麦の恵み亭
第ニ期:二度目の巡りで
さて、テルプたちがデートで訪れ、思う存分イチャコラしていった
クラン「しまとらカフェ」のカフェ「麦の恵み亭」。
ここを彼らに紹介したのは、赤坂であった。
第1の巡りの時……時間が巻き戻ってしまう前に、
赤坂は何度かこのカフェを訪れていたのだ。
さて、これは今期、まだしまとらカフェがOPENする前のお話。しまとらカフェに所属する少女、白州悠子は、現在美味しいコーヒーを淹れるため修行中だった。
わたし、珈琲を美味しく淹れられるようになりたいんです。
それでなんですけど良かったら色んな人にわたしが淹れた珈琲を飲んでもらって感想を聞かせて欲しいなって。
あ、もちろんお金を取ったりはしません!
悠子が練習のために淹れた珈琲を参加者が飲む!それだけ!
シチュエーションとしては街で軽く宣伝した後に
クランメンバーの住居でやっているイメージです。
【ルール】
1.まず参加する方には訪問RPから始めて頂きます。
2.その後悠子が10面ダイスを4個振ります。このダイスの目によって珈琲の味が決まります。4つのダイスはそれぞれ左から【苦味】【酸味】【甘み】【香り】を示し、出目が5に近いほどより理想の状態です。
3.その後続けて当クランが珈琲の大まかな出来上がりを書き込みます。
4.手順3の書き込みを待って参加者様には珈琲を飲んで頂きます。>味覚は人それぞれなので出来が悪くても美味しく感じる、というのもアリですし、素直に不味いものは不味いというのもアリです。食レポ風になったり不味さにノックアウトされたり、その辺は参加者様の裁量にお任せ致します。
5.手順1〜4に関わる書き込みは1キャラあたり1日1回とさせて頂きます。雑談書き込みはご自由にどうぞ。
コーヒーと聞いて、やって来ない筈がない この男。
今日は。その、珈琲の試飲してるって聞いて、お邪魔します。
以前カフェの方に顔を出させてもらった、赤坂といいます、けど。
カフェは…、そうか、時間が戻っちゃったから、無くなっちゃったんですね。
いい雰囲気で、すごく好きだったので…。
また再開される時を、楽しみにしてます。
何かこないだは色々偉そうに語っちゃって、恥ずかしいんですが、
その、あんまり気負わずに、というか。
形にこだわる事だけが大事なものじゃないというか。そういう…。
ああ、何言ってるんだろう。
とにかく、悠子さんの「今」淹れた珈琲が飲みたいなって、思うので、
よろしくお願いします。
おおっ、赤坂さんいらっしゃいませ!
そうなんですよ、やっと再出発って所だったのに。
ふふ、でも良かった。時間が巻き戻ってもわたしたちの事覚えていてくれて。
>こないだ
ううん、人に語れるだけの知識があるのはうらやましいなって思います。
ホントに珈琲がお好きなんだなっていうのがすごく伝わってきましたよ。
そんな赤坂さんにわたしの珈琲を……緊張してきました。
よし、頑張るぞー!
(鼻息も荒く準備を始める)
美味しくなれ、美味しくなれ……
イラスト:かげつき
ありがとうございます。どれどれ…。ん…。
(強い香りに一瞬躊躇するが、そのままゆっくりと口に運び)
ん…ん…? うん…。
あ、これ、でも、中々…。
(考えるような表情で何度かに分けて味わっている)
ああ、僕、これ、結構好きですね…。
何ていうか、珈琲の珈琲らしいところがすごく強調されてるイメージ。
もともと僕個人が苦い目の味が好きっていうのもあるんですけど、
こういうの好みの人結構多いんじゃないかな。
甘いもの置いてるお店なんかでは、すごく、いいかも。
あとは、クリームじゃなくて牛乳と合わせたら
尖った部分もまろやかになるし、牛乳に負けない香りを持ってるし
また違った美味しさが楽しめそうです。
へぇ、ありがとうございます。ごちそうさま。
ますます、あのカフェで、悠子さんの淹れた珈琲飲むの
楽しみになってきました。
(にこにこと、カップを返す)
(思いのほか良い反応にほっと一息つきつつ、カップを受け取る)
ほ、ホントですか?良かった……ありがとうございます!
なるほど、牛乳に合いそう……ふむふむ。
でも次も同じ出来になるとは限らないし……ブツブツ
(と、しばし一人で呟いていたが我に返り)
あっ、ごめんなさい。
ふふ、赤坂さんに褒められたらちょっと自信が出てきました。
さっきの感覚、忘れないようにもっと練習しますね!
これ、手作りなんですけど良かったら!ちょっとしたお礼です♪
(小皿に乗ったクッキーを差し出し)
いただきます。あ、美味しい。皆にも持って帰ってあげよう。
(差し出されたクッキーをひとつ齧りながら、残りをハンカチに包んで懐へ)
珈琲をいただけて、おまけにクッキーも。すごく得した気分だな。
(悠子さんの方へと向き直り)
うん、繰り返し練習したら、それは確実に、自分のものになるから。
仮に失敗しても…。それは、多分、ちゃんと貴方の実になるもの、ですから。
さっき、美味しくなれって、祈ってくれたその気持ちが、一番大事だと思います。
頑張ってくださいね。練習の成果、楽しみにしてます。
ありがとうございます。
(丁寧に、礼をして外へと向かう)
珈琲はまだまだだけど、その他の家事には自信アリ!なのです。
(得意そうに胸を張っている)
たぶん《前》よりは早くカフェ再建できそうだから、それまでに少しはモノにしておきたいです。
次は「白州悠子スペシャル」がメニューに並んでるかもしれませんよ、なんて!
技術はまだまだでも気持ちだけは負けないように頑張ります。
今日はありがとうございました、お帰り気をつけて!
そうやって練習を重ねて……、カフェ「麦の恵み亭」ついに営業再開。 早速赤坂がやってきた。 もちろんテルプたちとは、日をずらして。
お邪魔します。カフェの再OPEN、おめでとうございます。
ああ、この、明るいけど落ち着いた様な感覚、相変わらずだなぁ…。
(相変わらず、と言っても、未来なのか過去なのか、よくわからないな、と、ひとりごちて)
あ、ひとり、なんですけど、カウンターいいですか?
あら、赤坂さんいらっしゃいませ。
この前は悠子ちゃんの練習に付き合ってくださったみたいでありがとうございます。
ふふ、時間が巻き戻るなんておかしな事が起こって
相変わらずと言って良いのかよく分かりませんけどね。
本当に変わらないのは私たちの記憶だけ……まったく混乱しちゃうわね。
(少し困ったように、それでいてこの状況をどこか楽しんでもいる様子で笑いながら)
はい、お好きな所へどうぞ。
(と、訊ねられるままにカウンターへと促す)
メニュー表とお冷はこちらに。決まりましたらお呼びください。
えぇ、こちらこそ…、珈琲を飲ませていただいて、その上お土産までいただいてしまって
こんなにいい思いさせてもらっていいのかなって。
えっと、今日は、ベーグルサンドと、ホットコーヒーお願いします。
(ランチセットも気にはなっているのだけれど、
あまり量を食べないのでいつも注文出来ずにいる)
お久しぶりです。どうです? 調子は。 今日は…珈琲、悠子さんが入れてくれるんです? 練習の成果、見せてもらいたいな。
はい! 是非。
いつも通りで、大丈夫ですからね。
(表情の固い悠子さんを見て、可笑しそうに笑う)
【強烈な酸味の中に僅かな苦味。やがてもったりとした甘みが後から感じられるだろう。なぜか香りは全くしない】
(淹れている間にできていたベーグルサンドと一緒に珈琲を出す)
お待たせしました。
お口に合わなかったらすぐにカリラさんが淹れたものと換えてもらいますのでとりあえず!
有難うございます、いただきます。
まずは香りを楽し…… 楽し──?
無臭。抽出時から不思議には思っていたのだが香りが無い…!
口に含むと主張する強い酸味!
ん、んん??
(考えこんでるような顔)
これ、淹れ方っていうより…
何か…、豆の鮮度が落ちた時、みたいな味がする…かな…??
香りが、逃げちゃってるっていうか。
普段と違う保存方法してたりとか、しません?(正直に、感想を)
あ、交換とかは、いいです! 大丈夫!
感想、伝えた方が良いかと思って言ってるだけなので、
淹れてくれたの、ちゃんと、飲みたいですし…。
普段はブラック派なんですけど、こういう味は砂糖と合うんです。
たまには違う味を楽しむのも、カフェめぐりのいいとこだと思います。
(砂糖を2個入れてかき混ぜながら、にっこりと笑って)
(首をかしげながら)
豆の鮮度かぁ。おかしいなー、そこにあった豆を使ったんですけど……
(と、カリラが何かに気付き悠子に耳打ちする)
……
…………
………………あっ!
それ、確かに鮮度が落ちて処分する予定の豆使っちゃったみたいです。
お腹壊したりはしないと思いますけど……すみません!
(悠子が頭を下げると、カリラも「私の確認不足で」と謝罪する)
(それでも飲んでくれると言う赤坂を見て若干涙目になる)
あっ、ありがとうございます……!
うー、ホントドジだわたし!次はちゃんと出来るように精進します!
(カリラさんに)
いえ、とんでもないです。逆に、しっかり鮮度管理なさってるんだなーって。
評判良いはずですねぇ。このお店。
(涙目の悠子さんを見て)
はい、また飲みに来ますね。
…でも、何ていうか…。その…。失礼ながら…。
こういう時の顔も、ちょっと楽しみになってしまうような表情をするから…。
ふふふ、いくらでも練習台にしてもらってもいいですよ。
(要は失敗した時の顔も可愛らしいな、と、少々意地の悪い発言である)
(こういう時の顔も、と言われて恥ずかしそうに真っ赤になり)
あっ、それどういう意味ですか!もうー!
わたしは笑顔が取り柄です、な、泣いてなんかいませんよ!
(と、必死に取り繕うのだった)
うー、次は絶対に美味しいの飲んでもらうんですからねっ!
ふふ、すみません、本当に。
(といいつつも、顔は笑ったままだ)
……楽しみにしてますからね。
軽く会釈し隅のカウンター席へ
・・・
メニューを取って考え込んでいる。ちら、と目線を上げると
見知った顔が何人かちらほら見えるが・・・まあ、気付かなければそれでいいか
コーヒーを指差し
”エスプレッソはできるか?”と書かれたメモを掲げている
(と、ふと横を見ると、見紛う事のない見事なもふもふ)
あ、あれ? ビリーさん?
評判いい、みたいですね。
(実際軽食もおいしい、と、ベーグルサンドを頬張りながら頷く)
こうやってゆっくり出来るのも今のうちだけかもしれないですね。
行列のできる店、とかになっちゃったら、なかなか。
”行列・・・並びたくない・・・”
今のうちにきておいてよかった、と目を閉じる。
(獣人が目立つのではないか、と思って普段店に入るのも躊躇していたのだが)
ちら、と接客中のガヴォンを見て
(此処なら通えそうだな)
”どうも”
カリラからコーヒーを受け取るとゆっくりと香りを楽しむ。
香ばしい中に仄かに霞むのは土の匂いだろうか。ゆっくりと口をつけて息を吐く。
(喫茶店なんて久々だな。そう思いながら、赤坂のカップに何となく目をやる。……香りが無い。)
”そっちのコーヒーは何か変わっているな”
特別製なんです。僕のためにいれてもらったんですから、あげませんよ。
(ふふん、と、何だか得意そうに)
あ、そうそう、やっと珈琲の苗をね。買ってきたんですよ。
クラン員全員、出不精で、なかなかアティルトまで来れなかったんですよね。
枯らさないように、頑張らないと…。
(足元に珈琲の苗と、林檎らしい苗木が袋に入っている)
”特別製・・・裏メニューでもあるのか。常連特権だな”
フン、と鼻を鳴らす。笑っているのだろうか
店員へ向けて手を上げ、おかわりを頼む
赤坂の話にふんふんと頷き、
「珈琲の苗」に反応し足元を見る。自分の育てているものと似たような葉に気付くと
尾を揺らし、興味津々の様子。
”こっちの苗は?”
リンゴの苗を指差している
ああ、それは天野さんが、何か、僕に触発されたのか何だか
他のクランへの手土産になる物を育てる! と言い出して、
林檎の苗木を頼まれたんですが。
……収穫、いつになると思ってるんでしょうね。
(赤坂が言った特別製、という言葉が聞こえたようでなぜか赤面している)
……あ、はい、おかわりですね?少々お待ちください!
(注文をカリラに伝え、彼女が淹れた珈琲をビリーに差し出す)
どうぞ!ふっふー、狼さん、何だか珈琲飲む姿が様になってますね♪
そうですか?へへへ、ありがとうございます。 働き始めてすぐにお店が壊れたり色々あったからそんなに長くはないんですよ。 ガブ夫くんやカリラさんとはもう5年分の付き合いですけどね! それにしても赤坂さんとお知り合いだったんですね、狼さん。
(ガブ夫・・・カリラ?)
店を見渡す。カリラというのは恐らくあの金髪だろう。
となるとあの虎がガブ夫か。以前聞いた名前と違う気がするが、随分コミカルな名前だな
”セリオンにいた時に探索で知り合ってな。
今じゃ共通の趣味を持つ 同志みたいなもんか”
ずず、とコーヒーをすすりながら、手馴れた様子でペンを走らせている
(ふむふむ、とビリーの筆談を読む。そう言えばこの世界の文字も随分当たり前に読めるようになったなと内心可笑しく思いながら)
なるほど、同志、ですか。
何だかとっても渋い感じです……!
(と、何やら勝手に熱い世界を思い描いている)
同じ趣味の友達って良いですよねぇ、うんうん。
(同志……珈琲同志か。何だかおかしな響きだなぁ。少なくとも悠子の考えているような熱血な感じはなさそうだ)
さ、そろそろ僕…、
これ、……この苗。今日中に持って帰らないとなので、お先に失礼しますね。
すみません、お会計、お願いします。
へ? うちのクランにですか? えぇ、まぁ、構いませんけど…。
(とまで言ってピンと来た様子で)
あ、珈琲いれる道具とか、見たいです? いっぱいありますよ。
事前に連絡をくだされば、いい豆も用意しておきますし。えぇ、是非。
はい、男所帯でむさくるしい場所ですが、是非。
ありがとうござます。ごちそうさまでした。
ビリーさんも、また。
(店内に会釈をすると、両手に、苗の入った袋を持って、機嫌よく出て行った)