エーテル教とククル教

掲示板を見上げてたたずむ男が一人。
僕の足もそろそろ完治しますし、なにかリハビリになりそうなものを・・・ 人探しくらいならできそうですね。先週のミサでも、言われていましたし。
アヴェはククル教徒募集を受注した。

14人・・・集まらないよりはいいでしょう。 僕の話術も、まだまだ、ということですね

こんにちはー。 あの、すみません。今日は、アヴェさん、いらっしゃいますか？
この張り紙の依頼を、どれかお手伝いできればなーって思って、 色々調べて迷ってる最中なんですけど…… この、ククル教って、どういう宗教なんですか？ アヴェさんがお詳しいという話なので、聞いてみたく。
（入り口から、中を覗き込むようにきょろきょろと姿を探す）

声に気付き赤坂に歩み寄る えー、と、あなたは・・・ああ、赤坂さん、でしたか。こんにちは。
助かりますよ、今は猫の手も借りたい状態で・・・ 僕の足が治ったとは言え、まだまだ忙しいですからね　 右脚をぽんとたたいてはにかむ。

僕の信仰している事についてですか？そこまできちんとした教徒ではありませんが、 わかる範囲でしたら構いませんよ。何から話せばよろしいですかね・・・ 眼鏡のつるを触りながら、首を傾けている

僕の方は、お恥ずかしい事に宗教関係の知識は全く無くて。
ククル教の、…ククルっていうのが神様の名なんですか？

エーテル教の方も本で見せていただいたんですが、 あちらは…比較的同列の感じでたくさん神様がいて、 合わせてひとつの宗教ってイメージなんですが …ククル教の方は唯一神なのか、とか、神様と人とがどのように、関わっているかとか。 そういう基本的なことから…。（おねがいします、と頭を下げる）

ふむ、と腕を組みつつ、掲示板に目を まあ、世の中には無宗教派もいると聞きますから・・・
そうですね・・・、ククル教はククルカンを唯一神とする宗教です。 とはいえ出土については諸説あるようでして、僕も見た教典はいくつも・・・ 比較的、宗教活動し慣れていない方が参加しやすいように規定も定められていると聞きます。

「みな平等に　金打せよ」約束を違えるなという意味ですね。それがククル教の教えです。 定期的に開催されるミサで、周辺地域の近況などを報告したり、賛歌を歌ったり・・・ 基本的なことはこんなところでしょうか。

ククル、カン… 風とか蛇とかの神様でしたっけ。
（薄っすらと記憶に残っている単語を口に出してみるが、それは別の話だったかな…と眉間に指を当てて考える風）

我々の目に見えるような、具体的な奇跡を起こす神様なんです？

「羽毛もつ蛇」・・・でしたね。ええ。伝承ではそうでした。

目を丸くして赤坂を見る。 いえ、これは教えであって、実在するのかと問われれると少々。 ・・・ああすみません、僕、教徒でありながらこんな客観的な意見で。 奇跡ですとか、魔術ですとか、僕にはさっぱり才能がないのですよ。 そのせいかこう、理屈の通っていない事象には少々疑問があるというか。

他に霊験あらかたと謳われる神様が多いですしね…。 それが、その宗教が勝手に言い張ってるものだとしても。
（セフィドで信仰されている光の神様は、不毛の土地を実り豊かな大地に変えたという。 イズレーンにも強い霊力を持つ巫女姫や、…南方では不死の鳥が信仰されている。ああいった大きな宗教の他にも、土着信仰の小さなものや自然崇拝の部族など。歴史の教科書に載るような大規模な奇跡から、それこそ眉唾モノの神話や伝説だって、ゴロゴロしている。

権力と結びつき、人々を支配したり、他を排したりする宗教は特に、大げさに奇跡やらご利益やらを大声で叫びたがるのだ。
などと心中で持論を展開させる）

そうですね、神に縋りたい気持ちは、わからなくもないですが・・・度が過ぎると少々。 難しい顔をしながらも、言葉は選んでいるようだ

（再び張り紙に目をやって）
──こうやってククル教とエーテル教の依頼が並んでいる事を考えれば、 それほど、他宗教に排他的なイメージのところでは無さそう…かな？ （例えば両宗派の依頼を受けても大丈夫なモンなんだろうか…なんていう心配も）

エーテル教徒が僕達に干渉することは一度としてありませんね。 僕個人としてはエーテル教を卑下するつもりはありませんけど、ククル教徒は様々ですから ･･･排他的な輩は少数ですがいてもおかしくないでしょう。深入りはお勧めしませんよ。

……教徒募集、かぁ。部外者には難しそうですが、 こう、この宗教の「売り！」みたいなのってあるのです？ 募集用コメントのテンプレとか、ビラとかチラシとか？
（そもそも教徒募集のイメージが違うんだろうか、これでは市場の安売りとかかもしれない）

ククル教の売りとしては、やはり戸口が広いことでしょう。 （掲示板を指差して）あんな募集もかけるくらいですからね、 入信の希望さえあれば、難しい手続きもなく名簿に登録されます。
広告でしたら僕がこの前作ったのが・・・簡素ですけれど。 懐からビラを取り出し、赤坂の前へ。なんとも無難な、活動内容が記載されただけのビラだ

（ビラを見る。地味だ。 何となくアヴェさんらしいと思ってしまうのは失礼だろうか。）
アヴェさんが、ククル教に入ったきっかけなんか、あるんですか？ ──エーテル教とかどうですか？（逆に勧誘してみたりして）

ビラを懐にしまいながら赤坂の問いに顔を上げる
僕はきっかけというよりも・・・親が入信していましたからね、 その流れで自然に家族全員といった具合です。

すでに精霊達は絶滅したといわれてはいますけれど、興味はありますよ、エーテル教。 エーテル教司祭ナナさんから依頼を受けて魔物の討伐任務に同行したことがありましてね、 彼女は、確かに科学では言い表すことのできない力をお持ちでした。

…絶滅、しちゃったんですか。
（──いや、ビリーさんが生きているって事は、……仮に精霊が存在しないにしても何らかの力が残っている筈だな。

　逆に言えば、まだ精霊が存在したとしても、よほどその力が弱まっているという事、か？）

僕が聞いた話では、そのような状況でした。魔法使いが減っているのもその影響でしょう。 精霊と会話できる人間も限られているようですし、と付け加え、頷く

（さんざん迷って、口を開く。言葉を選んで） ……僕、今、エーテル教について調べてるんです。その、精霊の力に、えと、興味があって。 精霊がいないのなら、もういちど呼び戻したいっていうか。 アヴェさんも、別の神様の話で申し訳ないんですけど、 何か手がかりなんかがあったら、教えてくださると嬉しいです。
そう言って頭を下げつつ、ふと、図書館で見た付箋が気になって、見覚えのある文字を、名簿の名前を確認してみる）

呼び戻す・・・ですか。こんな情報を見つけたことならありますよ。 「精獣霊には死の概念がない、身体が朽ち果てそうになった際には体組織を再構築、 或いは宝石となって長い時を越す・・・。」

こんな内容だったと思います。・・・懐かしいですね、ビリーやチェイネルさんと、 初めて一緒に依頼を受けた時にもらった報酬の古文書です。よく覚えていますよ。

なるほど、滅びる、というより、眠りに就く感じなんですね…。

（話をしてる途中に、件の筆跡を見つけ）
あ！　これ、だ！　 すみません、この、キタナフさんって、ご存知です？　どういう人ですか？　 ……グレムリン生態調査を依頼した人に聞けば何か分かるだろうか。

赤坂の見る名簿に目を通し
ん・・・キタナフ氏、ですか。名前を聞いたことはあれど、お話したことはないですね。 今これを受注している方、ああ、トレジャーハンターのレイさんもいらっしゃいましたか。 彼女は顔が広いですから、顔を合わせているかも知れません。

この依頼を受注すれば、彼女と話をすることができそうだ

──この方。キタナフさん。エーテル教に関して色々調べてらっしゃるみたいなんですよね…。
とりあえず、僕、その「レイさん」に、キタナフさんの事聞いてみます。 ……レイさんって、怖い人じゃないですよね？（さっそくびびってる）
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・グレムリン生態調査　を受けてみます。 レイさんとお会い出来ればお話を聞いてみたい

レイさんは・・・ああ、少し高飛車なところはありますが・・・ 赤坂をちらと見て 貴方の様に丁寧な話し方をする人物相手なら機嫌を損ねることはない、かと。 乾いた笑いを漏らしながら手を振った
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■グレムリン生態調査　進捗　（15/25）

え、そ、それって怖い人って事じゃないですかーーー！　（やだーーと言いたそうな顔） …でも、でも、はい。レイさんに、会いに行ってみます。 グレムリン生態調査、ですね。行って参ります。（気合を入れて踏み出す。が。）

あ、アヴェさん、ご一緒についてきて、なんて、くださいませんよね…？ （明らかにびびってる様子で、アヴェさんに同行を促してみた！）
（グレムリン生態調査追加で進めてみます

あは、あはは・・・若い頃の話です、今は多少落ち着いているのではないでしょうか・・・ といいつつも笑顔は引きつっている

構いませんよ、同行させていただきます。

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■グレムリン生態調査　進捗　（25/25）『CLEAR』

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一人の女性がクランのカウンターにもたれかかってぶつぶつ呟いている。 アヴェに呼び出されやってきたようだが、彼の姿はまだない。

全く、アタシに何の用かしら。有名人は忙しいっていうのに、 しょうもない用事だったらひっぱたいてやるわ！

（カウンターに、機嫌悪そうに佇む女性を見つけて思わず影に隠れる。レイさんという女性に会いたい、と、約束を取り付けて貰ったのは良いけれど…彼女が、そうなのだろうか。やだなぁ気難しそうだなぁ…と、いつもの様にグズグズと隠れたり覗き見してみたり。

…アヴェさん早く来てくれないかなぁ…、と、思いかけて、首を横に振る。いや、何とか自分で、自力で。……何とか。なんとか…）

あ、あの、すみません、……僕、人と会う約束を、してまして。 グレムリン生態調査に、参加させていただいてた、赤坂と申しますけど。 えと、えと。……レイ、さん、ですか？ （人違いでしたらすみません、などと付け加えつつ、おどおどと、話しかけてみる）

赤坂に気付き首を傾げる
ああアンタ・・・？そういえば調査の時にチラッと見たわね。 確かにアタシはレイよ。ふふん。 自身を知るものがいることに少し気を良くしたらしい。口端がにっとつりあがる

なにかしら。アタシこれでもと〜〜っても忙しい身なの。 クエストの同行なら今は御免よ？ もっとも、アタシを待たせるヤツがいるって事自体ありえないんだけどねぇ・・・。 クランの入り口を見つめながらカウンターをトントンと叩いている

あ、え、いえ、その……。 僕の、僕が、その、お願いして、来ていただいた形になる、んじゃないかと思います……。すみません…。 （最後のほうは口ごもりつつ消え入るように）

えっと、えっとですね。
生態調査に参加されていた、キタナフ、さん。という方をご存知でしょうか。 僕も名簿を拝見しただけでお名前しか分からないんですが。 （びくびくしながら、言葉を続ける）

──僕の、個人的な調べ物に関して、その人が同じ様に色々調べてらっしゃるみたいで、 キタナフさんにお話を、お伺いしたいと思っていたのですが、その、 個人的な事にご足労いただいて本当に、申し訳ないのですが。 顔の広いレイさんなら、参加者の方をよくご存知でらっしゃるかと思いまして。

ふ〜ん？アタシを呼んだのはアンタだってわけ。へ〜？ モゴモゴと尻すぼみになる赤坂の顔を、不思議そうに覗き込む

キタナフ？・・・ああ、あの新聞記者ね。 ふっ、・・・まあ？アタシ位の有名人だと 色んな輩から取材を受けることなんて日常茶飯事だから、 名前を覚えてるだけでもありがたいと思ってほしいものね。
あの時は確かー・・・グレムリンがエーテル教に関係あるのか、とか・・・ アタシが知っているエーテル教徒について教えてほしいとかだったかしら。 気を良くした彼女は、聞かれてもいないのに饒舌になっている。

にしてもアンタ、そのビクビクした態度何とかならないワケ？　 調べ物とかいって、まさかアタシのマル秘情報を聞き出そうなんて・・・あ　 赤坂に指した指が上を向き、視線が彼からそれる。 後ろを振り向けば、困り顔のアヴェが見えるだろう

あ、アヴェさん、どうも。
（軽く会釈をしつつ、レイさんの言葉を頭の中で整理する） レイさんの、マル秘情報、ですか。 その単語には非常に興味をそそられますけれど。

みつかってしまった、と顔に書いているかのような表情のまま、アヴェが赤坂に歩み寄る。 赤坂の視界の端に、口をへの字に曲げてご立腹のレイがちらつく。
あ、あはは・・・お二人とも、お待たせ致しました。

アヴェ、アンタ、いつまでアタシを待たせる気なのよ!!! 全く、覚えてなさい･･･

ぷりぷりと不満をあらわにするレイさんにびくびくとしながら。
──僕の調べ物は、エーテル教の、精霊の力が弱まっている事に関して、です。 何か手がかりになるものは無いかと、同じくエーテル教に関して調べてらっしゃるらしい キタナフさんがお持ちの情報を、聞ければと思った訳で…。

グレムリンとエーテル教。
キタナフさんとしては、このふたつに何か関係があると思って レイさんに、それを聞かれたワケですよね。 今回の生態調査でも関連は見当たらなかった様ですけど…。 何か関連性があると思われる情報を、レイさんはお持ちだったんですか？ 少なくともレイさんがそれをご存じかも、と、キタナフさんは思ってたワケだ…。
レイさんは、エーテル教信者の方なんです？ （そもそもグレムリンってどんなモンスターだったっけな、などと呟いて）

あと、差支えなければ、
……キタナフさんがどなたの話を聞きたがってらっしゃったのか
「アタシが知っているエーテル教徒」というのが誰なのか。
教えていただければ、有り難いのですが。

あ、あの記者だったら今度西方教会に取材するとか言ってたわね。 なんでも『捻れた宗教を暴くために、情報を集めている』そーよ。 アタシは自由を縛る宗教なんて興味ないから、たいした情報なんて提供しなかったわ。 ほらアヴェ、アンタのチームにいた”狼少年”と”炊事係”なんかがエーテル教だったでしょ。

ええ、ビリーとチェイネルさんですね。
グレムリンについては悪戯好きの妖精といった情報が広く知れ渡っていましたね。 エーテル教のどこかの宗派で交流があると噂で聞いたことはありますが・・・ そのくらいでしょうか。

……捻れた宗教…か。 キタナフ氏の書いたと思われる　贄、という文字が頭をちらつく。
神様への、捧げ物。 それが祈り子と呼ばれる者の祈りや舞であるのか、……生命であるのか。 ……それを代償に得られるものが「精霊の力の回復」ならば…… などと、自分の思考の海に沈みそうになっていた時に聞こえた単語に顔を上げる

お、狼少年？　 えと、ビリーさんの……アダ名、ですか？ えっと、ちなみに何でそんな呼び名…と、続ける。 ──もしかして有名なのだろうかあのもふもふ姿は。

あ、と何かを察したアヴェが赤坂に向き直ると、目を瞬かせる えーと、僕達のクランでは一定の名声があると二つ名なんて付けられていまして。 彼は単独行動が多かったもので・・・”狼少年”と呼ばれていましたね。 ・・・嘘つきというわけではなく、一匹狼から来ているそうで。

え？そうだったの？

そうらしいです。

炊事係、っていうのは、……チェイネルさんがいつもお料理されてるからですよね。 ……アヴェさんも、二つ名とかあるんですか？ と、ふと興味が湧いてアヴェさんに向かって聞いてみる

はは、そうですねぇ、チェイネルさんは戦闘能力に関して難がありましたので、 あれは二つ名というよりも・・・ゴホン。
僕は”先見の素通し”という二つ名があります。精密射撃が得意な影響でしょうか。

”先見の素通し”　　へぇ…　かっこいい……。 結構すごい人なのかもしれない、アヴェさん。地味だけど。 そういえば、冒険でご一緒した時も、銃の知識が無い僕から見ても、腕前は確実な感じだった。 などと思いを馳せている場合ではない。随分と話が本筋から逸れていることを思い出す。

──えっと、西方教会の内情調査、でしたっけ。 あの依頼に参加してみたら、運が良ければキタナフさんに直接お会いできるでしょうか…。

……ああ、キタナフ氏の話でしたね。 どうでしょう、可能性としては、ありそうですね・・・ レイさん、彼の外見特長とか、覚えていませんか？

黒いハットにトレンチコート位しか覚えてないわよ。あの記者ずーっと俯いてたもの

うーん、と声を漏らす。ここからは、キタナフ氏に直接聞いてみた方がよさそうだ。 本当に、個人的なことにお時間を取らせてしまったな、と、レイさんに向き直る。

……えっと、レイさん、貴重なお話ありがとうございました。 西方教会の方へ、キタナフさんの足取りを追ってみようかと思います。 何かまた困ったことがありましたらご助言いただくこともあるかと思いますが その時は、またご教示いただければ幸いです。ぺこぺこと頭を下げて

いーわよ、何かあったらたーっぷりお返ししてもらうとするわ。 悪戯な笑みを浮かべる彼女は、幾分か幼く見えた。

クエストのお礼は僕からも。 近々そちらにお邪魔させていただきます。
お気をつけて。