な、なんだかイズレーン風のお歌が似合いそうだよ!(こぶしを握る)

オルゴー 19vf

ああ、孤児院の主の…君鳥の物だったんだな。彼女にも似合いそうだけど、君にもぴったりだね。 そういうの、母から子へって感じでなんだかいいよな。(しみじみ)
イズレーン風の歌…ああ、演歌!だね!(キラキラしながら同じくぐっとこぶしを握る)

クレメンティ 1avd

わたしのは、その…彼が選んでくれたんです。褒めてもらえて嬉しいわ。 あなたもその浴衣、とてもよくお似合いで…
……ダークエルフなんですよね?(急に不安に)

オルゴー 19vf

……ダークエルフです。(今年何度目かであろう質問に思わず敬語で返答)

へぇ、ライノは君に似合う服を見つけてくるのが上手いんだな。(感心そうに) 普段からそうやって服を選んでもらってるのかい?

クレメンティ 1avd

そうなんです、お恥ずかしながらわたし、被服には疎いもので…

オルゴー 19vf

そうなんだ?何時も来ている白衣も素敵だと思うけれど、君は白が似合うのかもな。 その彼も今日は浴衣で来るのかい?彼は男前だからそういうのも似合うだろうね。

クレメンティ 1avd

ええ、一緒に選んで来ましたの。うふふ、楽しみですわ。

アノチェセル 18k0

お、オルゴーの方こそ、え、選んでもらったの?

オルゴー 19vf

そうそう、浴衣は3人でそれぞれ選び合ったんだよ。俺がプレーンのを、プレーンがギシのを、ギシが俺のをってね。 短い丈の女性用や黒くて妙にラメラメした男性用もあったんだけれど、結局スタンダードなものに落ち着いたな…。

おきつね 1mqb

大鳥居の柱の影から、狐面を顔に下ろした人物がひょいと姿を現した。金の長い髪に海松色の浴衣、菜種油色の帯を締めた男性の様だ。浴衣姿には珍しく、手袋をしている。

きつねは、黒いエルフの死角になる背後からこっそりと彼に歩み寄る。彼と対話している女性ふたりからはしっかりと見える位置だが、きつねは彼女たちに向けてちょっと首を傾げると、自分の鼻先で人差し指をそっと立てて『内緒』の仕草をして見せた

※黒いエルフの彼に、背後の人物を教える事も出来るし、黙っている事も出来る。

アノチェセル 18k0

ぴくん!とアホ毛が反応する (わ、きつねさんだ…!)
揺れる金の髪と癒しオーラから何となく誰かは想像ついて…。 横のクレメンティの様子を伺いつつも、自分は内緒を決め込むつもりだ。 かわいい悪戯だと思っているのだろう。

クレメンティ 1avd

(アノチェセルと同じように気付いたようで、いつもの笑みをオルゴーに悟られぬよう返すのみ。ドッキリ好きなのだ)

おきつね 1mqb

《自分の意図を汲んで貰ったと見て、きつねは女性ふたりに会釈をする。面は表情が変わらない筈だが、それは悪戯っぽい笑みを含んでいる様に見えたかも知れない》

《そのまま黒エルフの背後、彼が振り向けば面の鼻先がぶつかりそうなぎりぎりまで忍び寄ると、きつねは彼の肩を指先でちょんちょん、とつついた》


※きつねは、自らが常に纏っている癒し諸々の気配が己を特定する材料になるかもしれない事実には露ほども気付いていない様だ。  なので望むなら、わかっていたぞ! ときつねを驚かし返す事も可能だ!

オルゴー 19vf

はわっ?!!
(つつかれて振り向くと眼前にはどアップのおきつねさまが!! 東方独特の雰囲気の狐面に、彼の纏う光のオーラが備わり、神格のあるものに見えて思わず後ずさる!)

(…が慣れない下駄で足をひっかけ尻もちをついてしまった!)
臀部に のだめーじ!

ネフライト 1mqb

――ッ、そんなに驚いて貰えるとは思いませんでしたよ! (大層な驚き方をした親友を見下ろす形になりつつ、顔に下ろしていた面を頭の上へと戻すと、何やらひどく満足そうに輝く笑顔がそこに!)

私ですよ。隠密の心得は無いですから気付かれてしまうかもと思いましたが……、 (尻もちをついたままの友が心配になった様で、気遣わし気な顔になって手を差し伸べる) どうしました、大丈夫ですかオルゴー? ……すみませんね、どこか打ちました?

イラスト:かげつき

アノチェセル 18k0

お、オルゴー!だ、大丈夫…? そこまで驚かれると思ってなかったようで、尻餅をついた彼に心配そうに手を差し伸べようとしている。

や、やっぱりネフライトだ…! えへへ、こ、こんばんは…!

クレメンティ 1avd

(派手に驚くオルゴーの様子を確認し、笑いを堪えきれないようだ)
うふふ…大丈夫ですか?あまりたいしたことはなさそうですね。

オルゴー 19vf

び…びっくりした!本当にびっくりした…! 君か、ネフライト…!! ああ、大丈夫だよ。足を引っ掛けてしまっただけで問題ないさ。 (差し伸べられたネフライトとアノチェセルの手をとって恥ずかしそうに立ち上がると乾いた砂を払う)
…恥ずかしいところを見られたなぁ…ああ、心配ありがとう。

ネフライト 1mqb

クレメンティさんにアノチェセルさん、ご協力感謝します。 (ふふッ、と微笑んで再びの会釈を)
改めまして、どうもこんばんは。いい夜ですね。

アノチェセル 18k0

うん!と、とっても素敵な夜だね!

ネフライト 1mqb

いや、おふたりともまるで妖精の花園に咲く花と見紛うかと思いましたよ。 いつもの冒険での凛々しいおふたかたも素敵ですが、そういった異国の装いもとても可憐で良くお似合いですねえ。

ふふ。アノチェセルさんはいつもしていらっしゃる、あの可愛らしいマフラーの赤いイメージが強い所為か、 青や紫の爽やかな色を纏われているのは新鮮ですね。

アノチェセル 18k0

えへへ…あ、ありがとう…! 花だなんて…!ちょ、ちょっと照れちゃうね…!

あ、クレメンティの浴衣はね、ライノに選んでもらったんだって! す、素敵、だよね…!

ネフライト 1mqb

(素直にはにかむ様子がとても可愛らしい、と思いつつ。これ以上は彼女にふさわしい人物が来て言ってくれるだろうと、微笑みを返すにとどめる)

(続く言葉にほう、と頷いて、クレメンティの方へと笑顔を向ける) 成程、貴女が今宵花の様な佇まいでいらっしゃるのもライノさんのお見立て故、ですか。

クレメンティ 1avd

ネフライトさんもオルゴーさんも褒めるのがお上手で… うふふ、褒めてもらえたって言えば、あのひとも喜ぶわ。
ネフライトさんも浴衣がすごくお似合いで……。

アノチェセル 18k0

うん、ネフライトの浴衣も素敵だね! 色がね、豊穣の色って感じ…! き、きっとネフライトの癒しの力もこんな色なんだろうなあ…。 す、凄く似合ってる!

ネフライト 1mqb

おや! 浴衣は初めて着たのですが、おかしくないなら良かったですよ。
豊穣ですか。成程、力を色に例えられるとは、流石は吟遊詩人さんの感性、といった所ですね。 狐は豊穣の神だと聞きますので。

アノチェセル 18k0

…ね、ネフライトの方がずっと吟遊詩人さんみたい。 だ、だって私狐が豊穣の神様って言われて思い出したんだもの…!

ネフライト 1mqb

いえいえ、とんでもない。実は仕入れたばかりの知識なんですよ。 神社というのが異国の神の神域とあっては、無知の失礼があってはいけないかと思いましたので少し事前に調べてきただけです。 (ですから元々ご存じだったアノチェセルさんの方が博識でいらっしゃる、と微笑んで)

……この豊穣の神を司る色の浴衣に免じて お顔を拝借した悪戯の失礼も許して頂けると助かりますねえ。

アノチェセル 18k0

へへ、この後オルゴーに何か食べ物をお詫びにあげたら、許してくれる…かもだよ? (ちら、とオルゴーを見て)

オルゴー 19vf

(「許してくれるかも」という言葉と視線を受けて、ニヤニヤの口元を団扇で隠しながら) そうだなあ…別に驚かされたことはこれっぽっちも怒っちゃいないけれど、なんだか無性に甘い物が食べたくなってきたかもしれない…な!

ネフライト 1mqb

成程、豊穣といえば食物。理に適っていますねえ……、 (その提案に楽しそうに乗っている友を窺って、笑いながら) どうやらとても有効そうなので、そうさせて貰いましょう。甘いものが良さそうですね!

アノチェセル 18k0

えへへ…! 自分の提案に悪戯っぽく乗ってくれるのを嬉しそうに

クレメンティ 1avd

こういうお茶目なことなさるところも素敵ですよ… あら?以前からオルゴーさんのこと呼び捨てにされてましたっけ?

ネフライト 1mqb

いや、お茶目とは。祭りの空気に誘われて少々心が浮き立ってしまいましてね。お恥ずかしい! ……いえ、呼び捨てにする様になったんですよ。オルゴーは、今は私の親友です。それで、今日も共に屋台を回ろうと待ち合わせていたんです。

オルゴー 19vf

そうそう、ネフライトは親友なんだよ。(ネフライトの言葉の後に続いてにこにこと嬉しそうに頷く)

クレメンティ 1avd

(二人の言葉に、少々の驚きを含みつつ) まあ、親友。いつの間に素敵な事になってらっしゃったのね。 前々から仲がよろしいとは感じていましたけれど、癒し手として通じ合うところがあったのかしら。

ネフライト 1mqb

ええ……私の自慢の、素晴らしい癒し手の親友ですよ。 通じ合うもの、ですか。ああ、そういえば彼が癒しマニアだったのが元々のきっかけかも知れませんね。親交はそこからだった気がしますよ。何だか懐かしいですねえ。

オルゴー 19vf

癒し手同士…そうだな。そういえばネフライトとは身に纏う属性も同じなんだよな…何か関係があるのかな?(少し照れくさそうに笑いながら)

ネフライト 1mqb

(属性に関しての友の言及に) おや、纏う属性での……どうなんでしょうね? 相性のお話しなら女性の方がお詳しそうなイメージはありますねえ。 私としては例え彼の生まれ持ったものが闇でも何でも、親しくなれた気はしますけれど。

(オルゴーの浴衣に少し残っていた砂に気が付いて) いや、すみませんねえオルゴー。ちょっと驚かせようかと思っただけなんですよ。 そんなにまでびっくりさせるとは……慣れない足元である事を考慮すべきでしたね。 ああ、せっかくの白い浴衣が……、
(砂を払うのをちょっと手伝いながら) 君のこの浴衣、良くお似合いですよ。全身白、というのも長身になかなか映えますねえ!

オルゴー 19vf

君のも、落ち着いた色合いがよく似合ってるじゃないか! そのお面、どこで手に入れたんだい?改めて見ると趣があって素敵だけれど、この黄昏時の空気も相まって妙な迫力を感じてしまってね…。

ネフライト 1mqb

ええ、たまには渋い色にも袖を通してみたくなりまして、ね。好評の様なので良かったですよ。

面、ですか? これはこの浴衣と同じ所で買ったんです。 いつも利用する服飾店でイズレーンの物を扱っている所を紹介して貰って、そこで仕立てて頂いたんですが。 その店の壁に掛かっていたこれが妙に気に入ってしまって、譲って頂いたんです。 骨董という程でも無いそうなんですが、ちょっと古いらしいです。なかなかの造り、でしょう? (気に入りを褒められて嬉しそうなその笑顔の上で、面もどこか笑っている様に見えなくもない。人が物を気に入る様に、物が人を気に入る場合も、またあるのかも知れない!)

祭りなら、浴衣に合わせてもいいとも聞きましたので、丁度良いかとも思いまして。 (親友にだけ聴こえる様に、小声で「見えていたら教えてくださいね?」と付け加える)

オルゴー 19vf

へえその浴衣、仕立ててもらったのかい!いいな、これからは好きな時に着れるじゃないか。 俺はギシみたいな鑑定眼はもってないけれど、浴衣もお面も上物に見えるよ。 (そう言いながら面へ微笑みかける。先ほどの迫力は薄れ、中々愛嬌のある顔に見えてきた!)

いつも緑のイメージがあるけれど、その狐面の鮮やかな赤も似合うものだなあ…。 (親友の小声に「ああ、わかった」というように頷いて答えた)

ネフライト 1mqb

ええ。これの事がありましたし、どうせなら全部揃えてしまった方が間違いが無いかと思いまして、ね。ひとつの店で済みましたし、正解でした。 (これ、と言いながら手袋の手をちょっと上げてみせて)

ええ、着てみると快適ですね。寝間着としても着ると先程天野さんも仰っていましたし、たまに部屋着として日常使いをしても良いかも知れないと思ってきたところですよ。
上物……ええまあ、それなり、ですかねえ。ふふ、せっかくの機会でしたからね。 (上物、と微笑み掛けられた面もどこか得意げな顔に見えるかもしれない!)

オルゴー 19vf

そうか、君の衣服は小物の事も考えないといけないものな。上手く揃えたと思うよ!

ネフライト 1mqb

おや、ありがとうございます。今日は随分と褒めますね君。 何も出ませんよ……と言いたい所ですが、これから回る甘いものを全て奢りにさせて貰ったらいいんですかね? (ネフライトは だいぶ うかれて いる ぞ!)

オルゴー 19vf

(ウキウキの友の奢り話を聞いてあわあわと) え、い…いやそんな!君みたいに上物の浴衣は買えないけれど、俺だってまったくの金ナシって訳じゃないからな…!自分の分を買うお金ぐらいあるとも!

ネフライト 1mqb

(金無しという訳ではない、と慌てる友に、可笑しそうに) ふふッ、わかっていますよ。これも冗談です! ですが疎いなりに今夜の為に選んでみたものを褒められるのは、素直に嬉しいですよ。 ありがとう、オルゴー。

オルゴー 19vf

ああ、幾ら親友でも…いや親友だからこそお金を頼りっぱなしになるというのは…!その、君とは総合的に平等でありたいし…!

ネフライト 1mqb

(何だか懸命に力説する親友に、ちょっと可笑しそうに) それはそうですよ。私だって、君とはいつまでも対等でありたいですからね。 金の切れ目が縁の切れ目……だなんて切ない事には、お互いならない様にしましょう。

オルゴー 19vf

ああすまない。最近、吟遊詩人になった時の事を想像するんだ。最初はきっとお金に苦労するんだろうなあと思うと、ふらふらと周囲にたからないように今から気を引き締めておかないとって…!
(それは遠い未来だろうに今から何を言っているのか)

ネフライト 1mqb

(お金についての意気込みの理由に、成程と頷いて)
まあでも、君は苦労しても安易にふらふらとそうする様には見えませんけれど……むしろ、私が君を甘やかさない様に気を付けた方がいいんですかね? 夢の為とはいえ、君があまりにも苦労している様でしたら、放ってはおけませんし、ねえ。 (あまり心配させないでくださいね? と、冗談の笑みに紛れさせての釘刺しだ!)

オルゴー 19vf

餓死レベルに困ったら流石に頼らせて貰うけれども…あ、いや、そうなる前に相談させて貰う…! (笑顔に紛れた釘刺しに思わず姿勢を伸ばした!)

ネフライト 1mqb

(釘刺しが通じて、してやったりと云った風に) ええぜひ、そうしてください! 私は迷惑になど思いませんので、ね。出世払いでいいですよ。

オルゴー 19vf

(出世払いでとの言葉に、すっ…と片手をあげて情けない顔で) …はい、適度に親友に頼らせてもらいつつも、けして行き倒れない立派な吟遊詩人になることを…誓います…。

ネフライト 1mqb

(親友の情けない顔の宣誓に、満足そうな顔で頷いた!) ええ。その言葉、しっかり覚えていますから!

天野輝樹   1btg

妖怪浴衣着ていけ が ぬっと現れた! うむうむ、イズレーン風の祭りといえば和装であるな。 あぁ、よいなぁ浴衣は。たくさん仕入れてきた甲斐があったというものだ。

こんばんは、皆の者。いやぁ、いつもと違う雰囲気の御仁が多いな。 見ておるだけで、楽しい。ほくほくとした顔で。

アノチェセル 18k0

…あ!あ、天野、さん、こ、こんばんは…!

オルゴー 19vf

やあ天野、さっきは着付けありがとう。 おかげでお祭りが何倍も楽しくなった気がするよ。

天野輝樹   1btg

楽しませていただいているのは此方の方だ! 着ていただいて、感謝感激である。いやぁ、懐かしい雰囲気であるなぁ。 和装で行き交う人々を眺める天野は、本当に楽しそうだ!

ネフライト 1mqb

おや! 華やかなお祭りの功労者のひとりのお出ましですよ! どうもこんばんは、天野さん。先程はどうもお世話になりました。 ええ、やはりイズレーンの祭りには同郷の衣装がよく似合いますね。鮮やかな人々が行き交ってるのを目にするだけで浮き浮きしますねえ。

しかし、着てみて良くわかりましたが着物というのはいいものですね。軽くて涼しく、気楽に動けるのに姿勢が改まる。まるで魔法の品の様です!

天野輝樹   1btg

浮き浮きするだろう。こういう場所では「それっぽさ」も、良いものだ。 姿を変えると時に中身も変わる。 羽を伸ばし、たまには羽目をはずし、異国の雰囲気を、楽しんでくれたまえ。 食べ物も祭りならではの珍しいものが多いぞ。色んな店が出ている。

ネフライト 1mqb

ええ、本当に。せっかくだからと浴衣に挑戦してみた甲斐がありました。 いつもの服装でもそれなりに楽しいでしょうけれど、この姿になってみたならではの楽しみも、また大きいものだと良くわかりましたよ。
ええ! こんなに情緒のある大きな異国の祭りなど何ぶん初めてでまたとない機会、と少々浮かれ過ぎかと己でも思うのですが……そこは躊躇わず、楽しんだもの勝ちでゆこうかと思っています。
そうなんですよ、今日はオルゴーとお店を巡るのを目当てにしているんです。

天野さんの故郷は、イズレーンの文化によく似ていらっしゃるのでしたね。 こういったお祭りで定番で寄られる出店や食べ物などは、おありだったのでしょうか?

天野輝樹   1btg

…う、いや、こう、……祭を推している身で何なのだが。 実はこういった祭に参加した事は、殆ど無くてな。 己(おれ)の家は道場をやっていて、父も祖父も非常に厳しい人でな。 武道と学問以外に触れることは少なかったのだよ。

……そういえば、一度、婆様が、父に内緒で大判焼きを買ってくれたことがある。 小麦粉か何かの皮にあんこを入れて焼いたものだ。 あれは、嬉しかったなぁ。しみじみと、懐かしむように。
まぁ、己(おれ)の様な特殊な家庭で無ければ、祭は馴染み深い物だと思うぞ。 夏になるとあちらこちらで祭りが催され、 友人たちは連れ立っていろんな場所を回っていた。

…そうか、友人殿と共に行くのはまた格別であろうな。 思い切り、楽しんでくると良い。

ネフライト 1mqb

おや……、 (打ち明けられた思わぬ思い出話に、静かに聴き入って)
そうだったのですね。見た目のご年齢にしては随分と折り目正しくいらっしゃる貴方だとは常々思っていたのですが、その理由が良くわかった気がしますよ。 ……思い出の味というのは、思い起こせばいつでも、遠くの葉擦れの音の様に優しく心に渡ってくるもの、ですね。 (私にも少し、そういうものに覚えがありますよ、と共にしみじみと呟いて)

大判焼き、美味しそうですねえ。ここにもあったらいいのですが。 ええ。幸い、連れ立ってくれる友にも恵まれました。心ゆくまで楽しんで来ます。

アノチェセル 18k0

えへへ、天野さん、浴衣似合ってるね…! い、いつも洋服…えっと、学生服っていうんだっけ…。 暑い日もきっちりきてるから、な、なんだか凄く新鮮だし、涼しそうだよ…!

天野輝樹   1btg

学生服は己(おれ)にとっては戦闘服のようなものである。常に臨戦態勢で挑まねば。 ……まぁ今日は、久々の休日というところかな。ふふ。 いやまぁ…正直な所、あまり肌を見せたくなくてな。 そう言って隠した袖の下の、両腕に大きい傷跡を見ることが出来る

しかし、可憐で、お似合いだなあ。 ……テルプ殿にはもう会われたのか? もしまだであるなら… ふむ、先に見てしまってよかっただろうか。 怒られてしまいそうだ、と、笑う。

アノチェセル 18k0

そ、そっか…!わ、私の詩人の服と同じだね!…?あ…。 隠した袖の下の傷に気付く。一瞬目を丸くしたものの そ、そっか…。た、沢山戦って、た、沢山傷付いて、沢山守ってきた人の腕なんだね…。 身内にもそんな傷だらけの人がいることを、彼女は思い出して。 優しい眼差しでそう言った。

ううん、て、テルプにはまだ会ってないよ。 い、いいんだよ!だってもう色んな人に見てもらってるもの…! 慌ててぶんぶんと手を振って。
ま、待ち合わせもしてないけど…。 こ、こんな沢山の人の中で、た、大切な人を見つけるの…宝物探しみたいで、ちょっとわくわくしてるんだ…! そういいながら派手な人や、赤毛の長髪の人に反応しては通り過ぎる人を時折見ていた。

天野輝樹   1btg

……沢山傷付き、守りもしたが、此れは己(おれ)にとって、それ以上に傷付けてきた証なのだよ。 自戒、だな。 故にな。余り人に晒すものでは無いと思っておるよ。 (しかし、着物に手袋というのもなかなか粋なものであるな。己(おれ)も真似させていただいてもいいかもしれぬ。)と、ネフライトさんの方を見て思う、が、口には出さず。彼にも隠したいものがあるのだろうか と思ったゆえに。

……宝物探し、か。良い表現だ。事実、互いにとっての宝であるからな。 ふむ、お祭り好きの彼だから、まぁ黙っていても顔を出す事だろう。

アノチェセル 18k0

…そっか…!あ、天野、さんは強いね…! 余りその話題に触れてもなんだろうと別の話題に。

そう!テルプは宝もの…じゃなくて宝人だよ!(宝人とは) えへへ、そ、そうだね、きっとはしゃいでるんだろうな…! こ、ここで偶然見つけたら、その顔もみられるかもだよね…!

天野輝樹   1btg

あのちぇ殿を見て、彼がどんな顔をするのか見てやりたいな。 待ち伏せしてても良い気持ちだが ……残念ながらそろそろ行かねばならぬ。

もっといろんな者の浴衣姿を見る為に、頑張ってこよう。 その顔は本当にうきうきとしていた!

ネフライト 1mqb

――ああ、戻られるのですね。 これからも天野さんのご活躍で祭りが華やいでゆくと思うと、感謝に堪えませんよ。 お疲れ様です。ご休憩中にお相手どうもありがとうございます。 それでは、また! (手袋の手を差し上げて、屈託なく振って見送った)

オルゴー 19vf

ああ、もう行くのかい天野? 君の着付けを待っている人が沢山いるものな。 なんたって、今日の祭りは大賑わいだから…お疲れ様、この浴衣は楽しんだら返しに行くよ。

アノチェセル 18k0

お、お疲れ様だよ!い、いってらっしゃい!

天野輝樹   1btg

くれめんてぃ殿も、浴衣がとてもお似合いだな。 ここで立ち話も良いが、軟派な男共にはお気をつけて、だ。
それをではな。
人混みを避けるように、隅っこを通って持ち場に戻っていった様だ。

クレメンティ 1avd

うふふ、ご心配には及ばなくてよ。 天野さんも時々は休憩を取って、お祭りを楽しんで下さいね。ごきげんよう。

行き交う人々の中へと消える男を見送って。 喧騒の中に、待ち人の姿が現れるまで… そんな風に、待つ時間までわくわくと、心躍るお祭りはまだまだ続く。