双子の兄と踊り子

第ニ期:二度目の巡りで

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誰かの過去が気になったり、誰かの言葉に揺れ動いたり。
テルプ・シコラ  1btg

(アノチェセルとアルバは、今いつもの孤児院を離れ、セリオンの宿に滞在しているという。いつもの如く周囲をうろうろしたり、まどから中をぴょこぴょこ覗いたり。不審者極まりない様子)
(宿の主人に不審げな目を向けられ始めた頃、<アルバの姿を見つけるとほっとした表情で手を振る)

し、知り合い、だってば。 なぁなぁアルバー。アールバーー。ねぇねぇ、ちょっと、時間いい?

アルバ 18k0

(テルプに呼び止められ、アノチェを呼ぼうとしたが、用があるのは自分だと分かると目を丸くして)
…俺?アノチェじゃなくて? …まあいいんだけど。何?

テルプ・シコラ  1btg

うんにゃー、大したことじゃないんだけどね…。 なんとなく、前から気になっててさ。 ──アルバってさ、孤児院に来たのって、幾つくらいの時なん?

アルバ 18k0

5歳ぐらいの時だよ。 …一体何が気になるのかわかんないんだけど…。 俺達…というか、アノチェの昔が気になる系?

テルプ・シコラ  1btg

…………んー… そう、なるのかなぁ。 ──他の人の昔の事とか、今まで気になった事なんて無かったから、 多分、きっと、そう。
(ぼんやり遠くを見ながら、自分自身でもよく分からぬ気持ちに首を傾げて)
アルバはさ。ふたりに、名前つけてくれた人って、覚えてる?

アルバ 18k0

それを本人じゃなくて俺に聞くあたりなんというか…うん…。 名前を付けてくれたのはおばさんなんだけど、覚えていない…というより「思い出せない」っていうのが正しいかな…。 っと、ここじゃ何だから移動するか。
(と、宿主に頼んで空き部屋を一つ貸してもらうとその部屋に通した)

アルバ 18k0

(部屋の椅子に座る事もなく、壁によりかかって彼は話す)
アノチェから聞いたんだな、名づけの話。 変な話なんだけどさ、おばさんの事を思い出そうとすると靄がかかったように思い出せないんだ。 おばさんの容姿とか顔が全然思い出せない。 俺だけかと思ったらアノチェもなんだと。 おじさんの事はちゃんと覚えてるのにさ。 気持ち悪いっちゃ気持ち悪いんだけど、 拾われたときの事とか、過去の事は一応思い出せるし、あまり気にしないことにしてる。俺はな。
いっとくけど、アンタの嫌いな「楽しくない話」だぞ。俺たちの昔なんて。

テルプ・シコラ  1btg

そう、その「おばさん」の話ね。 アノチェと話してても、そこだけ思い出せないっていうから。 ──やっぱり、アルバも思い出せないんだ…。
(背もたれを前にして座った椅子を、前後にがたがた揺らしながら)
──何かさ、その人の事を考えると 嫌な感じとか、悲しい感じがするとか、そういうの、とは、違うの?

アルバ 18k0

いや…。 思い出せないのは不可解だけど、嫌な感じとか、悲しいとかはないな。 なんか、意味があるのかなとは思うけど。 何だか守られているというのかな…。そんな感じがする。
…聞きたいのってこれだけ? (と、怪訝な顔をする)

テルプ・シコラ  1btg

(椅子をずいと前に傾けて、アルバの顔を覗き込むように)
──不可解。不自然。だから何か、力が働いているのかなって。 アルバは勿論アノチェも、目を閉じてしまう様な子じゃないのに、 だから力が働いているとしたら、外から。 その人…「おばさん本人」か、或いはアルバの憧れの…「おじさん」の力なのか。 そんな力の持ち主が、近くにいるのなら、会いたいなって。そう思った。
……んだけど。 守られているのなら、触れない方が良さそうだ、ね。
(身勝手な自己完結。がたりと、椅子の脚が音を立てた。ひとつ、伸びをして、ぴょこんと立ち上がると) まぁ、うん。聞きたいのはそれだけ。 悪いね何か、手間取らせて。

アルバ 18k0

いや、いいよ。 それだけ気にしてくれてたってことだろ。アノチェを。 …もし気になるなら孤児院の書庫行って見ればいい。多分写真がある。 俺たちが見てもおばさんのところはぽっかり抜けて見えてるんだけど、他の人は普通に見れるかもしれないし。 ま、暇つぶし程度に。
(目を閉じてしまうという言葉に) アンタは目を閉じてしまうような事でもあんの? その言い方だとそう聞こえるんだけど。
…あー。わりぃ、人のことを色々気になってきくの、悪い癖だな。

テルプ・シコラ  1btg

書庫。うん、ありがと、行ってみる。
ぽっかり。抜けて。 ……えらく強固なやつだな。
(呟いた後、顔を上げて。手元の小さな竪琴を鳴らすと、ぽっと光の玉が生まれる)
俺っちの うたのちから は幻術と催眠。実のない嘘と虚構。 それでもね、喜んでもらえるもんだよ。目を閉じたいと望む人たちには。 俺だって、……アルバも知ってるでしょ。アノチェが、死んじゃった時とか。 目を閉じて忘れてしまえば悲しくなんて無い。 俺っちは、いつだって、……笑っていたいんだ。だから。 多分たくさん、たくさん、目を閉じて来たんじゃ、ないかな。
(その口元には笑みが。光の玉はすぐに揺らめき、消える)

アルバ 18k0

(…じっと黙って、それから、考えている事を一生懸命纏めようと、言葉を紡ぐ。胸のロザリオをぎゅっと握った。「まずはお前が信じろ」と。妹がそうしたように)
俺達が目を閉じないのは…閉じたら俺達はここに居ないからだよ。 「アルバ」も「アノチェセル」も。 俺達を救ってくれたおじさんとおばさんが居たから。俺達は前を向いて笑っていける。 …偶々恵まれてただけかもしれないけど。
なあ、テルプの術が「目を閉じたいと本当に願っているなら忘れることができる」なら…。 一度閉じたアノチェの事を思い出したのは「本当は目を閉じたくない事」って解釈できるな? そこまで常習的に騙し続けてきたんだろ?
でも、もう一度思い出すぐらいには妹を大事に思っていたと。
(確かに、あの時は腹が立ったけど。でも話を聞いた今なら…。…もしそうなら、俺は礼を言いたい)

テルプ・シコラ  1btg

──正直、よくわからない…。 俺はこのうたが誰かの痛みを、悲しみを消して、 誰かを幸せに、笑顔にするという事を知っていて。 それを実行したいだけ。 そんなの要らない、と、そういう人の方が多いけれど。
(何となくぼんやりとした様子で話していたが、ふと顔を上げた)
アノチェにさ、消えてしまいそう、だったけな。そう言われたことがある。 アルバやアノチェがそうやってそこに居る、のならば、 「俺」は、ここに、居ないのかもしれないね。
(ふふ、と、可笑しそうに笑う)
そんでもアノチェは、アノチェの事は。 …好きなんだ。離したくない。忘れたくない。──それは本当。
(俯いて、腕の宝石をぎゅっと抱きしめるように、握った)

アルバ 18k0

…そうだな。 その術が必要な奴はきっといる。 俺達は、そうしないだけで。 …俺さ、もしアノチェに大事な奴ができるんだとしたら、俺より強い奴だって勝手に思ってた。 おじさんが孤児院の子供達やおばさんをずっと守ってきたのを見てきたからってのもあるけど…。 でも、アノチェが共に居たいって言って選んだ相手は強い奴じゃなくて「一緒に歌いたい」奴だった。 …「アンタ」が其処(と、テルプの胸を指差す)にいなかろうと、それでもアノチェはアンタを選んだんだよ。 そんなような事、あいつ言ってなかったか?俺は知らないけど。
(テルプの言葉を…「本当」を聞いて)
…ありがとな。
(何に対しての礼かは、あえて言わず)
…どうか、他の何を忘れても…あいつの隣にいてやってくれ。 片割れじゃ…俺じゃ出来ない事、あいつにしてやってくれ。 …頼む。

イラスト:かげつき

テルプ・シコラ  1btg

俺っち、アルバに謝らないといけない。
(目を伏せながら、だが、アルバの真正面に立って)
アルバが、居なかった時ね、 本当は、彼女を連れて行きたかったんだ。「こちら側」に。 半身を失くした彼女に取り入ろうとした。 悲しい事ばかりのそこよりも、目を閉じたほうが幸せだよと、誘おうとした。 だけどね、そんなスキなんて全然無かったよ。 (へへ、と、顔を上げて笑った)
しっかり、顔を上げて立つ彼女は、たくさんの悲しみの上で笑う彼女は とても魅力的だったんだ。 俺は「ここに居る」アノチェが、好きだ。

(目線を合わせて、少し居心地が悪そうではあるが)
礼を言うのは俺っちの方なんだぜ。 アノチェが、俺の好きなアノチェで居るのは… 沢山の人の力を貰ったのだろうけど、一番はきっとアルバのおかげ。 ……ごめんな。ありがとう。
彼女の隣に、いたいと思うよ。俺に出来る限りの事を、する。
(重なる嘘の上に立つ俺の言葉に、意味があるのだろうかとそう思いながら、それでも) ……約束するよ。

アルバ 18k0

そっか…。 (そちら側に連れて行こうとしたことに、昔の自分なら何かを言おうとしていたけれど) まー、俺があんなとこでくたばんなきゃ済んだ話だからな。
へへ、そうだろ?アノチェは俺の自慢だからな。

(その後、逆にお礼を言われると思ってなかったのか、目を丸くして、それから珍しく彼は照れた)
お、俺は二人っきりの兄弟で兄だから当然のことしてただけだし…。 お、俺のお陰じゃなくておじさんとおばさんのお陰だと思ってるし…。 (ごにょごにょ) …うん、あんがと。 (ボリボリと頭を掻いた)

…さて、どうする? 折角来たならアノチェに会ってくか? 会うなら呼んで来るけど。

テルプ・シコラ  1btg

(散々歯の浮くような言葉を発した後で、少々落ち着かない感じではあるけれど) うん、会ってく。(即答)
踊り子のねーさんも今、居んの?  そういや俺っちゆっくり話したこと無いや。 ねーさんがヒマそうなら、会ってっていい?

アルバ 18k0

ん?いるけど。 そういやアノチェが危ない橋渡りかけた時に居たんだっけ。サファイアは。 じゃ二人呼んで来るわ。
(アルバが部屋を出たあと、暫くしてアノチェセルとサファイアが入ってくる)

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アノチェセル 18k0

て、テルプ!来てたんだ…!
(いつもの様にテルプの手を取ると)
うん…。また、会えた…!
(嬉しい と、いつもいつも変わらず、彼女は笑う)
ど、どうしたの? こっちの宿に来たの、初めてだよね?

テルプ・シコラ  1btg

うん、折角近くに居るんだから、遊びに。
後でちょっとそこら辺ぶらぶらしよっか。

アノチェセル 18k0

う、うん…!
で、デートだね…!

サファイア 18k0

呼ばれて行ってみれば…何?アタシは当て付け要員? ふふ、いいけど。 何ならアタシの前で公開プレイしてくれてもいいのよ?♡  …やぁねえ、冗談よ。
おにーさん、改めて挨拶するのは…そうね、あの時も碌にしてないから始めてかしら?

テルプ・シコラ  1btg

(公開プレイ、の言葉に片眉を上げて見せて)
あ、いいの? んじゃ見せつけちゃう。
(アノチェと繋いだ手を引き寄せて寄り添い、嬉しそうに笑っている)

──改めまして、こんにちは。 あの酒場では本当に世話になったね。 ねーさんみたいに、彼女の身を案じてくれる人が居なかったら 俺っち、アノチェがあそこに行くの、止めてたかもしんない。 ずっと礼を言いたかったんだけど、ゆっくり話す機会がなくて。 …ありがとね。
あと、ダンスも最高に色っぽくていいね♪ 最近はどっかで踊ってるの?

サファイア 18k0

ふふ、可愛いわね♡
(酒場のあの夜の件で例を言われ) やぁね。アタシの気まぐれよ。 震えた猫が居て、それをたまたま気まぐれで構っただけ。 礼なんていらないわ。
可笑しなにーさんね。誰だろうと普通止めるものじゃない?  ましてアタシみたいなの、信用しちゃだめよ♡  (くすりと笑って足を組んだ)

ふふ、ダンス褒めてくれてありがと♡  アタシこれでも匿われている身なのよね。だからあの酒場以外は踊っていないわ。 お金を稼ぐのは別口でもできるもの♡

テルプ・シコラ  1btg

だけど気まぐれなら、足元の小さい生き物なんて蹴り飛ばす奴だってゴマンといるだろうよ。 ん、だから、ありがとってワケ。

匿われてる。そりゃ、…そっか。ちょっと、勿体無いな。 いつかおっきい舞台で、踊ってるの見たいなぁ。ねーさんのダンスはそれに相応しい。
(目を閉じて、その場面を想像しているかの様に、楽しそうに笑い、 そのままアノチェセルへと視線を移す)
うん、デートだ。…じゃ、どうしよ。軽く何か食べるか… あ、そーだ、ステンドグラスの超きれーな教会見つけたんだけど ……見に行ってみる? 行っても大丈夫?
(宗教関係には詳しくないから…別宗派に、なるのかな? と心配しつつ)

んじゃ、アノチェ借りるよ♪  (とふたりに手を振って)

サファイア 18k0

ふふ♡あの酒場に来ればいつでもサービスしてあげるわ♡  アッチの方だってお相手してあげるわよ♡  (と、誘惑する。アノチェがほんの少し動揺しているのをみて、にやりと笑うと、テルプの方に近づき)

…綺麗な花を手折るのは、流石にアンタでも抵抗あるのかしら?
(と、彼の耳元で囁きアノチェには「冗談よ♡」といいつつ、彼から離れた)

アノチェセル 18k0

う、うん…!へへ…嬉しいな…。 わ、私達と、特に宗教にこだわってないから…。だ、大丈夫だよ!
(テルプに誘惑を仕掛けるサファイアに少し動揺しつつ、彼についていった)

アルバ 18k0

(軽く手を上げてテルプとアノチェを見送った後)
…俺、あの二人がいちゃいちゃしてるのをマトモに見たの、初めてかもしれない。 …すげえな…。フェリクスも死ぬわけだな…。
(二人の惚気に当てられて、アルバは顔が赤くなっていた)

サファイア 18k0

羨ましい?
アタシが筆おろ(ピー)してあげるわよ?♡

アルバ 18k0

いらんわ!!!
お前に相手されるぐらいなら一生このままでええわ!!!

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……この日から数ヶ月経ったある日の事。サファイアが冒険にて倒れた。 守りきれなかった、と悔しがるアルバ。 術が上手くいかなかった、と哀しむアノチェ。
「アタシは怪我すら快感に利用する女なの。余計な心配は要らないわ♡」
そう言って不敵に笑うサファイアだが、しかし身体へのダメージは深刻で。 寝込んでいるサファイアの元へと、かげつきのクラン3人が見舞いに来た。

先の冒険の治癒術師は、赤坂だったのだ。

天野 輝樹  1btg

たのもーー!
(宿の前で大声を張り上げる男をテルプと赤坂が抑えこもうとしている)

テルプ・シコラ  1btg

天野っち、怪我人いるからね。静かにしようね

アノチェセル 18k0

(大声にびくん!と震え、恐る恐るドアを開ける)
あ、天野、さん?…あ、テルプと赤坂、さんも。 さ、三人揃ってって珍しいね…。 と、とにかく上がって…!
(数ヶ月も宿で生活してるからか自分の家のような振る舞い)

天野 輝樹  1btg

うむ。土産と、見舞いだ。
(風呂敷包みからごろごろと出てくる林檎。10個程度だろうか)
色々頂いてばかりであるからな。たまには貰ってやってくれ。 風邪予防にも病気に臥せる時にも胃腸にも良いし、 そのままでも調理しても使える優れものであるぞ。 (皆知ってるだろう知識をにこにこと披露しつつ、大変嬉しそう)
赤坂は、さふぁいあ殿が傷を負われたのを気にしている様だが、 …てるぷ殿は別にさふぁいあ殿に用事は無いのであろう?

テルプ・シコラ  1btg

いや…、一応俺っちも、お見舞いね?(といいつつ多分アノチェさんの顔見に来ただけ)

赤坂 天矢  1btg

…………。
(天野の後ろからぺこりと礼をする)

アノチェセル 18k0

あ、ありがとう…!  う、うん…!こ、これだけあったら色々作れるね…!  (沢山の林檎を受け取り、天野の知識にもうんうんと頷く)
あ、赤坂、さん。 さ、サファイア大分元気になったよ…!
(…と、話しているとアノチェセルの後ろからサファイアが杖をつきつつ降りてくる)

サファイア 18k0

何の襲撃かと思ったら…。 おにーさんとボウヤ達じゃないの。 (アノチェセルが「ま、まだ動かないほうが」と言うのを「心配しすぎなのよ、動かないほうが落ち着かないわ」と制した)

赤坂 天矢  1btg

(天野の後ろに隠れている形だったが、天野が横に避けたせいで真正面から向かい合う形になってしまい、慌てながら)
あぁ、あの。お見舞いに…。その。目の前に、居て、何も出来ませんで。 動けるようになって、……良かったです。 (目を逸らしながらぺこりと、一礼)

サファイア 18k0

どいつもこいつも「自分のせい」みたいに言うのね。 あれはアタシがしくっただけ。満たし損ねただけ。 気にすることじゃないわ。

赤坂 天矢  1btg

サファイアさんは…。 例えば、自分があの時選択を間違わなければ、目の前の誰かが傷付く事が無かったのに …なんて事は思ったりしませんか?  あの時あちらの道を選んでいれば。もう帰ろうと、皆を説得出来ていれば。 ……今回のことだって無かったかも知れない、とか。
何か、そういう。 (目線は下に向けたまま、口の中でぼそぼそと呟くような)

サファイア 18k0

ふふ♡あるわよぉ?腐るほど。 聞きたい?残念、ボウヤには刺激が強すぎるわね♡
でも、それが何になるのかしら?  ボウヤ、過去の分岐の可能性はゼロなのよ。ずっとね。 この世界は何でか繰り返されてるみたいだけど。 ま、いいわ。そんなことを考えてるうちにね…そう、そうやって、目を逸らしているうちに (ぐるんっと下に向けられた赤坂の目を射抜くように、サファイアは顔を覗きこんで、にやりと) 美味しい獲物(チャンス)は通り過ぎていくのよ。

…ま、見舞いはありがたく受け取ってあげる。 アンタがうじうじしない程度には、次はしくらないでおくわ。

赤坂 天矢  1btg

(真っ直ぐ奥まで抉られるような眼光にたじろぎ、思わず一歩下がる)
ぼ、ボウヤじゃ、ないですし。もう、すぐ、「二度目の」19です。 (時間を繰り返しているのだから、魂の方はもう大人、と。 言っても良いのではないかと、抗議の意味で目線を上げて)
……どうか、取り返しの付かない様な事にだけは。 どうかお願いしますね。

サファイア 18k0

あら?そうなの?じゃあ「おにーさん」にしといてあげる。 忠告どうも♡おにーさん♡  詩人のにーさんも、堅物のにーさんもわざわざどうもね♡  今度サービスしてあげるわ♡

テルプ・シコラ  1btg

俺っち遠慮しとくねー。満足させられる気、ぜんっぜんしねぇ。
(ヒヒヒと笑って、アノチェの所へ歩いて行く)

天野 輝樹  1btg

さあびす、か。さふぁいあ殿は踊りを生業とされていたのだったか?  それは期待できるな。楽しみにしておこう。 (ダンスか何かを見せてもらえるのかなぁとわくわくしているようだ)
赤坂「……あ…天野さん…」

では、我々はそろそろ暇しようか。テルプ殿は、…まぁ、ゆっくりして来たまえ。

アルバ 18k0

ああ、ありがとなー。気をつけて帰れよー。
(アノチェの所に歩いてくるテルプに)
はいはい。アノチェ、見送りついでに出かけてきな。
(とん、っとアノチェの背を押して送り出した)

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赤坂 天矢  1btg

後悔ばかり繰り返している。 昔誰かに言われたっけ。失敗は、実になるもの、と。 確かに、そうだろうとも。取り返しの付く失敗ならば。
理想を口にする度に感じる空々しさは、 結局、終わってしまったことをどうすることも出来ないことを よく知っているからだ。
理想は理想でしか無い事を。

「護れる力を」

手に入れて、それでどうなるというのだろう。 呟いた言葉は形だけの。そこに並べて飾られただけの。