タコが釣れたぞ!
第四期:いつもの
クラン ジョブチェンジャーズ のところで調理してもらおう!
たのもーーーー!
いつもの様に大声で、米俵と…クーラーバッグのようなものを抱えて
宿の玄関先に立つ男。
ぷれーん殿! おられるか?!
今朝、まさに今朝、海で獲れた新鮮なものを持って参ったぞ!
調理してくれぬか今すぐに!
クーラーバッグの中には、大きな蛸が!
生きたまま入っている。
取り敢えず刺し身は是非お願いしたい!
他の調理法はお任せしよう。さぁ米も持ってきたぞ。
米を炊くくらいなら手伝いも出来る。得意気
(わしわしと歯磨きしながらお出迎え)よほ、あみゃの。
…なに?!タコだって!
すげー!こりゃ活きがいいぜー!
おう、約束通り今すぐに飯にしてやっからなぁ!
なんにすっかなー、タコ刺しにタコのから揚げに、タコ飯に…全部作っちまえばいいか!
(興奮した様子で歯磨きの泡を飛ばしながらまくしたてる)(きちゃない)
歯磨きの泡を範囲護衛?しつつ。 勿論だ、共に頂こう!
よし、そんじゃ天野は白米炊いてくれよ!こっちだぜ。 (クーラーバッグを受け取ると、うきうきした足取りで台所へ案内する) エプロン、そこにかかってるの好きに使ってくれ。三角巾いるか?
白米ならば任せよ! 長年のさばいばる生活で培った上級炊飯術(Lv.7)を見せてくれる。 えぷろんの中から白の割烹着を選び、きっちりと三角巾まで身につけて。
上級炊飯術…!!
知っているぜ、米の研ぎ方から水加減、そして「はじめチョロチョロ中パッパ」を完璧に身体に叩きこむっていうあの術だな!(カッ)
お、なんだよそのエプロン似合うじゃねーか。
オルゴーはこのタコが逃げないように見張ってろな!
い いきなり見張ってろって言われても?!!!(突然のご指名に声が裏返る。タコが苦手らしい)
…不気味だよなあ…これ…ぬめぬめしてて、触手が沢山あって、変な動きで…味が美味しいのは認めるけれども…。
ヒエッ……
(バッグから抜けだそうとするタコの足を杖の先でそろそろと戻す)
イキが良いであろう。穫れたての蛸は最高であるよ。
む、あまりその杖を近づけると、上まで登ってくるかもしれぬから気をつけるといいぞ。
己(おれ)も吸い付かれて、剥がすのに苦労した。
たこわさ……、日本酒に合うツマミだと聞いたが、ぎし殿は酒は嗜まれるのか? 購入する際に、店員に止められそうだな。
酒は贅沢品であるからなぁ。 ギシ殿はもっと行動的に…大々的に宣伝などもして 外に向けた商売でもすれば確実に上手く行くと思うのだが。 ──欲が無いというのか。まぁ君らしくて良いと思うが。
商売って基本的にめんどくさいんスよねえ。僕ァものぐさっスから。
(天野の割烹着+三角巾姿を「うわあ似合う」などと思いながら)
天野さんは酒お強いんスか?ていうか、そっちのクランでも偶には酒盛りとかするんスかね?
なんかみんな飲み物の好みがバラバラそうっスけど。
うちのは基本的に一人飲みしておるよ。
己(おれ)は酒は嗜まぬから、強いかどうかも…どうだろうな。
一度だけ水と間違えてうおっかとやらを飲んでしまったことがあるが
あれは喉が灼ける様だった。…しかし力が湧いてくる様でもあったから
酒の好きの者は、ああいった感覚を好んで飲んでおるのだろうな。
赤坂殿は最近は、わいん? 葡萄で作ったあれに挑戦しておる様だな。
てるぷ殿は、何でも飲む。甘い物が好きらしいが、強いものもゲテ物もいけるようだ。
…さそりの入った物とか。
思い出して眉をしかめつつ、火加減の調節を。
ウオッカはキツかったっスね。ノイゼントルムあたりじゃよく飲みそうっスけど。
テルプさんはなかなかチャレンジャーっスねえ。僕ァ酒には強いほうっスけど、サソリ入りはちょっと遠慮したいっス。もしかして結構旨いんスかねアレ?
幼生ワイバーン入りの酒ってのも見たことあるっス。あれもゲテに入るんスかねえ。
わ、わいばーん、と言うと、翼の生えた竜であったか…?
よくそんな物を…最初に「酒にして飲もう」と思った者をある意味尊敬するな。
てるぷ殿は酒は弱いぞ。
さそり酒も、ちょこちょこと舐めるように飲んで、愉快そうにそのまま寝てしまった。
味については特に言及無しだった。話の種、程度の物ではないのかな…。
そうっス。あの強そうなヤツっスよ。 ワイバーンエキスが滲み出て、飲むと強くなったり元気になったり…するんスかねえ? また手に入ったら是非テルプさんに差し上げたいっス。副作用で鱗とか生えてこなきゃいいんスけれど。
わいばーんえきす。
彼ならば喜んで飲むと思うぞ。珍しい物が好きらしいし。
ひたすら鍋の前で米が炊けるのをじっと待っている。
これぞ上級炊飯術の極意! 「目を離さない」!
……男子厨房に入らず、とは、遠き過去の話となったものだ…。しみじみ
男は外に出て働き、女は子を育て家を守る。役割分担、だな。
…亭主関白、などという言葉があってな。
男が料理…女の仕事をするなど軟弱であるとか、
夫の三歩後ろを歩け、やら、帰宅を三指突いて出迎え、やら…。
まぁ己(おれ)の両親が丁度そんな風であったのだ。
己(おれ)も其の影響を多分に受けておってな。
仮に家庭を持つとすれば、相手にそういう…
自分を敬う様な行動を、求めてしまうのだろうな。
…しかしこの世界の女性は強い。此方が気圧されてしまう程だ。
ぷれーん殿を筆頭にな。と、笑う。
ぷれーん殿は……
料理の手際などを見ていると、良い家庭を築きそうだと思うのであるが
如何せん…何というか。
包丁を振り回してオルゴーさんを追い回す様子を思い出して。
……何というか。丁度いい言葉が見つからないようだ。
んー、あたしはまだ子供を育てるとかよくわかんねえし、
家を守るってのもな、この通り守るより攻める方が得意だしなあ。
結婚すんならそのあたりは男の方がやってくれると助かるぜ。料理は譲らねえけどなっ。
(タコ肉を更に細かくずんばらりしながら)
なんつーかうちはそういう女が攻める家系なんだよな。母ちゃんも祖母ちゃんも。
なあ、三指突くって何だ?目潰し技のひとつか?
仕事から疲れて戻ってきた途端、嫁に目潰しをされたい男が何処に居ると言うのか。
──否、偶に、居るよな。そう言った趣味の者が。
まぁ取り敢えず攻撃では無い。「礼」の形の話だ。
最大の敬意で持って出迎えろ、と。まぁ男側の我侭だ。
ただ己(おれ)の父は……それを要求して許される雰囲気があったのは確かだ。
強い人であったよ。己(おれ)は未だ彼を越えられた気はしない。
少し、思い出すように遠くを見るように。
ふーん、ワガママを要求して許される…それってあれか?ラブラブってやつじゃねーのか?
天野の父ちゃん(しばし包丁をとめて想像してみる)……厳しそうだな。眉毛がキッとしてそう。
天野の戦い方は父ちゃんに習ったのか?
ら ぶ ら ぶ ?
驚愕と苦悶が混じったような顔。
一般的にそう呼ばれる様な雰囲気とは程遠かったし、
父にそう指摘しよう物なら殴り飛ばされてもおかしくないだろうが…。
……まぁ母は、父に絶大な信頼を置いていた様だ。
──そう、いう表現も、出来なくも無い…のだろうか。……??
歯切れ悪く言いながら、鍋を火から降ろして蒸らしタイム。不動の姿勢で待機している。
厳しかったぞ。道場の主であったから、父であり同時に師範である。
跡取りにするつもりであったろうから…。随分しごかれたものだ。
(複雑そうな表情を見てきょとんと)
あれ、違げーのか。ホレタヨワミってやつなのかと思ったぜ。
そんじゃアレかな。主従関係ってーのに近いのかな?
へー、天野ん家は道場だったのか!そりゃ強いはずだぜ。
なあなあ!道場破りとか来んの?(キラキラした目で)
道場破りは、残念ながら来たことはないな…。 あの、道場破りというのはそもそも何の目的でするものなのだ? 強さの誇示であれば、正式に他流試合を申し込んで来れば良いのだ。 あれは単なる無法者ではないか。まったく理解し難い。
ふふん、そのようなゴロツキ如き、返り討ちにしてくれるわ。
来ても居ない道場破りに対して威圧感を振りまきつつ、
どんどん料理を仕上げていくプレーンさんを眺めている。
ぷれーん殿の母君は、何となく想像つかなくもないのだが…。
少し年老いたプレーンさんを想像した。パワフルな女性だったのだろうなと。
母君が攻めるのが得意ならば、父君の方は家を守る事に長けている方であったのか?
何となく横であわあわしているオルゴーさんを見ながら。
いんや、父ちゃんも攻める系だな。二人共料理が好きでさ、台所で競い合ってたぜ。似たもの夫婦ってやつだな。 ……あれ、それじゃ誰が家守ってたんだろ? 偶に掃除洗濯に来てくれた隣のおばちゃんかな? (先にできあがった<タコ刺し>と<たこわさ>をお皿に盛りつけながら)
母上、父上、そしてぷれーん殿、と皆攻める者なのか。
大変、賑やかそうだ。3人で包丁を振り回すさまを想像して、思わず笑いが。
ぷれーん殿もあまり、自分の伴侶に大人しい男を選ぶとは思えぬところがあるな。
…………おお、そろそろ、出来上がりつつあるな…。
盛りつけられたタコをちらちらと見やりながら。唾を飲み込む音が聞こえそうな。
ああ、ウチは賑やかだったぜ!!飯はテーブルに乗り切らないぐらい作ってくれたしな!
んんー。そーだなあ…結婚すんならなあ…。とりあえずは好きにやらせてくれるヤツがいいな。
あれこれ指図してくる野郎は面倒だし、思わずふっ飛ばしちまいそうだし。
ホイ、あがりっと!!どうだよ、メシのほうは?
(追加の<タコの唐揚げ><タコの酢の物>をテーブルへ)
さて、飯も見事に炊けたぞ!
きらきら輝く白い飯! ごはん粒が立ってるぞ!
うむうむ素晴らしい、と自己満足で頷いて。
……おるごー殿は、…これは、大丈夫であるかな。
絡みついたタコの一部を箸で引き剥がす。
おーいい感じに炊けたじゃねーか!流石、上級炊飯術持ちだぜ!
(せっせと茶碗についでテーブルに並べる。いつの間にか作られたお味噌汁付きだ!)
オルゴー!お前も早く来いよ。お残しは許さねーぜ!
おーし、いただきまーっす!!(おててパーン!)
……ハヒッ。
ああ、すまない…どうも軽く意識が飛んでいたみたいだ…。
う…うわぁ…あのぬめぬめの生き物がこんな姿になってしまったのか…?
…ええと…はい。
(プレーンに急かされるとふらつきながら席についた)
おるごー殿は蛸は苦手か。
まぁ食ってみろ、旨いぞ。特にとれたての蛸は最高だ!
己(おれ)は、この世の終わりに何が食いたいと問われたら、これを挙げる程であるよ。
さて、いつもながら見事な手際…。有り難や。
…………いただき、ます。
丁寧に手を合わせて。拝んでる!
んんん…味がおいしいのは…まあわかるんだけれどね。
姿がどうしても…受け入れがたくて…ああしかし、天野が苦労して釣ってきたんだ。
い…いただきます!!(目を閉じてパクー)
……おいひい。
(生前の姿を必死に脳内から振り払いながらも味わっている様子)
うむうむ、美味かろう。 今度あの外見が恐ろしくなったら、この味を思い出すが良い。 もう食材にしか見えなくなってくるぞ。
へっへへー、飯で拝まれるなんてひっさしぶりだぜ!
んじゃ、あたしも!(刺し身をパクー)
んまァーい!!まったく新鮮な海鮮ってのは最高だぜー!
天野がとれたてを真っ直ぐ持ってきてくれたおかげだな!
(カカカカッと白米をかっこみながら満足気)
(いつの間にかテーブルの上にお酒が!) いやー、これだけ酒の肴になりそうなモンがあったらしょうが無いっすよね。 前買った酒、取っといてよかったっス。 (唐揚げだのたこわさだのを中心につまみつつ)
(もぐもぐもぐもぐ)
…………。
(きらきらしてる)
ぷれーん殿の華麗な調理の腕があってこそ、であるよ。(もぐもぐ) 素材の味を最大限に活かしてくれる。素晴らしい。 本当に、心から、このくらんが羨ましい。(もぐもぐもぐ)
森にも美味いものはたくさんあるが、 ……海産物の新鮮なものというのは、なんだろうな。心を揺さぶってくる。 すべての生命は海から生まれた、そんな太古の記憶を想起させてくれるのか…。 何やら壮大な事になってる。
お、土産までいただけるのか。有り難い。
うむ。あまりの蛸食いたさに、くらん員を放って一人で来てしまったのは
…反省は、してなくもない。(もぐもぐ)
しかし一度拠点に戻っていると…鮮度が…。(もぐもぐ)
これは仕方あるまい。なぁ?
よく噛んで、噛み締めつつ。どんどん食べる!
しかしまぁ、2人がこの新鮮なタコの美味さを知ってんなら、刺し身の事は内緒にしたほうが良さそうだよなー。 天野が直接来たおかげで、あたしたちもこの飯にありつけたんだ。口裏ならいくらでも合わせるぜ! (負けじともぐもぐ、白米もどんどこ減っていく!)
口裏合わせ、か。…己(おれ)は、あまり嘘は得意ではなくてな。 ふふ、正直に恨まれるとしよう。 土産を食えば、ふたりともその美味さに免じて、きっと許してくれるであろう。 出汁の風味を味わいながら味噌汁をずずずと。五臓六腑に染み渡る!
本当はタコ焼きも作ろうとしたんだけど、なんせあの丸い型が無くてさー。見よう見まねで作ったんだ。ホレ。
(橋の先で指差した先に、サッカーボールほどの丸い球体がある…巨大タコ焼きのようだ)
良けりゃアレも土産に持ってってくれよ。中にちゃんとタコは入ってっからさ。
こ、これはたこ焼きなのか。まるごと蛸が入っていてもおかしくない大きさだな。
うむ、頂いていくぞ。てるぷ殿は特に、こういう面白いものが好きだ。
きっと喜ぶであろうよ。
白飯の何回かのおかわりの後、ほとんど空になったたくさんの皿を前に。
唐揚げが、残り一個となっているのに一瞬躊躇して。
……む。
(こちらも何度目かの白米大盛りを平らげて)
ああ、あのタコ焼きは余ったタコの欠片を詰め込んどいたからさ、きっと食べごたえあるだろうぜ!
ん?…ひとつ、残っちまったか…。
こういうのはなぁ…ウチじゃあ何時だって早い者勝ちなんだぜ!!
(目を鋭く光らせ唐揚げに素早く箸を伸ばす!)
★タコチャンス★1d20で一番大きな数の者が勝者だ!
……! 負けるわけにはいかぬよ!
一瞬動きが遅れるが、何か大地のちからとやらを発動させて本気モードだ!
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大地のちからとやらを発動した本気の天野輝樹との決死の攻防!!
ぶつかり合う箸!ほとばしる謎パワァ!舞い上がるタコ唐!
それを捉えたのはプレーンの左腕に握られていたサブ箸だった!!
しっかと挟み込まれたタコ唐はすかさずギザ歯の待ち構える口へ放り込まれ…?!
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(もぎゅ もぎゅ ごっくん)
っはー!!美味かった!
ごちそうさまだぜ!!
(勝者がパァンと両手を合わせる音が食堂に響いた)
イラスト:かげつき
二刀…だと…。いつの間にそんな新技を…。くっ…見切れなかった…。
虚しく宙を切った自分の右手。がくりと膝を付くイキオイで箸を置いて。
……ごちそう…さまでした…。
両手を合わせるのは忘れずに。
いやぁ、しかし本当に美味かった。いつも感謝であるよ。
美味いものを食っていると、憂い事も何処かへ消えてしまう。
良いな、幸せを作る手段であるよ。素晴らしい。
さて、うちの(クラン員)にも、美味いものを食わせてやらねば。
長居してすまなかったな。有難う。
いそいそと土産を風呂敷に包んでいる。
な、美味いメシってすげーよなあ。
まず腹が幸福で満たされりゃあ、些細な悩みは飛んでくってもんよ!
ああ、天野。お前の箸…強かったぜ!(?)
テルプと赤坂にもよろしくなっ!
(お土産のタコ飯おにぎりを渡し終えると、満足そうにギザ歯スマイル)
ああ、そういえば、
……元の世界にな、戻る時期が、どうも近付いているようだ。
年単位先の話ではあるが、意外と時間の経つのは早いからな。今のうちに伝えておこう。
あまり本意ではない形になりそうであるので、その点だけは残念であるが…。
ぷれーん殿の美味い飯をこうやってゆっくり頂くのも、
もしかしたらこれで最後になるやもしれぬ。
……無論、良い食材が手に入ったならば、その限りでは無いが。
ふふ、と、どんな食材を想像しているのか、嬉しそうな笑みを浮かべて。
楽しい食事の時間を有難う。……発つ時には必ず知らせるよ。
では、また。
そう言って風呂敷包みを背負うと、丁寧に礼をして立ち去って行った。
(思わず生きたタコまみれで返される天野を想像)
辛い別れになりそうだな……。
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