お祭りデート

ほらほら、ノチェー、大丈夫だって。おいでよ。

暗がりの中で彼女の手を引いて。怖がってるアノチェセルの顔を見たい、なんていう悪戯心だ。 何が出るのかわくわくしつつ。

うぅ…。ど、どうしてこんなことに…。 お化けよりも、彼女は暗闇の方が苦手だ。 人工的な空間の中では星灯りもないのだから。

て…はなさないでね…。

だいじょぶ！　さぁさぁ、手だけじゃなくて、しがみついててもいいからね。 俺っちがそばにいるから！　だいじょぶ！　ほら、だいじょーぶ！ (根拠のないだいじょうぶ、が続く。) （ダイスころころ）

1/5:特に何もおこらない。

目がなれるまで、ちょっとあぶないな。 足元、普段と違って歩きにくいだろ。気をつけて？

う、うん…。
…あ、鈴のおと…。 そ、そっか、ま、真っ暗でも、て、テルプの鈴があれば、大丈夫だね！ 怖がらせたいという意図とは外れてしまったかもしれない。 （ころころ）

1/5:特に何もおこらない。

ぎゅっときつく手を繋いで、テルプの一歩後ろを歩いている。 …ま、真っ暗なだけだね…。 た、たしかにちょっとつまづきそう…。

鈴もあるし、呼び合えば、お互いの場所もちゃんと分かるから、だいじょーぶ。 でもま、はぐれないように、しっかりつかまってて…。
……あ、あっちの方、ちょっと薄明かりが…？ 何か、あるんじゃないかな。 （ころ…）

2/4:アクシデント発生　 ガクン、と、身体がバランスを崩す

うぉ……っ　とと、行ってるそばから、なんだこれ足元、ぐにゃぐにゃしてる…。 ぐにゃ？　ふわ？　ちょっと気をつけて…。 軽くびびった声を出してしまった気がするぜ。平常心平常心…。

う、うん…！つ、つかまってる…。 …え？何処…？ 目凝らしてみつけようとして…

1/5:特に何もおこらない。

…あ、ほんとだ…ちょっと、あ、足元やわらかいね…。 だ、だいじょうぶ？ 全然怖がらない…。

……くっそ、悔しい…。 こんな、分かりやすく脅かそうという仕掛けにびびるなんて…

び、びびってないよ？！ 裏声になりつつ、何とか体勢を立て直し

う、うん？ びびってないよ？という声に首をかしげて
わ、私も少しなれてきた…かな？ それでも手はしっかりと握っている。

2/4:アクシデント発生　 立ち上がると同時に、足元でリン、と、小さな鈴の音。

げ、ちょっと待って。これ、鈴の紐切れたっぽい？ 一個、どっか行った…。
精神安定の役目もしている鈴。ひとつ落ちてもまだまだたくさんある、が。 何となく落ち着きなく。 この暗さじゃ見つからないよなぁ…。 まぁしゃーない、行こうか、とアノチェを促して。

3/6:貴方が驚く何か

え？！て、テルプ、鈴なくしちゃったの？ ま、まって、私探して… 耳を澄ますためにしゃがもうとすると、横から複数の手が伸びてきた！
ひぅ…！！！ 小さいながらも悲鳴を上げて。飛び出した手がさわさわとアノチェの身体すれすれを触れている！ や、やだ！な、なにこれ…！

ひぇっ？！ アノチェの悲鳴につられて、思わず声が出る。

な、なになに、どうした？　ノチェ？ 握った手を引き、自分の側へと寄せるが、声はうわずっている！

1/5:特に何もおこらない。

びくびくしながらも、もう片方の手を、アノチェの周囲で ひととおり ぶんぶんと振り回して。 ……手には何も触れない。 …………ん？　だいじょぶ？　何も無いよ？ 暗くて、何か怖くなっちゃった？

て、てが…そこ、いっぱい。 さ、さわってきて…。
引き寄せられたほうに寄り添う。落ち着かせたいようだ

1/5:特に何もおこらない。

て、テルプ、ご、ごめん、鈴、見つからなかった…。 こんな状況でも探そうとしたらしい。 い、いこ…。 ぎゅうと、腕にしがみつく

手？　何だそれは、けしからんな。 んー、でも、気のせいじゃない？　 壁からも遠いしさ、そーいうの、仕掛けられるようなトコロが無いように見えるけど。

あぁ、鈴は大丈夫。ありがとね。まだたくさんあるし、何より、ノチェもいるし。 不安そうにしがみつく彼女に。 そうそう、これよ！　こういうのの醍醐味！ 思わずガッツポーズしそうになりつつ

3/6:貴方が驚く何か

ふ…ぅううわぁ！ 先ほど、アノチェが言ってたものだろうか。 首筋から背中にかけて、冷たく濡れたような…手？
なななななんだこれっ！　ひ、ぅわ、ちょ、や、 謎の感覚から逃れようとじたばたしている。

そ、そうなのかな…。 そういわれて少し落ち着いたところに、今度はテルプが手に襲われる
て、テルプ！だ、大丈夫？！ も、もう！テルプにさ、触らないで！こ、こないで！ ブンブン腕を振って追い払おうと

1/5:特に何もおこらない。

だ、だいじょうぶ？ へ、変な感じしない？ 心配そうに覗き込む。
も、もう大丈夫みたいだし、つ、つぎいこ…。

へ、へ、へんな感じするっ　まだなんかぞわぞわするっ　 うぇぇ…何かな。背中にカエルとか入れられた感じ……。ね、何か入ってない？ 浴衣の背中をぱたぱたしつつ、しかしこの場から離れようと。

2/4:アクシデント発生

わ、わ、うごいてる！　動いてるって、何コレあのちぇぇえ！ 逆に、アノチェの腕にしがみついて

うん、入ってないよ？ て、テルプ大丈夫？ ぎゅっと手を握って落ち着かせようとして…
え？え？ テルプにしがみ付かれる。 だ、だいじょうぶ、だよ！わ、私、守るよ…！ おどおどしながらも二人抱き合って

3/6:貴方が驚く何か

て、テルプ…変な音…聞こえる…。 ねえ？き、聞こえない？ も、もう出よう？こえも何か聞こえるよ…。 効果がいまいちかもしれないが一応抱きついて怖がる姿は見れたということで！

(ゴクン)
(◆＜体が光る＞＜変身の＞クスリを飲んだ)

やあやあ、こんにちはお二人さん！　 デートです？　デートですよね？　 実際暗くてよく分からないですけど 美男美女とおぼしき方々で二人きりなんてワタシ妬けちゃいますねー。
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白いウサギ耳の半獣人がやってきて、 周囲の暗さとはミスマッチな明るい声で話しかけてくる。 なおその瞳は薬効により真っ赤に輝いていた。
＊＊＊

ふぇ？
聞き覚えのある声の気がする。暗くてよく見えないが…。その人影は目だけがらんらんと輝いて。

え？…え？ あ、の…？こ、こんにちは…。

あ、目が気になります？ へへへ、ワタシここでお客さんを脅かそうとしてましてー、 その演出の一環なんです。 種も仕掛けもあるもんですからあんまり怯えないで……ゴボッ
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……喉の奥から、嫌な音が漏れる。 目を見開く。頬の表面が……溶けてゆく！
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ゴボッ、ゲボォッ、……！！！
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見る見るうちに肉体が融解していく。 しゅわしゅわと音が鳴る。 暗闇の中、かすかに白煙が昇っているのも見えるかもしれない。 やがて音は小さくなり、後には半獣人のまとっていた着物と…… そこから覗く、謎のスライム状の物体が残されていた。
＊＊＊

あれよあれよという間に、目の前で起こった惨状に……、 種も仕掛けもありますよと言われても、この状況でその言葉がちゃんと理解出来たのか。

……ふ、うわあああああ？！
アノチェの手をしっかりと取って逃げ出した！
ノチェ！　走れ！　お、おれ、おれたちも、溶かされちまう…！ てるぷは　こんらん　している

目の前の人物が嫌な音と共に溶けていく様を…。
ひっ！やだ！ど、どうしよう！だ、だいじょう…
悲鳴をあげているのに、大丈夫かと問おうとして、テルプに手を引かれて走り出す。
不謹慎にも、逃げる際にしっかり手を取ってくれた事に、
すこし、嬉しいと思ってしまう、アノチェでした(今日のアノチェ)

ちなみにこれも演出ですんであんまり怖がらなくて結構ですよー。
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スライム状の物体が不意に一部分持ち上がると、 そこからくぐもった声が誰もいない空間に向かって妙に明るく発せられた。
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いやぁ、ここまで驚いてもらえると悪戯し甲斐があるってもんだけど 思ったよりクスリが効き過ぎたか。 こうなると効果が切れてから服を着なおす手間があるのが難よねー。
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身体をどうにか制御して着物の下に潜り込むと、 それらを持ち上げて物陰へと消えていった。
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あぁ……俺っち…もう溶けてるのかも…もし俺っちがぜんぶ溶けちゃったら、ノチェ…君だけは……逃げて… 大真面目な声が、遠ざかっていった…

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『液体があります』
ここは主に魔法の飲み物(婉曲的表現)を提供する店だ。 屋台のすぐ横には質素なテントがあり、その入り口付近には看板が設置されている。
『身体に異常を感じたらこちらへ』
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◆ここでできること
・無害な飲食物の注文
ダスティに声をかけると、ドリンク(無害)やおいしい水(無害)を注文できます。 ※彼にまともじゃない物を出させるには適度な泣き落としか脅迫が必要となります

・薬の注文
他の店員に飲み物を頼むと得体の知れない物を提供されるのでそれで遊ぶ事ができます。 「注文→受け取り→飲む、または処分を店に任せる」が基本的な流れで、一気にソロRPするものんびり描写するも自由です。 大まかな味、色、効果はダイスロールで適当に決定できますが、 全てをダイスで決めずに一部あるいは全部を任意の物に設定するのも何も問題ありません。
色々な物が出される可能性がありますが、 最終的には飲んだキャラの中の人の描写によってのみ正確な効果が分かるでしょう

◆店員
・ダスティ…気弱な人間の青年
・ケント……ヤク中その1
・ランド……ヤク中その2

◆メニュー◆
特色／まともなやつなら1D6　変なの含むなら1D10
1・2：さわやかな　3・4：まろやかな　5・6：コクのあるor泡立ってる　 7：どこか違和感のある　8：ヌルッとしてる　9：やたら苦い　10：危険な

風味の種類／任意　ダイスを振るなら1D20
1：いちご　2：りんご　3：パイナップル　4：バナナ　5：ぶどう 　6：メロン　7：オレンジ　8：レモン　9：桃　10：アロエ 　11：ミルク　12：チョコレート　13：コーヒー　14：紅茶　15：緑茶 　16：ソーダ水　17：青汁　18：栄養ドリンク　19：危険を感じる何か　20：その他

色／まともなやつなら1D10　変なの含むなら1D20
1〜10：味から順当に想像できる色 　11：赤　12：青　13：黄　14：緑　15：橙　16：紫　17：白　18：茶　19：黒　20：無色

◆「大まかな」効果／ダイスで決める場合のみ。2D12(2〜24)
・全ての作用は基本一時的なもので、しばらくしたら元に戻る
・全ての解説は大まかなもので、中の人的都合で色々解釈を変えられる
・一つじゃ物足りない場合は複数回振って効果を複合とか増強とかさせられる

2：性格が真逆になる。その時の記憶が残るかは場合による
3：直感が異様に冴え渡る。理屈無しで他人の本心が分かる、読めないはずの文字を解読できる等
4：幽体離脱する。人によっては死んだように写る
5：何もかも虹色に見えたりバラ色が聴こえたりする。当分正常な世界が見えない
6：体が透明になる。服まで透けるわけではない
7：体が状態異常に陥る。痛くなる、痒くなる、眠ってしまう等
8：体の一部または全身が小さくなる。一時的に髪が短くなる、二頭身になる等
9：髪・瞳・皮膚などの色が変化する。模様ができたり光ったりする事もある
10：理性の働きが低下して感情の起伏が激しくなる。端的に言うと酔っ払い化する
11：心が落ち着く。効果量(平穏〜廃人直前)は自由に決めよう
12：今ひとつおいしくない気がする。幸か不幸かそれ以上の出来事はない
13：ちょっと癖になりそうな味だと感じた。幸か不幸かそれ以上の出来事はない
14：心が上向きになる。効果量(ほろ酔い程度〜ヤバいくらいハイ)は自由に決めよう
15：どきどきしやすくなる。惚れ薬のような物。副作用として若干鼻血が出やすくなる
16：体の一部または全身が大きくなる。大抵衣服が危機に晒される
17：身体が強化される。屋根まで跳べるようになる、疲れが吹き飛ぶ等
18：感覚が強化される。特定の人物を匂いで追跡できるようになる等
19：属性魔力が体に満ち、ちょっと人間離れする(水の魔力で水中呼吸が可能になる等)
20：体が空中に浮遊し始め、一定の高さを保つ。自分の意思で降下できず、不便
21：どこかへ瞬間移動する。祭り会場の外にまでは出ない
22：変身する。若返りや性別の変化等。角が生えるような一部の変異もある。大抵衣服の危機だ
23：体のどこか(眼球とか)にエネルギーが集中するのを感じた後、破壊光線が発射される
24：飲んだ人間を中心とする衝撃波が周囲を巻き込む。本人は平気

おお、話には聞いてたけど…、怪しげな看板だなぁ…。 『液体』の二文字が異彩を放つ。

こ、ここが、バラクが言ってた液体屋…なんだね…。 うう、ば、バラクが飲んだときは惚れ薬だったみたいだけど…。 ほ、本当に、の、飲まないとなの？て、テルプ…。 隣にいる恋人に念を押すように確認をして
た、確かに喉渇くけど…。

ほら、ノチェ、水分補給だいじ、だよ！　 俺っち、ちゃんとおいしいの、あるって聞いたよ？(危ないのが無いとは言ってない) バラクがたまたま運が悪かっただけじゃないかなー！　ほらほら、俺っちも飲むからさぁ。

こ、こんばんは…。あ、ダスティだ…。 どもる性質なので勝手に親近感を抱いているのが言葉に出ている。

はい、こ、こんばんは……うえっ？　お、俺……僕スか？
（俺何かしたっけ？　したのかもしれない？ それにより何かしらの逆鱗に触れて恋人と共に断罪せんと こうしてやってきたのかもしれない！？)
ひいぃ、す　すみませんすみませんんん！！
＊＊＊
一気に思考を飛躍させ、錯乱する。よくある事だ。 もちろんこの隙を存分に使って、 危険な方の店員達が提供する液体の準備を進めている。
＊＊＊

って、あれ、リーダーじゃん。ちーーーーっす。 お、みんないるのね。俺っちの分も、適当に、頼むよ♪　 どんな姿が見られるのだろう。わくわくして、注文する彼女の後ろ姿を眺めている。
（ダイスころころ）

期待の眼差しで見詰められてるようで

…うう。お、お願いします…。 （ダイスころころ）

あ、テルプさん、こんちはっス。その、僕リーダーじゃあ……いえ……
＊＊＊
人の往来もある場所で目立った行動はしたくない。 (なお店の佇まいだとか、錯乱の数々だとかが 、十分注視に値するという考えは抜けている) 否定するより流した方が得策とばかりに生返事をした。
＊＊＊
適当……適当っスか……
＊＊＊
なにやらわくわくした様子を読み取って「こりゃ故意だな」と確信する。 何も知らないならいざ知らず、それを望んでいる相手に 提供を拒否するのは無粋だ。何より人に意見する勇気が無い。 諦めの混じった視線を他二人の店番へとやる。 もちろん彼らは既に得体の知れないメニューを完成させつつあった。

うん、うん。どうやら恋人同士で連れ立っていらっしゃったんだねぇ。 ノリノリの彼氏とちょっぴり内気そうな彼女、しかも美男美女……！ へへへ、想像すると滾るなァー。
彼氏の方も望んでるみたいだし、ここはひとつ 奥手っぽいこちらの方には積極的になれるブツを出しましょう！

彼女さん、はい、お待たせしましたー。お水もサービスで用意してありますからねー。
◆＜ヌルッとしてる＞＜何やら危険を感じる風味で＞＜青色の＞液体

　主な作用：
・＜性格が激変する＞＋＜どきどきして惚れっぽくなる＞ 店員の余計な心遣いの産物。ただし最終的な効果が判明するのは 中の人の気分その時々の効果のムラや体質によるので何も起きない事も勿論あるだろう

・＜なんだか妙に美味しく感じる＞ 店員の余計な心遣いの産物その二。「飲ませるんだったらやっぱ美味しくなきゃぁねえ」

・感覚が強化される。特定の人物を匂いで追跡できるようになる等 敏感になるという事なので、方向性によっては大変だ
・体に異常が生じる。痛くなる、痒くなる、眠ってしまう等 なんかむずむずする程度なのか激痛で死にそうになるか等は自由に決めよう。

彼氏さん、いらっしゃいませー、どうもお世話になってます。 ふふふ、楽しみにしてらっしゃるようでワタシらも嬉しいです。 では、これでも飲みつつお連れのお嬢さんが飲み終わるのをお待ち下さいね。

◆＜まろやかな＞＜何やら危険を感じる風味で＞＜緑色の＞液体
　主な作用：
・なんだかむやみやたらと美味しく感じる。ちょっと癖になりそう。 危険を感じるのに癖になる、これも冒険者のサガなんですか？(疑問系)

・心が落ち着く。効果量(平穏〜廃人直前)は自由に決めよう。 効果量にもよるが、動揺をある程度抑えてくれる。ダスティはこれの愛好者だ。

あ、ありがとう…。 わ…青色…。とろみもある…。だ、大丈夫かな…。 え、えい！(ごく)
あれ…い、意外と美味しい…。 ゆっくりゆっくり、こくこく飲んで。

へへへ、何か、いい話聞いたんで♪ 楽しみだなぁ。 といいつつ、自分が受け取った緑色の液体をごくりと。

……うまい、けど、何か舌が痺れるような…。 毒とか食らった時、こんな感じだよな。いや、美味いんだけど。 そういや、毒キノコってすげーうまいのがあるって聞くよな。 ふぐ？だっけ、毒のある魚も、あまりに美味すぎるせいで毒にあたる人が出るって…。
あー、しかし、うまいな…。(ごくごく)

ご、ごちそうさまでした…。 て、テルプ！何もなか… 振り返って見詰めた途端に目の色が変わって。
あ、つ…。 びくり、体を震わせ、恋人の方へ倒れこんで。 誰かが触れれば悲鳴を上げてしまうほど、何かの感覚が敏感になっているようだ。

…ねえ、あついの…。 どこか、連れてって？ねえ…。 テルプ…。 どもりがなくなって、妖艶な囁きがテルプの耳元へ

アタシといい事、しよ？ ね…？てるぷ…。はやく…して？ テルプの手を取って、自身の胸元に…ああ！いけません！姫様！(誰) 連れて行ってもらうかテントで休ませてもらったほうがよさそうだ。

ノチェ…。
願ったり叶ったり！　まさに求めていた効果！　ﾋｬｯﾊｰ!　……である筈なのだが。

しかしテルプの飲んだ飲み物の効果は　”心が落ち着く”！ 折角の反応だというのに……冷静だ！！ 胸小さいなぁ、など考えている。ひどい。

取り敢えず、休もうか…。 この場所でこういう姿を、人に見られるのは嫌だろう、と その姿を隠すようにテントへと移動させてもらって。 浴衣の襟元って、手を差し入れやすいなぁ、とか、 着崩れしにくそうな方法(何の)にひとしきり頭を巡らせたりしている。冷静。

その後急激な眠気で意識が落ちて、しばらくすれば元に戻るだろう。 戻ればおかんむりになる事間違い無しである…。

やっぱり、いつものアノチェが一番、かわいいな。 意識を無くして横になるアノチェを見て、そう思うのだった。

ああ、はい、テントでのご休憩ですね、なんだか熱そうですもんね。 良くなるまでどうぞゆっくりしていって下さいなー。…………

……へへ、ははは、あはははははは！！ せっかくいい感じにキマってたのに、ハハ、 超ークールになってんの、ハハハ！

これはあれだね、「悪いことしちゃいけませんよー」っていう 神のお叱りだね。ふふふふ。 それか、「人に飲ませようとしている時自分もまた呑まれようとしているのだ」？ なんにせよ面白い物見られた気分。いやー、……アハハハ……！