特別な呼び名
第ニ期:二度目の巡りで
こんにちはー… あ、あれ? マナちゃん?
…ひとり?
(席を立ちドアの方へと向かう)
おつかいかぁ、すごいじゃない。えらいなぁ。
(と、頭を撫でようとして、何だか印象が変わって感じていた原因に気がついた)
あれ、何か、髪、すっきりしたね?
まるめろぶらんでー。馴染みのない名前だ…。
(オウム返しに聞き返し、しげしげと観察している)
へへ。ママに切ってもらったの。お兄ちゃんにじまんしようと思って!
(にーっ、と自分の頭を指差して笑っている)
お砂糖入ってないんだけど甘いんだってー。
ふしぎだよね。私ものみたいんだけどこどもはのんじゃだめだって。
ざんねん(´・ω・`)
すごく、可愛いよ。前のも可愛らしかったけど、
軽くて元気な感じだね。笑顔が、すごく素敵に見える。
おかあさん、何でも上手だねぇ。
お酒はそうだね…おとなになってからね… (´・ω・`)
とは言っても実は僕もお酒、ほとんど飲んだこと無いんですよね。
甘いのか。初めてだとついつい、飲み過ぎてしまいそうだ。
これも、チェイネルさんが作ったんだろうか。
えへへ・・・嬉しいけどてれるよー!でも嬉しいよー!
(跳ねたアホ毛がぴんぴん動いている。生きているのだろうか、謎だ)
(´・ω・`)あと10年くらい待たないとなの・・・
あ、でもハチミツ漬けは私この前食べたよ。おいしかっ(思わずよだれがたれる)
あわわ。
お酒はおとなりのおばさんが作ってくれたの!いっぱい、いっぱい。
・・・パパいないからあまっちゃった!
(アホ毛をつつきたい衝動を抑える)
おとなりさん、かぁ。そういうご近所付き合いって大変そうだけど、
上手くやってらっしゃるんだろうなぁ。
(あの場所なら、ビリーさんがもふもふのままでも受け入れてくれる人は多いような…と考えて、やはり難しいのかな、と嘆息した。
人の悪意は、善意を簡単に飲み込んでしまう。
(受け取ったバスケットは机の上に)
あ、何か飲む?
テルプさんのチョコレートドリンク勝手にもらっちゃおう。
嫌いじゃない?
ごきんじょづきあい?・・・うーん、うん、よくわかんないけど
多分じょーず? うん!
(少し言葉を濁したが、難しかったのか、何なのかはわからない)
ちょ チョコ・・・・いいのっ・・・!?
い、いただきますっ・・・!
いいよいいよ。こないだあの人僕のお菓子勝手に食べてたし。
(根に持っている様な響き)
あったかいの、つめたいの、どっちがいい?
イラスト:かげつき
あー、やっちゃったかー。そりゃ怒られただろうねー。
だけどさ、テルプさん僕より年上だしいい大人だってのに、ひどいと思う。
僕、ちゃんと名前書いといたのに。(ぶつぶつ)
はい、どうぞ。
何かお菓子もあったな。(マグカップと共に、戸棚からごそごそ色々持ってくる)
あんまり食べると帰ってチェイネルさんのごはん食べられないと困るから…
これは持って帰って、みんなで分けてね。
(ブランデーを頂いた後のバスケットに、こまごまとしたお菓子を詰めた)
お兄ちゃんくいしんぼだからすっごくおこった・・・!
お兄ちゃんもお菓子すきなの?あれ、お兄ちゃんとお兄ちゃん・・・んむ
お兄ちゃんの事なんてよべばいいー?
(自分の兄と赤坂を呼び分けられなくて困っている)
ありがとう!あま、あま・・・おいしい・・・
(ほう、と幸せそうに息を吐きつつ、バスケットに詰められたお菓子を見て)
わ、わ、お菓子いっぱい!あれ?私のおれいよりいっぱいもらってない・・・?
アカサカ、でいいんじゃない?
苗字から名前まで全部ア行で呼びにくい、とたまに言われるけど。
お菓子が好きっていうか、珈琲飲む時に何か、つまむものが欲しいなと。
それをさ。根こそぎ全部食べてんの! (まだ怒ってる)
んと、今回のお菓子は、おつかいがんばったで賞、と
お兄ちゃんもしっかり者でえらいで賞、が含まれてます。
だからこれでいいの。
アカカカ、アサカカ、アサッ・・・(すがるような目で赤坂を見つめている)
ねこそぎ・・・まるごと・・・泣いちゃいそうだね。
よしよし?(赤坂の頭を撫でようと手を伸ばす。届きにくい。)
ごほうび?えへへ、じゃあもらうの、ありがとう〜〜
そ、そんな目で見られても、何も思いつかない…。
アカ! とか サカ! とかじゃどうだろう…。
(イマイチしっくり来ない)
そうなの。ねこそぎ。(´・ω・`)
ひどいよね。(おとなしく撫でられてみる)
あかおにちゃ・・・あれ、なんか違う意味になっちゃう・・・
((2人して困った様子だ。)
パパとおんなじ色だから銀お兄ちゃん、とか・・・?
こんどその人に私が怒ってあげる(`・ω・´)
あっ、そろそろ帰らなきゃ・・・!
じゃあね銀お兄ちゃん!チョコレートドリンクごちそうさまー!
((手を振り外に駆けて行く)
ん、じゃあね。2人によろしく。
気をつけて帰るんだよ。
…銀お兄ちゃん、か…。
何か、特別な呼び方って、嬉しいもんだな…。
(くすぐったいような顔をしながら、手を降って見送った)