巻き戻る時間

第ニ期:世界の異変

samplejpg
巡る時間に戸惑う冒険者たち。……幾度、繰り返すのだろうか。
テルプ・シコラ  1btg

(孤児院の入り口から、中をおずおずと覗き込む)
えっと、アノチェセル…居るかな。

アノチェセル 18k0

あ…!テルプ…!ど、どうしたの?
(それに気付くとトタトタと走り寄って首を傾げた)

テルプ・シコラ  1btg

(心底ほっとした表情で)
あ…よかった。何か、周りの人達がさ、様子がおかしかったから。心配で。 俺っちの事、覚えてる? だいじょうぶ?
テルプもまた、巻き戻された時間に戸惑っていた。

アノチェセル 18k0

て、テルプの事忘れるわけないよ…! へへ、よかった…。
(嬉しそうに笑うと「周りの人たちの様子がおかしい」という事に反応して当たりを見回す。すると明らかに違う点がある。すぐ近くのアルバを注視してみると…ここ数年でアルバの身長は自分を追い越してかなり高くなっていたはずなのに、 また自分と同じぐらいの身長に戻っていた)
あ、あれ…なんで…?  て、テルプ、も、もしかしてこの事…?

アルバ 18k0

(アノチェセルに身長の事を指摘されると確かに縮んでいる)
あああああーーーーー!!なんでだーーーー!  俺のカッコイイすらっとした容姿がーーーーーー!  またアノチェと同じ身長になってるってどういうことだよーーー!
(ふと、カレンダーを見ると664年になっていた)
は…!? どういうことだよ…。 まさか撒き戻ってんのか…。 …でも俺達普通に撒き戻る前の記憶もってるけどな…。 …はあ、なんなんだ…これ。
(ちらりとアノチェセルの…を見て) お前いいよな…どっちにしてもあんま変わんないから

アノチェセル 18k0

…アルバ…お、怒るよ…?

テルプ・シコラ  1btg

うん。俺たちみたいに、記憶が残ってる奴もいればそうでない奴も居て。 …ああ、でも良かったぁ。 もしも、俺なんて知らない、みたいに言われたらって思ったら。 (そこで俯いて。そう、自分がそれと同じ思いを、彼女にさせた事を思い出して) …俺っち、すごく、ひどい事したかも。──ごめんな。

えへへ、何にせよ、今後もよろしくな!
(身長の縮んだアルバをみて、上から頭をぽんぽんとしている)

アノチェセル 18k0

あ、謝らなくていいよ…! そ、それにね、わ、私にはこれがあるもの…! (首から提げた宵闇色の鈴を取り出す)
て、テルプも記憶残ってて嬉しい…な。 う、うん…!これからも、よろしくね…!
(花が咲いたように照れ笑いをした)

アルバ 18k0

だーーーーー!!頭を撫でるな!
ぜってー直ぐに追い抜いてやるからな!!


-------------

  1btg

時間の巻戻りを認識できる、というのは、一体どういうことなんだろう。
例えば、二次元……紙の上に書かれた存在が、高さという概念を認識出来ないように、 僕たちは、街の人々よりもより高次元の視点を、持ってしまっているのではないか?  天野さんはその通りだというように頷く。 世界を俯瞰的に見る力。神に近しい力。【上位の存在】に近い、ちから。

──彼は。天野さんは、僕らよりも多くのものが見えているのだろうか。

冒険者の多くが「前の巡り」の事を……時間が巻き戻ってしまった事を認識していたのは心強く。 少なくとも、殆どの冒険者が、僕らと共に冒険した記憶を残してくれていた。 これは非常に嬉しいことだ。

手紙 1kad

少々汚い字で書き置きが残されている
***
久しぶりです!チーム墓荒しのヴィゾンです。 なんか色々あって世界中ゴタゴタしてるみたいだけど、ここのみんなは大丈夫?  またおちついたらいっしょにぼうけんとか行きたいです。 時間があるときにまたゆっくりあいさつにくるね   ヴィゾン
***

天野 輝樹  1btg

(手紙を手に取り、読んでいるうちに知らず笑みがこぼれているのを赤坂に指摘され)
ああ、いや、なに。 それを読むだけで、その人の優しさ暖かさに触れることが出来る文章があるのだな、と思ってな。 …可愛らしいお嬢さんだったな。 以前、少し身構えてしまったから、怖がらせているのではないかと心配していたのだが。
──ふむ。用箋があったかな。 ……可愛らしい柄の付いたものの方が良いのだろうか。
(返事を書くのだろうか。自分の戸棚を探しに行った)

-------------

オルゴー 19vf

やあどうも、ジョブチェンジャーズのオルゴーだ…けど、お…覚えているよな?(恐る恐る)
うん、覚えているならいいんだけれど…いや、なんか最近時間の感覚も曖昧だし、世間じゃ巻き戻しがどうのこうのだと言ってて不安でなあ…。 3人共元気そうだな?それなら安心だよ。 そうだ、プレーンが作りすぎたって言ってこれを。イズレーンの料理だっていっていたから、天野も沢山食べられるんじゃないかな?
(<あまりにも多い肉じゃが>を取り出して渡す)

天野 輝樹  1btg

……こ、これは、肉じゃが……
おお…おお。

(オルゴーの両肩を、両手でぽんぽんと力強く叩きながら頷いている)
米を、米を持てー!
(ばたばたと米を炊く準備を始めた)

テルプ・シコラ  1btg

おー! 美味そう! ねーさんのごはんホントおいしいよねぇ。ありがとねー♪  天野も、ありがとうって。言ってると思う。多分。

オルゴー 19vf

ああ、伝えておく。テルプの歌もまた楽しみにしているよ。ああ、それと洗濯…偶にでよければついでにやるよ…。(若干遠い目をしながら)

  1btg

洗濯……とは。

先日、クランジョブチェンジャーズの洗濯係であるオルゴーさんが、クランメンバーの服を駄目にしてしまう事件があった。

イラスト:ジョブチェンジャーズ さま

  1btg

テルプの服を、同じ吟遊詩人仲間であるオルゴーさんへと貸し出したのだが、 その際、テルプの服が3ヶ月ほど洗濯されていないという事実が明るみになったのである!※ 装備アイテム説明欄に書いてあった。
同時に、天野の制服をグラスランナーのギシさんにも渡したので、 その際のイラストも貼らせていただこう。学ランバンザイ。

イラスト:ジョブチェンジャーズ さま

テルプ・シコラ  1btg

えー、洗濯なぁ。何ていうか。なんていうか。 俺っち、水じゃぶじゃぶ使うの…贅沢っていうか。何となく抵抗があってさ。 いや、うん、やってくれるのは、うれしい… こっちじゃ、別に水に困ることなんて、無いワケだし。うん。 うん、いや、有り難い。天野っちもうるさい事だし。
(歯切れの悪い返事でのらりくらりとしていたが、最後には笑顔で)
…うん、また、ついでの時にでも頼むわ。ありがとな。


-------------

零 1blr

こんにちわっ かげつきのクランの皆様、初めまして。 とある孤児院で何度か出会いそうにはなっていたものの お邪魔になっちゃうかな?、となかなか挨拶も出来ず‥ よく考えたらこちらに挨拶に来たらいいんだ!と閃いてやってきました! ボクはクラン神薙でスカウトを担当している忍者の零です、よろしくねっ
ごそごそと背嚢から包みを取り出して
手土産に‥ 『羊羹とほうじ茶の詰め合わせ』をお持ちしたので みんなで召し上がって下さいっ  よければ今後ともよろしくお願いしますっ ぺこり

テルプ・シコラ  1btg

あ、いらっしゃい!  いつも孤児院の方ではゆっくりさせてもらっちゃって、こちらこそお邪魔じゃなかったかなぁ。 たまにすれ違ってるせいか、初めましてって感じじゃないんだけど、 どーも! 吟遊詩人のテルプだよ。こちらこそよろしくねー!
ニンジャ! おー、こうやって本物と話するのは始めてだった気がする!  おお! お土産も和の心溢れる感じで、いいね! 遠慮無くいただきます!  ありがとーー♪

天野 輝樹  1btg

む。むむ。羊羹か。良いな。実に良い。
(客人よりも先に土産に目が行ってしまったようで、取り繕うようにひとつ咳払い)
ん、天野だ。宜しく頼む。

イラスト:かげつき

セトレット 1cwu

こんばんは!はじめまして!!おじゃまします!!! クラン「まふら〜と猫」のセトレットだよ!! 冒険にたくさん連れて行ってくれて、あと一緒に着いてきてくれて ありがとーのご挨拶にきました!
みんな技がきらーんってしてかっこいいから今日は誰と行こうかな??ってなやんじゃうんだ〜! えへへ、またかっこいい技とか見せてね!
それじゃおじゃましましたー!

テルプ・シコラ  1btg

おーーーっす! こっちこそ、いつもありがとなー♪  セトのお陰で色々落ちてるもの、見逃さずに済んで、すげーーー助かってる!  一緒にもっとすげー財宝見つけようぜー♪
キラーン、そう? かっこいい? 俺っちかっこいい?(ポーズをキメながら) セトのキックだって超かっこいいぜ!  また楽しく冒険しようぜー。よろしくな!


-------------

あかまつ 1a9o

ここで、大丈夫かな?  こんにちは  先刻は冒険へのお誘い、ありがとうございます  *いしのなかにいる* あかまつと申します
ソチラにも護衛を主とする方がいるみたいで
兼任している部分が俺とは異なるから、参考になります
(やはり、護衛には指揮官タイプの方が効果的なのだろうか…)
攻撃も守りも中途半端な俺が何かの役に立てたのなら幸いです
また、機会がありましたら、よろしくお願い致します  それでは

天野 輝樹  1btg

すまない、お待たせした。 くらんかげつき所属、純黒学園三年、天野輝樹という。 他くらんのろびーなどでまれにお見かけするのだが、 冒険にご同行願ったのは初であったか。 己が居るのでなかなか護衛に長ける人間を雇わせて頂く機会が少ないの残念なのだが 何かきっかけを作って、またお願いしたいものである。
護衛系の戦い方は…悩ましいものであるよな。 護りも攻撃も強いとなっては皆その道を選ぶであろうし… しかしこの肉体を活かして攻撃に参加もしたいという気持ちも強く。 己の道も未だ定まらずと言った所で、…以前とは随分戦い方が変わったかもしれぬ。── まぁ果てのない道。共に楽しみ、切磋琢磨して歩めると良いな。 末永く宜しく頼む。

-------------

  1btg

すっかり、前期の記憶を失くしてしまう人も中には居た。 彼、……エドロイガーさんもどうやらそのひとりらしくって。
それでも僕は彼と、前と変わらず冒険に行きたいと望んでいたし…、 それで。あまり外に出ない僕が、勇気を振り絞って訪れたその先は、ひどい煙草の匂いの。

赤坂 天矢  1btg

お邪魔します。えっと、冒険ではたまにお世話になっていますけど。 こちらでは……お久しぶり、です。
(いや、「以前」ここに来たのは「今」よりも「後」だったろうか。記憶を手繰るがよく思い出せない)

エドロイガー 10ne

おー、おーそういや前に会ったような会ってねえような眼鏡の坊主じゃねーか。 ひっさしぶりひさしぶりー!
(やや控えめにこちらを伺う青年を、何の気なしに明るく出迎え)

赤坂 天矢  1btg

あの、以前こちらにお邪魔してて、 …覚えてらっしゃらないなら、構わないんですけど、ええと。 えっと、リキュール出来たので、持ってきたんですよ。 今度は、すぐに飲めるやつ。ブランデーで作ってみたんです。 味見してみましたが、なかなかの出来ですよ。
(甘いお酒が嫌いでなければ、ですけども。と付け足して。自信作なのだろう、少々得意げだ)
底の豆は、捨てちゃってくだいね。 一応、消臭剤とかに使えるそうですけど…。
(あまり効果は無いだろうな、と、煙草の匂いの染み付いた部屋を見回した)

エドロイガー 10ne

え?なに?りきゅーるぅ?いンやァ悪ィねェヘヘヘッ、 最近ァ貰いモンばっかでよォ.....
(ただの市販の酒と思って瓶を受け取ってみれば、そこに沈殿する何かに気づき ”覚えて”と言う言葉にはあえての物か反応を見せず)
...............?  なんじゃこりゃ?食えんのかァ?
  (360度ぐるりと見回し、ふーん、と一言。なんだかよく知らねえが、飲めんのか!)
ヘヘェ、あァ、最初は甘ったりィのなんか飲めやしねえと思ってたがよォ、 こないだ試しにちっとばかし味見してみちまったら....ヘヘヘヘッ  存外悪かねえなァとよ........ヘヘッ、 俺の財布にゃァ優しくねえ品モンだがな。
(にんまりと笑い、懐をぽんぽんと二回ほど叩くと非常にいやみな声で『ぼくちゃんありがとね〜』)

(その時、あとほんの少しで口にしようと思ったこと)

(――――家の戸棚の奥で、買った覚えのないコーヒー豆入りの瓶を見つけていた、と。)

(自分は、”以前”の記憶を所持していない。既にであった冒険者達に、散々言われ続けてきたのだから 何故に、ほんの数回同行しただけの相手にこれだけの物を差し出せるのか。その答えは至って簡単だった。ほんのわずかだけ、その視線が項垂れるように下へと向く。帽子の鍔に隠れてよくは見えないはずだ)

捨てちまうってェ?ンな勿体ないことできるかぶぁーか!  食いモンはだぁいじにそろってママに教わってねェのか?アン?  へへ〜へへ安心しなァ残したりァしねェからよぉ♪  (これだけあるのだから、食べれるに違いない。何か工夫すればいいだろうと勝手に考えている。相も変わらず赤坂さんの話を耳に入れずに、嬉々とした足取りで拠点の中へと戻って行ってしまった)

  1btg

……心の何処かで、記憶の奥底で、相手も「共に」と望んでくれていたならば。そんなに嬉しい事はない。 この時も、……それを確かめる勇気は僕には無かったのだけれど。

-------------

さて。

異世界にて、「ハロウィン」「クリスマス」「お正月」などという 様々なイベントがあるらしい。 そういった風習や、……例えば異世界の昔話、様々なオーパーツ的な技術、などなどが 黄金の門を通り、この世界へと持ち込まれているのだ。 (ただしその技術はなぜか…不思議なちからが働いてこの地に定着はしないらしいのだが)
異世界と、このブリアティルトの暦とは随分ズレているみたいなんだけど……。 黄金の門を通って、そんな異世界のお祭りムードが流れ込んで来るのだろうか。 見も知らぬ世界と同じタイミングで、こうやって、季節のイベントを楽しんだり、している。

イラスト:かげつき

「はっぴーーーー! はろうぃーーーーん!  お菓子くれなきゃいたずらしちゃうぜ!」
「む、菓子か? 生憎あまり用意しておらぬのだが…  この煎餅でも持って行くがいい。」
「何でしょうね、意味も分からないお祭り騒ぎ。  ……まぁ、楽しんでる人を見るのは、嫌いじゃないです、けど」

イラスト:かげつき

「よし、もうすぐ出来上がるから待ってるといい。  磯辺でいいか? 大根おろしも捨て難いな…。」
「ん、むー、お、俺っちがつまみ食いしてたの、天野っちにはナイショね?  ホラ、きなこ餅あげるから!」
「バターなんかも結構合うんですよね…」

クランに訪れた人に、ランダムで表示される「クランお出迎えセリフごっこ」という遊びも出来ました。色んなお餅を食べさせたり、おみくじなんかを用意してるクランもありました♪
零 1blr

あけましておめでとうございます♪  今年もよろしくねっ  テルプさん、きなこ餅ありがとうっ
ごそごそと背嚢から容器を取りだし
今日は手土産で『蓮根椎茸人参蒟蒻のお煮しめ』に『栗きんとん』を持ってきたの  クランのみんな仲良く、トレジャーハントが上手くいきますように、って意味があるんだって  みんな揃ってから食べてねっ

テルプ・シコラ  1btg

わーーーーい いらっしゃい! 晴れ着すげー似合うねぇ♪  皆で仲良くいただくね。ありがとー♪  もちつきは、天野っちが色々道具揃えてくれたんだー。  初めてついてみたけど、美味しくできてるといいなっ。 
こういう、なんていうの? お煮しめにしてもきんとんにしても 「縁起がいい」って、こういう発想すごく面白いよねぇ。 今年はいい事いっぱいありそう! ありがとーーー♪

期が巡っても相変わらず、テルプの故郷へと送られた「仕送り」と称する荷物は「宛所に訪ね当たらず」

今期ひとつめの荷物を受け取って。

赤坂 天矢  1btg

テルプさん…
小包、また、戻ってきてますけど。

テルプ・シコラ  1btg

んー? んー。てきとーに置いといて。後で、見とくわ。
(何か細工物をこしらえている様だ。 鼻歌を歌いながら、手元に夢中で目も上げようとしない)

赤坂 天矢  1btg

…………。
僕、出掛けますから。後、お願いしますね。

赤坂 天矢  1btg

──何度か。繰り返した会話。 この後、荷物は倉庫に放り込まれているのだ。何事もなかったように。 腐るような物が入っていないのは、彼自身が「故郷へと届かない事を分かっている」からなのか。
それは僕には分からない。