ペスト医師の蔵書

第ニ期:恋人

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タリアさんの蔵書を漁る。
天野 輝樹  1btg

たのもーーー! (大声でずかずかと怒鳴り込んでくるが、戦いの意思は無い様だ)

ヴぃぞん殿、随分と前になってしまったが、先日は大変失礼をしたな。 (そう、子作りためそう! などと口走ってしまい)
くらんに帰ってから、でりかしーの無さを叱られてしまった。 林檎を持ってきたので、宜しければ此方を皆で召し上がってくれ給え。 でりかしーだ。 (どうやらデリバリーと勘違いしているらしい。籠いっぱいの林檎を持ってきている)

あとな、勝手に調べ物に使って良いと聞いては居たのだが、黙って入るのには抵抗がある。 たりあ殿の書庫にお邪魔させていただいても宜しいものか。 興味がある、というのでてるぷ殿も連れて来ているのだが…。 (天野の後ろで落ち着きなくアホ毛を揺らしているテルプが片手を挙げて挨拶している)

ヴィゾン 1kad

たのまれた!
ヴィゾンが出てきた。たのまれてない

って天野さん…むぅ、でりかしーがないと言うかさぁ… …ん?なにこれ……林檎!!貰っていいの?!  へへーやったー天野さんすきー! 現金な奴だ。しかも安い

ん、書庫…というか図書館みたいな扱いだからね、 勝手に持ち帰ったりしなきゃ好きに回って良いってさ。 後ろでクッキーを作っているタリアがサムズアップをしている。 ヴィゾンの言う通りらしい

あ、テルプさんも来てたんだ、いらっしゃー  テルプさんあんまり本読むイメージなかったなあ… 同じく片手をあげて挨拶、視線はアホ毛。近づくと抜かれそう
ってことで好きな時に入っていいからね〜

テルプ・シコラ  1btg

おっすおっす。 俺っち、村で唯一文字が読める博学っ子だったんだぜ?… まあ目的は、ほれ、こう、楽しそうな本があったらいいなぁって。 (ニシシと笑っている。H本目的だぞ!) んじゃ、お邪魔するね♪

あ、クッキーいいなー。帰りに寄ったら焼けてる? 予備ある? くれる?  (ぴょこぴょこ)(アホ毛)

ヴィゾン 1kad

たのしそーな本……そういえばジェーンさんが色々漁ってたなあ。 あいー! 書庫に向かうアホ毛に手を振っている。本体を一度も見ていないぞ

「あぁ、できてると思いますよ。どうせ量は多めに作ってるので幾つか包んであげましょう」                 「味は保証しませんけど」

…と、いうわけで。
チーム墓荒しの書庫で、タリアの蔵書を見せてもらうことに。

 1kad

2階の書庫
沢山の本が山をなしている
求めるものも、求めざるものもきっと、あるだろう
ーーーーー

※裏設定垂れ流し+裏設定応答場所
「〜に関する本を漁る」とか「〜の日記を漁る」とか「〜からの好感度調べる」とか 色々指定してもらえば答えます。 内容によってはたまにイベントが起きるぞ

テルプ・シコラ  1btg

じゃじゃーん 俺っち参上!  さてと、楽しそうな本(Hなの)は、あるかなー♪
文字読めるっつってもそう得意じゃないから、 出来ればこう、絵の多い、直感的に分かりやすいやつとか、ないかなぁ? (ホコリが舞うのも構わずに、ばたばたと本を荒らして回っている)

本のアイコンはかげつきが描きました。
 1kad

いかがわしい本が一冊
挿絵が多い…というよりほぼ画集のような感じだ

***
「おっぱい」
直球かつ簡素な題名から、男らしさと原初のロックを感じる本。 内容は見開き左に女性の全身図、少しばかりの説明文。 見開き右には女性の胸部のアップ、それだけが大きく載っている。 所謂貧乳から逆のものまで、全てのニーズに応えるべく、 古今東西の女体をスケッチして回った作者の努力には、思わず感動すら覚えるだろう。 体型、肌の色、年齢まで広い幅が持たせてあり、きっとどこかに貴方の好みの胸も載っている
男性の欲望を固めて本にしたような作品

***

テルプ・シコラ  1btg

おお! ほう、ほうほう、ふむふむ。 (しっかり腰を落ち着けて鑑賞モード) ちょっとすごいな、これは。全部実物見せてもらったんかねぇ。 それか、服の上からでも体型が分かる羨ましい特殊能力の持ち主だろうか。

(ぱらぱらとページをめくるが、あるページを目にとめて。両手を、こう。 カップのような形にしてみて、…その掌をまっすぐに伸ばしてみたりして)
こ、こんなもんかな。こうしてみるとしみじみ、小さ… いや、控えめ… いやいや。 いーんだよ別に。大きさとかは別に。…いーんだよ。 (某彼女と挿絵を見比べながら、自分自身に言い聞かせてる)

ねぇねぇ天野っちはどんなんが好きなん? (本棚を物色してる隣の男に、手に持った本を開いて見せてみるが、邪魔するなとばかりにギロリと睨まれてすごすごと引っ込める)

おっぱいに興味無いとか、天野っちなんなの性欲無いの?  何かこう、この堅物を唸らせるような本無いかなぁ…。(ごそごそ)

 1kad

いかがわしい本が一冊
色鮮やかかつ不思議な紙質だ
どうやら外の世界から流れ着いた本らしい

***
「月刊女子高生 7月号 」
7月号らしい
どうやら外の世界の学校に通う女生徒達を特集した本のようだ。 いたす時も学生服をつけたままおこなっており、そういうのが好きな人にはたまらないかもしれない。 たまに明らかにこれは生徒という歳では無いのでは…?というのも混ざっているので、 どちらかと言うと女生徒のコスプレH本みたいになっている。 わざわざ学校を借りたのか、そういう場所を用意したのか、 夕方の教室でいたしているようなものまである。
月刊だけあって総合的なクオリティは中々高い

***

天野 輝樹  1btg

(差し出された本を目にするなり傍目にも明らかに動揺して)
は、は、破廉恥な!  か、仮にも学業の場で此の様な、こ、此の。 (目線は、すこしクール系の女子を追い)

テルプ・シコラ  1btg

ほっほう、なるほどこういう( ニヤニヤ)

天野 輝樹  1btg

邪魔をするなら今すぐその喧しい口から縦に
この槍を通してくれようか。


テルプ・シコラ  1btg

すみませんでした

何の情報も出してない筈なのに、天野の唯一のピンポイントな感じの本を出してくる墓荒しさんほんとうにすごい。
天野 輝樹  1btg

(大きく息をつき、気を取り直して本棚に並んだ本を調べ始める。整理が不十分と感じるのか、本を並べ直してみたり、散らばってる本を集めて本棚に直したりしている)
手伝ってくれ給え。屍人に関する本だ。…見かけたら此方に寄越してくれるか。 作り方生態伝承何でも良いが、一番いいのは、殺し方、だ。

 1kad

貴方はいくつかの資料を漁ることで
それらしき記述を集めることができた

***
書庫内の資料より
ゾンビ、屍人というものは各地の伝承、モンスターを総合して呼ばれるものである。 よって特性、生体などに大きな差がある場合が非常に多い。 ここでは充実な魔術師の下僕としてのゾンビについて記述するが、 それもあくまで一握りの特徴である。

字の通り、動く死体である。時が経てば完全に腐敗するので 定期的に新しいものに変える必要がある。 思考能力は無く、魔術師からの命令、指令が無ければ動くことは無い。 反射的、本能的な行動を行う場合もあるが…精々が喰らう、程度だ。 未熟な術者だとゾンビ同士で食い合ってしまうこともあるとか。

破壊のためには物理的に行動不能に(四肢の切断など。刺突、頭部への攻撃は意味薄)する、 もしくは魔力供給源、命令者である魔術師を殺す、 塩を舐めさせる(これは現実的では無い、聖水でもかけたほうがマシだろう)、 ゾンビ自体に流れる魔力の流れを阻害する(所謂聖水、解呪…様々な方法がある)ことなどがある

また、各地でのゾンビ伝承には「噛まれたらその者もゾンビ化する」というものがあるが、 これは今回説明するものには当てはまらない。 噛まれて死んだ結果、術者にゾンビにされるということはよくある話だが

***

天野 輝樹  1btg

(ページをめくり、自分の宿敵に当てはまりそうな記述を探してはたまに辞書を引いたり、メモをとったり)
…術者を殺す。 ヴぃぞん殿は、たりあ殿が蘇らせたという話であったが。つまり彼が死ねば、彼女も、か。 ──心が通い合っているならば、随分重い生命だ。 (ぱらり、ぱらり)
──新しい体の調達は上手くやっているのだろうかな。

…もしかして、それで「墓荒し」か?
(死者を冒涜、などという言葉は鼻で笑いとばすものだが、 それでも何とは無しに。思い至った可能性に眉を寄せつつ、本を閉じて)

…屍人として生きるというのは、どんな気持ちなのだろうな。 本人は気にしてはおらぬようだが。──明るく素直な、いい子であるな。
(悪趣味とは思いつつ、ヴィゾンさん自身の日記のようなものが無いか、…再びいかがわしい本探索に熱中しているテルプの横で、本の山に目を走らせる)

 1kad

誰かの日記のようだが名前が書いてない

***
誰かの日記より
-
日記の前半部分には日常の出来事が雑多に記されている
若い少女で両親とともに暮らしていたことが伺える
-
某日
戦争が始まるんだって
でもこの街はちゅーりつ?だから
安心ってお父さんが言ってた
-
某日
自警団っていうのを作ったみたい
お父さん剣振るのすっごい下手だった
-
某日
最近大人の人皆顔色が悪いし遊んでくれない
エリッヒと町の外行こうとしたら叩かれた
-
言われた通り三日間地下に隠れてた
皆無事かな。今から探しに行く
-

みんないない ぜんぶやけた

-

おなかすいた

-

これ以降書き込みは無い
***

天野 輝樹  1btg

……ここにこうやって保管してあるという事は。 (彼女に関係あるとすれば、…生前の?)

(屍人ひとりひとりが悲しみを持っていると、知っている。──それを受け止めるのは己(おれ)の役目では無い事も。 無表情に、そっと日記を閉じると、一度表紙を撫でて、丁寧に、元の場所に戻して。)

天野 輝樹  1btg

ふと横を見ると、いかがわしい本を山積みにしたまま連れの男は消えていた。そういえば先程「飽きたから帰る」などと言っていたかな、と記憶を手繰る

(何となく、本棚に気になる文字を探しながら、本棚の整理をはじめた)

適当に目についたものを手に取りそうだ

 1kad

一冊の本を見つけることが出来た

***
「武器伝承大全」
様々な武器、道具、鎧などをまとめた本。 内容は所謂伝説の武器、曰くつきの装備などについてまとめられているようだ。 「100人の血を吸った処刑鎌」だとか「ヤーパンの伝説の辻斬りが使っていた包丁」だとか、 有名ドコロだと「抜き手を選ぶ剣」だとか「泉の乙女の槍」だとかも載っている。 どれもこれも眉唾ものだが、物語は中々秀逸で読んでいて飽きないだろう

これだけ種類があっても不思議なことに、武器によってある程度エピソードの方向性は決まるようだ。 例えば剣であれば「約束」「誓い」などに関わるエピソードが多い。 槍ならば「実直」「誠実」、斧であれば「破壊」「狂気」などなど

「貴方に愛用の一品はあるだろうか? もし、あるのならばそれを大事にすることだ。其の武器がいつかここに載ることになるかもしれないのだから」
〜作者の後書きより〜
***

天野 輝樹  1btg

(強く興味を引かれたのだろう。じっくり楽しそうに読んでいる) ……我々が武器を選ぶのではなく、武器に選ばれるのだ、と、聞いたことがあるな…。 この槍とも、もう随分長く一緒に居る。 (しみじみと、大切そうに自分の武器を眺めて)

アノチェセル 18k0

お、お邪魔しますー…。 (と、ドアを開けると先客が居るのに気づく)
あ、あれ…。あ、天野、さん。 こ、こんにちは。

アルバ 18k0

おっじゃまっしまーす。
(アノチェセルに続けて入ってくる) えーっと、サファイアが言ってた名簿ってこれかなー。

(何故か山積みにされたいかがわしい本を目にして) …げ!な…なんじゃこりゃ…。 いかがわしい本ばっかじゃないか…。 誰だよこんな沢山…。

アルバ 18k0

(視線は何故か天野に向けられている。いかがわしい本の山と、天野を交互にみて) …まさか?

天野 輝樹  1btg

(誰か入ってきた気配に顔を上げる) 応。双子殿か。 先程まで、てるぷ殿もそこで本を漁っていたのだが、…ついさっき帰った様だな。
(冷めた目でいかがわしい本を見下ろして) ……ああ、彼の散らかした本だ。悪いが片付けておいてくれるか。
(触れたくも無い様子で、他の本棚をチェックしている)

アルバ 18k0

あんにゃろ…。しょうがねぇ…て、おい?!!
(積み上げられた本のタイトルの…ある単語に反応したアノチェセルが、 珍しく有無を言わさぬ勢いで、いかがわしい本の山を手に取った)
……おい、アノチェ、俺も半分片付けるから、な?

アノチェセル 18k0

(アルバの言葉も首を振って、ひとつひとつ、中身をぱらりとめくっては、涙目になって顔を真っ赤にしながら片していった。アルバは顔を覆っている!!)

…や、やっぱり、大きい人がいいのかな… (いかがわしい本に乗った女性の裸体を見詰めては) …いいなあ…おおきくて…。

(図らずも彼女の目的…胸を大きくする方法が載った本がないかを探していた所に、この出来事は堪えたようだ。本を片付けると目的の本を探し始めた)

 1kad

一冊の本を見つけることが出来た

***
「一週間でできる!バストアップ!」
題名の通りの内容がまとめられた本だ
「手術や詰め物に頼らずできるだけ成長という形で大きくする」ことが目的の本で、 其の特性上第二次性徴期から20歳までの女性に主に効果がある方法のようだ。
具体的な方法としては
・リンパマッサージ
・バストトップへの刺激
・こまめなブラの位置の見直し
などなどあげられている。 胸を揉まれると大きくなる、はあながち嘘ではないらしい
「おっぱいの大きさが全てではありません。しかし女性のステータスの一部であることは確かです。貴方の魅力の底上げに協力出来たのなら、作者冥利に尽きます」
〜作者の後書きより〜
***

アノチェセル 18k0

あ、あった…!  め、メモとらなきゃ…。
(いそいそとノートとペンを取り出して書き取る。書き取る際も顔は赤い) あ、アルバ、わ、私ちょっとあっちで書いてるから、み、みないでね…!

アルバ 18k0

(アノチェセルの牽制に軽く応答するとパラパラと名簿をめくる。アノチェセルの項目に書いてあった「76」の数字に、こっそりとペンで黒く塗りつぶすと、自分の項目を探し始めた)

 1kad

冒険者名簿より

***
○登録名 アルバ
○職業  冒険者
○備考  双子の兄
     似てるよね!双子だから
     女装したら見分けつかないんじゃあないですか

     歳相応にやんちゃ、に見えますが
     案外芯は通ってそう、かもしれません
     騎士?なのかな、あの格好

     あのちぇはまないたまみむめもー
     あぁ…悪い影響が

     最近別々で行動してること多いか?そうでもねえかな
***

アルバ 18k0

あのちぇはまないたまみむめも〜っと。 …ちょ、女装…。 もう俺175だぞ…。筋肉だってついてるし、これで女装とかどんな視界汚染なんだよ…。 昔だったらやってたけどさ…。 てか俺騎士扱いされてない…(ちょっとショック) (名簿を元の場所に戻す)

…うーん…どうすっかなー。 ここ色んな本あるんだよな…。 (気になるのは「催眠術」「記憶操作」「彼女の作り方」「花嫁の父の心境」…これらのいずれか、もしくは複数が無いか探しているようだ)

 1kad

一冊の本を見つけることが出来た

***
「催眠術入門」
***
怪しさ満点の本だ。表紙には黒い眼鏡をかけた男が 「サイキックパワー」と吹き出しで言っている
内容は随分と真面目で、心理療法に近い形の催眠術について記述してある。 よく小説にあるようにな都合の良い効果は無いらしいが。

相手に協力の意思がある(まあ騙して協力させても良い)のなら、 ある程度相手の深層心理を覗き見たり、軽い記憶操作程度ならできるようだ。 また、術式を終えるには中々長い時間…1,2時間程度は消費するらしい。 この本をしっかり読みこめば、誰でも可能……かもしれない。 実際に効果があるのか、成功するのか、はやってみないとわからないだろう

「まずは身近な誰かで実験してみよう!」
〜作者からのアドバイスより〜 
***

アルバ 18k0

ちょっと胡散臭いな…。 まあいっか。
深層心理を覗き見…軽い記憶操作…。 相手に協力の意思がないとできない…。 なるほどな…。それでか…。 まあ俺がこれ読み込んだところで眉唾だし本職には敵わないだろうしな…。 てか1時間もかかるのかよ…。寝るわその間に。

アノチェはそろそろ用件終わってるのかな。 (きょろきょろとアノチェを探すと、丁度ノートを取り終えた所のようだ)

アノチェセル 18k0

あ、アルバ…。 う、うん、大丈夫。そろそろいこっか。 (色々思うところがあるがひとまずは心の中に収める。それは当人に確認すればいいことだ)
え、えと、それじゃ、お邪魔しました。 (と、ペコリと挨拶するとアルバと共に出て行った)

天野 輝樹  1btg

(ふたりに軽く手を挙げて。棚に戻された冒険者名簿とやらに目をやる)
ふむ…?  (自分の名を探してみる)

 1kad

冒険者名簿より


***
○登録名 天野 輝樹
○職業  冒険者?
○備考  硬い
     堅物、生真面目、真っ直ぐ
     クソ真面目、良い子だと思いますよ

     前衛に置いておくと安心できるな。良い肉壁だわ

     ヴィゾンに子作りを迫っただとか
     マジかよ

     デリカシー無いよあの人!!嫌いだあ!!!
     リンゴくれた!!好き!!!

     元の世界?にかなり執着しているようだ
     まあ無理も無い話ではあるか
***

天野 輝樹  1btg

…迫ってないぞ。 己(おれ)はあくまで探究心というか、研究というか。
──! 
おお、成程、彼女が怒っていた様に見えたのはそういう事か。
(今やっと気が付いたようにぽんと手を打って)


(目についた数冊の本を綺麗に整頓し、周囲を見回す。本はあちこちに積まれ、散乱しているが、きっちりと片付けをするには、かなり骨が折れそうだ。整理したくてうずうずするが……人の蔵書だ。諦めてこのまま帰ることにしよう。)

うむ、林檎は喜んで頂けたようだな…。また持って来よう。

黄菜 10zf

いつものように(?)黄色いザリガニを片手に、さて「何でも屋」も営む墓荒しクランへ依頼をしようかと廊下を歩いていた、が

・・・・おろ、古臭い本屋の匂い。こっち書斎か。もしくは書庫? まあなんでもいいやと言わんばかりに、当初の予定をぶんなげて進路変更

到着。とりあえずザリガニは鞄へ押し込んだ
あ、先客いるってことは入っていい感じねこれ。うひゃっほーい  と言いながらもコソコソとばれないように本を物色していく もちろん適当だ

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本が一冊
表紙にはでかでかとケイオスクロウの絵が描いてある

***
「食用ケイオスクロウに人生を捧げた男」
内容は題名のまま、ケイオスクロウの食用種を作ろうとした男の伝記らしい。 男は元冒険者だがダンジョンで食料不足に陥った際にケイオスクロウを食ったら、 吐き戻すほどにまずかった、それがきっかけだったらしい。 男の努力はケイオスクロウの捕獲、調教、品種改良…などなど他差に渡り、 並々ならぬその執念が伺える
ちなみに男が最期に残した言葉は「まだザリガニ食ったほうがマシ」だったらしい
***

黄菜 10zf

「やっぱバカってどこにでもいるんだな」と思いながら本を戻した
というかこれを本棚に入れてるここの主の趣味っていったい・・・ ・・・・・ただの雑食なだけか。

視界の隅に入った、やけにめくられた跡が目立つ日誌を手に取る。ぱらりと適当にめくれば、冒険者名簿ということがたぶんわかるだろう

天野 輝樹  1btg

(誰か入ってきた気配に顔を上げると、横で静かに本を物色していたらしい女性に気付き驚いて)

お、おお、邪魔、しておる。 (会釈する)

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冒険者名簿より


***
○登録名 黄菜
○職業  ザリガニ同好会冒険者
○備考  ザリガニの人
     あれは…ペットなんですかね…?

     話に聞くと案外普通に冒険もこなしてるみてえだな
     あんなんが戦ってる姿想像できねぇけど

     信じられませんが、彼女私達より余程練度高いですよ?

     ザリガニの人強いんだ?
     すげえな、ザリガニの人
     ザリガニの人で固定されちゃいましたね
***

黄菜 10zf

・・・まあザリガニ関連の依頼しかしてないしこの結果はしょうがないわな。うん。 でもどこから話を聞いたというんだ一体・・・・ と言いながら名簿を閉じる。なんかさっき声をかけられた気もするので
・・・・・えーっと、なんだっけ。次の人どうぞ・・・? 

とりあえず元あったところに置いて、また本棚に目をやる。 ・・・・あ、そうだ。こんだけジャンル選んでないんだし・・・
黄色に関する記述がプラス方面で乗っている本を探し始めた。さっぱり隠してはいないが、こう見えても(?)極度の黄色愛好家でもあるのだ

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一冊の本を見つけることができた

***
「風水、五行より考える色について」
内容は、東国における思想の一種である「風水」「五行」 を中心に「色」についての考察が書かれている本のようだ。

曰く、黄色とは五行において「土」を表すものであり、 土すなわち金、金運を呼び込む効果があるそうだ。 ただし、黄色一辺倒になりすぎると逆に幸運、金運が逃げてしまうらしく、 「火」を表し「土」と相性の良い「赤色」と組み合わせるなどすると良いそうだ

また、この「五行」などの考え以外でも、 「黄色」は幸運の象徴として扱われることが多いようである
***

黄菜 10zf

スパァンとやや乱雑に本を閉じる その顔には青筋が浮かんでいる 土属性しね ついでに雷属性もぶっ飛べ
ったくだいたい土ってどっからどうみても茶色だろうが黄色い土なんぞ知らんこういうのはメジャーどころだけでいいんだよていうか黄色いのがいいのに土属性に固定されてるせいで何度涙をのんだことか最初に土=黄色にしたやつ超ふざけんなマジ
なにかとてつもなく嫌なことがあったのだろう 恨みが深い

・・・あ゛ー 次つぎ。魔法の杖の写真集とか探そう。 やや乱暴に本棚に押し込みながら次の本を探す。本は大事にしよう

天野 輝樹  1btg

すっ すまない!  (「黄色土属性」の自分は何故か申し訳なくなり背筋を伸ばして謝罪を)

ああ、えっと、届くかな?  上のほうの本ならば自分が手伝うから、遠慮無く申し付けてくれたまえ。 良い色であるよな、黄色。明るく強い色だ。

黄菜 10zf

え、あー・・・ ・・・なんか逆にごめん。 もしかしなくても土属性か雷属性な感じか君。それは悪いことを言った。 本を取り出してざっと読んではしまいながら
・・・ん? ああ、大丈夫。これでも私魔法使いだから。 といいながら最上段の本を魔法で引き抜いている・・・ ・・・・・・お? 黄色好きなの? いいよね黄色最高だよ黄色!!

天野 輝樹  1btg

おお、魔法か。成程、便利だな。
黄色、な。最高、か。(何故か自分が褒められている様に照れている) 己(おれ)も好きだぞ、黄色。輝きの色。この色のように、強く在りたいと願っている。

しかしまぁ、土属性、地味であるよな。だいたい防御とか。防御くらいしか能が無いというか。 (別段、気を悪くした風でもなく、はははと笑っている) …雷は、土よりは格好良く感じるのだが、何だ、雷も駄目か。

(手にとっていた何冊かの本を片付けつつ。一通り調べて満足したらしい、帰り支度をしている)

黄菜 10zf

うん、割と便利よ。 「なんでこいつ照れてるんだろう」と思いつつも触れない 面倒だから ・・・あ、黄色のように強く、っていうのは割と初耳。強い色ってなると赤とかが多かったし。
・・・・・・その防御ですら場合によっては・・・ いやなんでも・・・ ・・・・んー、ていうか、雷は・・・ 近くで扱うと心臓に悪い 真顔で

・・・ん、割と前から来てたみたいだけど、もう帰るんだ? お疲れ?

天野 輝樹  1btg

ああ、赤も強いが、あれは「力」といった感じでな。 黄は、何だ。「煌めき」という印象の強さだと感じるのだが。 (何をよく分からぬことを言っているのかな、と自分の言葉に苦笑しつつ、何か地属性に関して辛いことがあったのだろうなぁと見守っている)
雷は確かに、側で使われると怖いなぁ。 (頷いて、笑う)

うむ、目的のものは見つけたのに、つい楽しくて長居してしまった。 邪魔したな。 (では、と、軽く挨拶をすると扉の外へと……)

イラスト:かげつき

黄菜 10zf

はいはい、お疲れ様ー

・・・・読書に集中しよっと。 誰もいなくなった(はず)の書庫で、ゆっくり手に取った本を読み始めた……