しあわせのうた

第三期:彼の落としてきた記憶の欠片

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テルプの過ごした街。昔の彼を、辿る旅。

テルプ・シコラが忘れてしまった色々が、みつかるかもしれません。

〜あらすじ〜
故郷の村にずっと仕送りを続けているテルプだったが、郵便屋が運んだ荷物はすべて「宛所に訪ね当たらず」という事で、戻ってきてしまっているのだった。荷物が届いていない事を理解していないように振る舞い、仕送りを続けるテルプ。彼の行動に不気味なものを感じた赤坂は、テルプの吟遊詩人仲間であるフェリクスに助けを求めたのだった…!

むらびととのかいわ みたいな感じでぽつぽつと出せそうな設定を出していく…… という方針で進められたテルプの過去を巡る記事。

赤坂 天矢 1btg

と、いう訳で、テルプさんから色々…っていうか、 ……彼の故郷や過去の足跡の手がかりになりそうな事を聞いてきたのですが…。

赤坂 天矢 1btg

な、何でアルバさんがいるんです?! フェリクスさん、話、しちゃったんですか?!

(自分の一歩が原因で話が動き始めていることすら、臆病な自分にとっては恐ろしい事なのだ。当事者…テルプの、もしかしたら義兄となるかもしれない人の姿を確認して、青い顔をして、すっかり慌ててしまっている)

アルバ 18k0

なんだよ…赤坂。 俺が居ちゃ駄目なのか? …こんな大事なこと聞いて何も動かない訳ないじゃん。 んな青い顔するなよ…。
なんか思うところがあったからフェリクスに相談したんだろ? で、フェリクスは俺にも必要だと思ったから話した。 俺は何がなんでも行こうと思って来た。それだけだよ。 なんか起こったとしてもお前を責めないって。

…で、手掛かりは?

フェリクス 1avd

そうだぜ。赤坂お前本当心配性だよな。
ま、正直なとこオレらだけで責任を被るのも嫌だったからアルバには数合わせに… …嘘、嘘だから!!ちょっとしたジョーク!
ま、まあ話戻そうぜ。赤坂、手がかりについて教えてくれよ。

赤坂 天矢 1btg

(ポジティブ+ポジティブ! 二人に挟まれているだけで胃が痛い!)
……いえ、駄目では無いです。ないんですけど。その。 どんどん「無かったこと」「見なかったこと」にしにくくなっていて。
とりあえず、ですね。 聞けそうなトコ聞いてきましたんで、こちらを見つつ、どうぞ。

(ちまちまと、小心そうな細かい文字でみっしりとまとめられたノート。そしてメモの書き足された地図を取り出して、先ず黄色い×印を指す)

(C)SUCCESS 2015 ALL RIGHTS RESERVED.   

赤坂 天矢 1btg

テルプさんの故郷の村の名前は「モシュネー」正確には モシュネー族集落。 ラマード砂漠の、東の方…。だいたい、このあたりの、小さい集落だそうです。
黄色く×印がつけてある。砂漠の東の山岳地帯を指す。
…こちらで調べてみましたけどほとんどの地図には載ってないくらいの。 月1回程度訪れる遊牧民との取引以外、外との交流がほぼ無かったそうです。

で、モシュネーの地区担当の 郵便やさん の支部が、この街道沿いの街、らしいので (赤い×印を指す。ポストのつもりだろう。絵が添えてある) モシュネー村への正確な場所は、郵便やさんに案内して貰えるかなーって思ってますけど。
……直接、モシュネーを訪れるんであれば、ですけど。

赤坂 天矢 1btg

あとね、テルプさん、村を離れた後、暫く街に住んでいたんですって。
吟遊詩人の、師匠の人について、文字とか、歌とか教えてもらってたそうです。 …3〜4年ほどかな?って言ってました。その街が、ここ。(水色の×印)
その師匠さん… ネダさん って名前だそうですが、 その人を見つけられたらテルプさんの昔の話とか聞けそうな気がするんですけど、 テルプさんと別れてからは旅から旅へ、で、さっぱり行方は分からないそうです。
ただ、この街に。テルプさんの事覚えてる人とか、昔の知り合いとか、住んでるかもしれませんよね。 モシュネー村の事も、知ってる人がいるかもしれません。

……あとは、 テルプさんのお父さん が、テルプさんの幼い時に村を出て。 山向こうの小さな町を目指したらしいです。……やっぱりこちらも行方不明らしいんですけどね。 (黄色から緑の×印へと指をすべらせて、ため息を)

赤坂 天矢 1btg

──ざっくりと、手がかりになるかなーって思った事は以上ですけど。
なにか気になることがあれば追加で聞いてきますし、 …僕が把握してる事ならお答えします。

アルバ 18k0

すげえ…赤坂やるじゃん!偉い偉い! (ぽんぽん!と背中を叩く)
ああ、テルプの父親とかはアノチェ経由で少し聞いてる。

そうだなあ…。 村に誰も居ないのは確定してるんだろ? 何の情報もないのにそこに行っても仕方ないと思うんだ。 だったらまず確実に情報集められそうな所から行くべきだと思うんだけど…。どうかな? 例えばネダあたりとか…。
フェリクスや赤坂の意見も聞いときたいな。

フェリクス 1avd

(地図を眺めながら少し考え込んで)
…ん。そうだな、オレもアルバと大体同じだ。 ただ気になるのはそのネダって吟遊詩人が 今は旅に出ちゃってる…んだよな?(赤坂に確かめるように)
居場所が知れりゃあ話も早いんだけどよ。うちの師匠そこそこ有名だから名前使ってこう、な。

まあ最初はそいつがいた街か、もしくは郵便やか…ってとこか。 アルバ、お前オレについて来てもいいけど分担もアリだとは思うぜ。

アルバ 18k0

うーん、折角なら得た情報を話し合いたいじゃん? それに道中のモンスターも俺が露払いできるだろ? だからひとまずは着いて行くよ。

詩人ネットワークかあ…。 いいなそういうの。

赤坂 天矢 1btg

色々聞き出すの大変だったんですよ…。(胃を押さえながら) あの人、あんまり物事を深く考えない人なのでよかったですけども。

ネダさんは、ですね。旅に出て、それっきり会ってない、らしいんですけど。 僕、正直テルプさんの言うことはあまり信用出来ないっていうか。 ──事実を事実として認識出来ない人、ですよ? ネダさんにしても、村にしても、 とりあえずテルプさん以外から見た話を確認したいっていうのが僕の希望です。

まずは、そうですね、……そのネダさんの行方に関して 第三者から話を聞いてみたいという気持ちが、強い、ですかね…。

そっか、吟遊詩人同士、色々話聞けるっておっしゃってましたっけ。 ネダさんも吟遊詩人という事ですし、 その詩人ネットワーク?とやらで何か聞けるかもしれませんよね。

──道中のモンスター……(アルバの言葉に、すごく嫌そうな顔)

アルバ18k0

うん、大変だったろう、ありがとうな。
(胃を押さえているのをみて労いの言葉を)

まあ、そうだなあ。 確かに第三者の情報で照らし合わせてみたいよな。 …まるで砂の中から探し出すみたいだ。 (と、いう割には、何処か楽しそうだ)

って、道中のモンスターは万が一だよ!んな嫌そうな顔しなくても…。 腕っ節いいやついたほうがいいだろ?なんにしてもさ! (むん!っと力こぶポーズをとり)
じゃ、水色の×印から行くってことでいいか?

フェリクス 1avd

オレからも、ありがとな。赤坂、お前にしちゃよくやったんじゃん? いやーオレだったらテルプにそんな気ィ遣いながら質問なんてできねーわ。 (笑いながら、肩をバシバシやろうと)

よし大体決まりか?オレもそれでいいぜ。水色の×印の街で聞き込みしよう。 とりあえず酒場だよな、情報収集も吟遊詩人探しも…いや別に酒が呑みたいとかじゃなくな…?

赤坂 天矢 1btg

(肩を叩かれた勢いでずれた眼鏡を直しながら) いたい。痛いですから。すみません、お礼とかは、別に。 そもそも、僕が言い出した事ですし……。
(そこが一番のストレスなのだろう。どんよりと苦い顔をしていたが、気を取り直し)

水色印、了解です。 道中何かあったら、アルバさん、お願いしますね…。

世間話をしながら、名も知らぬ水色の街へと出発を

赤坂 天矢 1btg

──ところで、フェリクスさんのお師匠さまって、どんな方なんです? (ふと気になって聞いてみる)

フェリクス 1avd

(道中の世間話で師匠について訊かれ、きょとんとして) へ、オレの師匠の話?そんな興味湧くようなことは別にねーけど…。 (頭を掻いて)厳しかったからな…歌もそうだけど見た目とか作法とかまで色々言われたし、 反抗しようにも女のくせにすげー強いんだよ、力もそうだけど生き方? 豪放磊落って言えばいいんかな。

そういえばマッカの出身だっつってたけど、もう歌で食うようになってからは ずっと世界中を放浪してるって言ってたっけな。 もうオレも独り立ちしてからは会ってねえし…。噂は聞くから生きてると思うけど。
(少し思う所があるように遠くを見る)
…ん、街ってあれかな。

アルバ 18k0

へ?フェリクスの師匠って女だったの?! へー…なんか意外…。 世界放浪してるのかー、会って見たかったなー。 他の詩人に会わせたらどうなのかなとかさ、気にならない? アノチェにも師匠みたいな人確か居たはずなんだけどどうだったかな。 (などと独り言のように呟いていると)

お、ホントだ。見えてきたかな。 えっと、まず酒場だっけ?

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水色で印された街へとたどり着いた一行。

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今でこそイズレーンに所属する街だが、元々オーラム領だった時期も長く、 加えて南部の民族の文化も混じって なんとなくエキゾチックな雰囲気をかもし出す街。

酒場は仕事終わりの人々で賑やか。 香辛料をきかせた炒め物や肉の串焼きなどがテーブルに運ばれて、 すごくビールに合いそうな香りがしてるぞ! 酒場に所属しているらしい壮年の歌うたいが リュートに似た楽器をかき鳴らしている。

酒場のマスターはてっぷり太って入るが、 筋肉の付き方などを見ているとなかなか腕っ節の強そうな男。50代くらいだろうか。

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酒場のマスターに 吟遊詩人ネダ の名前を出してみるとそれに関する話が聞けました。

酒場の親父 1btg

吟遊詩人のネダ。知ってるよ。たまにここでも歌ってた。

彼が初めてこの街に来たのは…15年ほど前だったな。
大凶作の時期だったからよく覚えてる。当時、……20代後半か、30くらいかねぇ? きれいな顔してたから、実際より若くみえるタイプだったかもしれない。

西方、……セフィドの出身だそうだ。
吟遊詩人って言っても歌う歌はほとんど宗教関係で… 修道士でもあると聞いた気がする。ありゃ宣教師だな。 ご苦労なことで、西の端からこんな東の方まで 街道に沿って歌いながら、布教しながらやってきたらしい。
大飢饉の最中ってのに、まぁ、羽振りの良さそうな雰囲気だったが、 常に聖書とリュートを持ってる、信仰心の高そうな静かな男だったよ。

酒場の親父 1btg

この頃は大飢饉の影響でな。南の貧しい集落を抜け出して、食料を求め この街に越してきた奴らが多かった。
で、ネダもそういう南方出身の子供を引き取ったとかで、 その子としばらくこの街に住んでたんだ。

4〜5年ほどここに住んでたかなぁ。
ある日突然、連れてた子供ごと姿を消して、宿の荷物もそのまま、連絡も無し、だ。
持ち物だけはしばらくして、ネダの関係者を名乗る奴らが 慌ただしく引き取って行ったが…
マスターと話していると、歌うたいも話に参加してくる。

歌うたい 1btg

そういえば、ネダは今どうしているのか…噂すら聞かないな。
教会に戻って歌うのはやめたのかと思っていたが、 この間その、テルプに会って話したらまだあちこち旅してるって事らしいけど。 それなら、話くらい聞いてもいいと思うんだよなぁ……。

──あぁ、テルプってのは、ネダの連れてた子供な。 (と注釈を。どうやらテルプと知り合いらしい)

赤坂 天矢 1btg

15年「ほど」前とかじゃなくて正確な刻碑歴でお願いします。
(頼んだエールビールをちまちま飲みつつ細かい年号を聞いてノートにまとめてる。  後で頼めば見せてくれるだろう)

アルバ 18k0

宣教師? …の割には弟子のテルプは欠片もねえよな。こう、西方教会様様!みたいなのがさ。
…あいつ子供の頃一人でこの町にきたのかな…。 で、12歳ぐらいまでここにいたと。あってる?

なあなあ、子供を引き取った事を詳しく覚えてる奴とかいねえ? ネダとテルプってこの町に住んでる間はどんな感じだったのかな?

あ!そこの歌うたいさん!テルプと知り合いそうだけど…。 (酒には手をつけず、疑問に思ったことをぽんぽん口にしているようだ。聞きたいことが山ほどありすぎるが、ひとまずこの町にきたときのテルプと、引き取られて暫くこの町に住んでた時の二人の様子を聞いてみることにした)

歌うたい 1btg

正確な年齢までは知らないけど。……テルプはネダに連れられて来たんだよ。 ”才能を認められて、村から連れ出してくれたんだ!”なんて話をしてたから、 布教の旅の途中とかに出会って、…そのまま同行したんじゃないか?
推測されるに、8〜12歳頃の間、ネダとふたりでこの街で暮らしていたらしい。

明るくて、素直で素朴ないい子だったよ。 雰囲気は、山ザル! って感じだったな。 よく塀の上とか屋根の上をばたばた走ったりしてた。 街の色んなものを見る度に、びっくりして、目をきらきらさせて。その度に、何か歌って。
…正直、歌に関してはネダに師事する必要無かったんじゃないかな。 息を吐くように歌が生まれてくる様で。 ──嫉妬心さえ抱いた事もあったさ。 ネダもその辺は分かってたんだろう。 実際、歌よりも読み書きなんかをメインに教えてたみたいだから。

宿を拠点に、ネダの方は定期的に街を出て、布教の旅をして、 宿で待つテルプのところに戻ってくる、そんな生活だった。 テルプを引き取ったのも、宣教師によくある教義と文化を広める一貫だったのかなって俺は思ってる。

──けどなぁ。

歌うたい 1btg

大きく息を吐いて、続ける
テルプは街の暮らしに馴染むにつれ、次第に、ガラの悪い友人と付き合うようになって。 この酒場にも出入りが少なくなったから、行方不明になる頃の事はよく知らない。 何にせよ…いい噂は聞かなくなったね。

そういえばこないだテルプに会った時にその話をしたら 「そんな事もあったかねぇ」 なんつって誤魔化してたけども。 ま、触れて欲しくない若気の至り、なんじゃない?

(声を落として、酒場の一角をそっと指す)
ああ、そこの…隅で飲んでる、覆面の男とか、よく一緒に居たな。 裏街の方の酒場でつるんでたらしい

ガラの悪い男 1btg

………………
(片隅で食事をしている男)

赤坂 天矢 1btg

すみません。
ガラの悪さが想像してたより3段階くらい上なんですけど。

アルバ 18k0

(ガラの悪い男を見て)
…な、こういうのいたりするから腕っ節強い奴居たほうがいいんだよ…。 後で聞いてみるから無理すんなよ?聞きたいことあったら俺が矢面に立つから。

赤坂 天矢 1btg

き、聞いてみるんですか?!
(小声で大声。伝われ)

アルバ18k0

おま、聞かないでどうするんだよ? だから俺が矢面に立つって…。慣れてるよ、あんなガラ悪いの。ガキの頃からな。

うーん… 赤坂が聞いてきた3、4年前までネダと居たっていうなら、 町を出た後も20前まで一緒だったってことか…?
(聞いた話を纏めるようにぼそぼそと呟く)

赤坂 天矢 1btg

3〜4年前…?(自分のメモを見直してる)
あぁ、ごめんなさい「3〜4年、街に住んでた」だそうなので いつまでふたり一緒に居たかは、…分かんないですね。

今マスターに聞いたところによると 651年夏から住み始めて、655年春頃から連絡とれず、だそうです。

アルバ18k0

…ん?ああ、そっか、俺が勘違いしてたか、4年間この町に居たんだな。 赤坂が小まめにノート取ってくれて助かるわ。ありがとな。 (にかっと笑って、赤坂に礼を述べると顔をあげる)

なあ、歌うたいのおっさん。もひとつ。 そのネダって人さ、催眠術見たいなの使えた?もしくは魔法みたいなのとか。 歌を聴くとぼーっとしちゃうとかさ…。

歌うたい 1btg

──催眠術、といえば、テルプの歌がそうだな。 最近はどうか知らんが、その、(ガラの悪い男を顎で指す) あいつらと付き合ってたのもその歌が切っ掛けだ。
……あんたら、テルプの知り合い、なんだよなぁ?
(少し躊躇した様子だが、言葉を選びつつ) まぁその、その歌で。詐欺まがいの事とかで、結構稼いでたみたいだけど。

ネダの歌は、…俺はそういうのはよく分からんが

──言われてみれば、ネダの歌を聞きたがる奴はちょっと熱狂的っていうか。 …俺のやっかみがそう感じさせると思っていたんだが。 優しかった奥さんが突然、彼の教えで改宗した途端に家族全員放って出て行ったり、 托鉢というか、寄付っていうのか? あれが異様な金額だったり。 ちょっと常軌を逸した感じではあったかな…。

アルバ18k0

ん?まあ…ダチで合ってると思うよ。 そこのガラ悪い奴と同じ扱いにされちゃ困るけどな。
…なるほどねえ…。 ネダといい、テルプといい、人の心を掻き乱す術は長けていたんだな…。
…ありがと、ちょっとあのにーさん(ガラの悪い男のことらしい)に聞いてみるわ。 また聞きたいことあったらよろしくな。

(そう言うと、さっさと立ち上がると覆面の男の元へ。) おにいさ〜ん! 食事中のところわりいね、ちょっといいかな?

ガラの悪い男 1btg

ああん?
何だァガキ。何の用だ。アァ?
(不必要に威圧的。吠え散らかす犬の様な、小物臭)

赤坂 天矢 1btg

何で行っちゃうんですかああああああ
(超小声)

(嗚呼、僕にできることは必死で他人の振りをする事のみ…。メニューで顔を隠している)

フェリクス 1avd

(黙って情報を整理していたようだが、ガラの悪い男に声をかけるアルバに一言) …よしアルバ、そいつはお前に任せた!オレも他人のフリしてるわ。 にしてもあいつも悪い遊びしてたんだなあ。地元じゃヤンチャして…ってやつ?

オレはオレでさ、ちょっとまだマスターに聞きたいことあんだよな。 さっき「この間テルプに会った」ってあんたも歌うたいも言ってたけどそれっていつの話?

アルバ 18k0

フェリクスもかよ。いいけどさ。

まあまあ、おにいさん、そんな怒んないでよ。 おにいさん、昔テルプのダチだったんでしょー? いやー、俺もなのよ。 ダチのダチってことでさ、ちょっと昔話とか聞かせてくれない? 一杯奢るからさ〜。 (変に媚を売ることもなく、フレンドリーに話しかけに)

歌うたい 1btg

フェリクスがマスターへと話しかけたのに、顔を上げて。
ん? ああ、テルプに会ったのは俺な。マスターは…どう? 最近テルプ見た? (歌うたいの問いにマスターは首を横に)

セリオンまで足を伸ばした時に、道端で歌ってたあいつに会って、 一緒に飲んだんだ。つい3ヶ月前とかの話だよ。

んで、今まで何やってたんだー、とか、 ネダはどうしてんだーとかいう話になったんだ。 しかしあいつ、ちゃんと酒場とかで歌えばいいのに ふらふら路上で歌ってるらしいな。勿体無い。 しかも、冒険者? とか、危なげな仕事してるらしいじゃないか。

でも、歌自体は、昔…俺が最初に出会った頃の、 楽しげに歌ってる感じで、その点だけはちょっと安心したな。 ──何だ。好きだったんだよ、昔のあいつの歌。 内緒だぞ。悔しいから。(少し不機嫌そうな顔で)

フェリクス 1avd

あ、わり。勘違いだったみてえだな。
セリオンで会ったっつーことは戻ってはきてねーのか。

……同業、わかるぜ、あいつの歌は本当…心の底から楽しいって感じで。 羨ましいのはオレも同じさ、負けてばっかりなんだ。 (言ってから、やっぱり照れくさそうに酒を頼む)

(ふと思いついたように顔をあげると、小声で赤坂に耳打ち)
なぁ、あいつが仕送りしてるのってずっと?時期が知りたいんだよな。

赤坂 天矢 1btg

仕送りの、時期?
すみません正確に把握してませんね…。一緒に冒険を始めた時には既に、って感じでした。 郵便やさんが「またいつものか!」みたいな顔してましたし、 結構長くやってるんじゃないですかね…。

歌うたい 1btg

(赤坂の声を聞いて、歌うたいが補足する)
──仕送りは、この街に来た時からずっとやってたよ。 あの飢饉の後はもう何年も、何処も食うのも厳しかったから。 それで、金が必要だったんだろうなぁ。
…小さな集落だって言ってたから、厳しさはこの街の比じゃ無かっただろう。

赤坂 天矢 1btg

……戻ってきた荷物は…
テルプさんに任せておいたら捨てちゃってる事が多いので、 もったいないから僕が倉庫に突っ込んでるんですが。 僕らと会う前は、どうしてたんだろ。全部捨てたりしちゃってたのかな…。

フェリクス 1avd

(赤坂にのみ聞こえるように)
そうか…じゃあやっぱり「いつ頃から」「何故」集落に人がいなくなったのか、だよな。 やっぱ郵便やとか現地で調べなきゃなんねーだろうけど。 この歌うたいの兄さんも集落のこと知らなさそうだけど、 この話題出しても大丈夫そう?お前どう思うよ?

赤坂 天矢 1btg

(メニューに隠れたまま)
集落の話題、ですか。大丈夫じゃないですかね…。 困るような事はとりあえず思いつかないですけど…。 (何か困りそうなことあります? と、目で問い返し)

赤坂とフェリクスが聞き込みを続ける間、アルバは覆面の男のところに。

ガラの悪い男 1btg

ンダァオラァテメェオラァンノカコラァ
…ん? テルプ、だと?

(その名を聞くとアルバさんを値踏みするように上から下まで睨め回し。後ろの席であからさまに他人のふりをしようとしている赤坂※すごく目立つと、 その横のフェリクスさんの姿を見て。再びアルバさんに目を戻し)

あーぁ、テルプの。成程なるほど、久し振りじゃあねぇか、なァ? 積もる話もあるってモンよ。アァ、懐かしいねぇ。 (コロと態度を変え、肩を組んでくると、そのまま小声で、続ける)
ココじゃ何だしよ、昔みてーに、そっちのオトモダチも一緒に黒馬亭の方で一杯どうだ、エェ? 【しあわせのうた】の話だよなぁ?

アルバ 18k0

(なんだかヤバそうな場所だな…。あいつら連れていっていいのか…) (何とか目配せで二人に合図を送ってみる)
おにーさんおにーさん、黒馬亭って何?【しあわせのうた】? なにせねー、テルプそういうの全然話さないのよー。 ダチとしては気になるじゃん? そういうの知らないからちょーっと教えて欲しいな☆

ここじゃダメ?小声で話せばわかんないし? ほらほら、も一杯どう?ご飯も奢っちゃうよ?

ガラの悪い男 1btg

(目配せには酒場のマスターが反応して、眉を寄せて小さく首を横に振っている。やめとけ、という合図だろう。当の赤坂はメニューに隠れたまま目を合わせようとしないぞ!)

何だお前、詳しい事何も聞かずに来たのか? 教会の奴らもいい加減だな…。
黒馬亭が俺らの仕事場だァ。 前任も、テルプの奴も突然消えちまうし、一体何があったんだ? おっ死んじまったんならしゃーねぇが、どっかにタレ込んだかと思ってヒヤヒヤしたぜ。 まぁ、そうなりゃお前らも困ることになるもんなァ。持ちつ持たれつ、だ。

まぁいいや。あいつが(フェリクスさんを指して)新しい吟遊詩人だろ? な、また稼がせてくれや。

(追加の酒が来ると) お、悪いねぇ。へっへっへ。飯はもういい。酒がいいな。 まぁ前途を祝して、乾杯だな。へへへ、お前も飲めよ。 (飲むほどにご機嫌になっていく)

アルバ 18k0

お、いい飲みっぷり!さっすが〜☆痺れるぅ!いい男! じゃ、乾杯だけ! (マスターに酒を頼むが小声で「わり、捨てる様のバケツ下に置いといて…こっそり」と。飲むフリをして避けるつもりだ)

そうそう、そうなんすよ〜。 (フェリクスを指差し) あいつも新人なんで何にも知らなくてねー。 あ、どうぞどうぞも一杯。 (お酌をしつつ)
折角なので先輩からお仕事内容やら経緯やら 教えてもらえないっすかね〜?
あ、テルプとはどんなことしてたっすかね? (なるべく飲ませてご機嫌にさせ、情報を集めよう作戦だ。口調が変わってるぞ!)

フェリクス 1avd

(ガラの悪い男とアルバの会話を背中で聞いて) ……ゲッ、オレがなんか後任ってことになってね? やめろよあいつみたいな術は全然できねーんだから…。 …………教会、っつったな。西方教会か…?(などとしばし考え込んで)

(赤坂に手を振って、アルバと男の会話に加わり) その通りで〜、テルプからいい仕事あるって聞いてきたんだけどよ、 肝心の仕事内容についてはちっとも教えてくれなくってさぁ、 秘密主義もいいけどそんなんじゃ仕事受けるかもちょっと考えるじゃん? あ、これオレからね。
(手には度数の強い酒瓶。アルバに「ここで潰そう」と目が言っている!)

赤坂 天矢 1btg

(アルバさんの方に向かう背中に向かって)
え、ちょっまっ行くんですか?! 僕のことはたまたま居合わせた他人って言っといてくださいよ!

ガラの悪い男 1btg

…テルプは、生きてんのか。 何で急にいなくなったんだ?
(酒を注がれるとそちらに夢中になっている。正直、テルプの生死自体にはあまり興味が無いらしい)

アァ? 仕事内容? お前の好きにやりゃいいって事じゃねぇのかよ? なんせあいつはガキの癖に、肝が座ってやがったってーか。 ま、ボスへの紹介は俺にさせてくれよな、いいだろぉ?

(どんどん飲ませると気持よくべらべら喋ってくれた。酔っ払っているせいで要らない話も多かったが、彼の話をまとめると概ねこんなところだ) *・゜゜・*:.。..。.:*・゜。*・゜゜・*:.。..。.:*・゜。

*・゜゜・*:.。..。.:*・゜。*・゜゜・*:.。..。.:*・゜。

黒馬亭は貧民街にある酒場兼宿屋であり、昔から犯罪の温床となっている。

そこへ修道士でもあるという吟遊詩人ネダから 「神の奇跡だ」と称し、紹介された子供が、テルプ。

街へ出て来たばかりのテルプは、自分の歌を、 みんなを笑顔にする「しあわせのうた」と呼んでいた。 不思議なちからを持つ歌。そしてネダの作った、歌の力を増幅させるリュート。 実際、酒より薬より「しあわせに」なれるその歌は大変喜ばれたし、 ──その催眠の能力に気付いた犯罪組織のボスはテルプを手厚く礼遇し、 そして、テルプは村を食わせることが出来るだけの金を、必要としていた。

判断力を鈍らせ、虚構を現実と思い込ませ、幻を見せるその力は、 あらゆる犯罪に利用可能だった。強盗・詐欺・暗殺・その他、そしてその事後処理全般。 テルプは、はじめこそボスの手助けをするだけだったのだが、 ……1年あまりが過ぎた頃、大きな転機が訪れる。

いつからか、テルプは「しあわせのうた」に依存性を仕込んでいたのだった。 彼の歌を好んで聞いていた、ここら一帯の裏世界住民と、そして彼を利用するボスは テルプの歌欲しさに、逆に利用される立場となっていく。

ここに訪れた時こそ、素朴で田舎臭い雰囲気だったテルプだったが、 ボスに利用され、必要とされ、やがて立場が逆転する頃には すっかり金の亡者の様な強欲さを見せるようになり。

その歌に溺れなかった組織のNo.2が下克上を起こすなどして。

そんな混乱の中、テルプとネダは突然消息不明となる。 抗争に巻き込まれた説が有力だったが、黒幕は不明のまま。 組織を何処かに売ったのだとか、そんな噂も飛び交って。

ネダに関しては「西方教会の人間と繋がりがあった」事は確からしいが、 それ以上の教会への詮索は、組織内ではタブーとされている。 教会と犯罪組織とがおおっぴらに繋がっているのが明るみに出るのはまずいのだろう、とは、 覆面の男の考えではあるが。

彼の歌の代わりに街には薬が流行った。 街の治安は彼のもたらした混乱から、ここ10年で随分マシになったのだが、 黒馬亭には相変わらず犯罪者の類がたむろし、薬の取引の温床となっている。

突然現れて、そして消えた謎の吟遊詩人の歌ううたは 黒馬亭ではひとつの伝説のようにひっそりと語られていた。 ひとりの少年に引っ掻き回された組織の汚点として。

*・゜゜・*:.。..。.:*・゜。*・゜゜・*:.。..。.:*・゜。

そんな状況で。
このガラの悪い男は、組織の末端として うだつの上がらない毎日を送っていたわけだが。

アルバさんの胸の十字架と、フェリクスさんを見て、 聖職者と吟遊詩人の二人組が「テルプ」の名を出してきたことで、 教会がふたたび奇跡の歌を寄越したのだと思い込んでしまっているらしい。

その力の発見を、自分の手柄に出来たならば……。 今度こそこの奇跡の手綱を我々がしっかりと握れたならば。

ガラの悪い男 1btg

よーーぉ、なぁ、……俺ァもう一花咲かせるんだよぉ………

(飲まされ、色々と記憶を手繰りながら話しているうちに、ほぼ寝言の様に。 寝落ちするのも近いだろう…)

アルバ 18k0

(テルプの昔話を聞いているうちに険しい顔になっていく。時折相槌を打つ際には我を取り戻すかのように笑顔で応え、やがてガラの悪い男が寝落ちたのを確認すると) …やれやれ…。 (と席を立ち、赤坂の元へ)

よ、赤坂。他人の振りお疲れ。(特に嫌味は無い)
一度情報共有しようか。 (ガラの悪い男から聞いたことを赤坂に話した)

…なんつーか、あいつも中々に凄い事してたみたいだな…。 しっかし、ネダって奴胡散くせー事この上ねえな! …クソ…。(忌々しげに呟くと)

結局、ネダとテルプは何でこの街から居なくなったのかは分からず…だな。

フェリクス 1avd

(寝てしまった男を振り返り、素直な一言) ………テルプの奴、思ったよりやんちゃしてたな。
村の件とあいつの歌が何か絡んでたら面倒臭そうだよなあ…。 とりあえずはネダ…か。そいつが鍵だよな。もう少し情報が欲しいとこだぜ。

赤坂 天矢 1btg

はぁ。つ、疲れました…。(※何もしていない)

何か、二人共、場慣れしてらっしゃるっていうか。 僕はずっと胃がキリキリしてました。 (飲むのを忘れられ、すっかり温くなってしまったエールを一口ちびりと飲み、アルバさんの話を聞きながら、こまめにメモを取る)
……お師匠さんの事、すごく嬉しそうに話してたんですけどね。あの人。 (ぽつりとつぶやいた後、アルバさんの言葉に顔を上げて)

──あいつ「も」凄い事してた、ですか…。 (一瞬の間、じっとアルバさんの目を見るが、続く言葉を促す訳でもなく、そのまま目を伏せて自分のノートをペン先でトントンと叩くように)
さっきフェリクスさんと話してたんですが、 …テルプさんの村について、歌うたいの人に話聞いてみます?

アルバ 18k0

(場慣れしているという言葉に) だから言ったじゃん。慣れてるってw

ああ、俺はまあ…「他人を利用する奴」が嫌いだからそう感じるってだけで。 …テルプにとっては恩人だから…じゃないかな…。

(「あいつ「も」」という発言に、赤坂が自分を見詰めるのを…誤魔化すでもなく苦笑して) 俺も綺麗な生き方はしてないってことだよ。

テルプの村の事か。そうだな聞いてみるか。 マスター、何か知ってる? (と、テルプの村の事について聞いてみた)

酒場のマスター 1btg

テルプの故郷ねぇ。
場所とかは知らないけど、テルプがしょっちゅう楽しそうに話していたよ。 (……それも、奴らと付き合い始めるまでの話だったが、と少々寂しそうに)

山の神様に守られて、貧乏だけどみんな仲良し。歌が大好き。 宝石とか錫とかが採れるらしいけど、それは神様の持ち物だからっつって、 まぁ、村がぎりぎり食っていける程度の「恵み」をいただいて暮らしてたんだと。 慎ましく感謝して素朴に生きてる、そんな村だったらしい。 あとは、山羊の毛織物とか、山羊のチーズとか。 何かと山羊がー山羊がーって言ってたから、すごい好きだったんじゃない? 山羊。 (すごくどうでもいい情報)

トト族と取引があった集落の中のうちのひとつだろう。
あぁ、トト族ってのは… ここの(赤坂の広げた地図の、赤い印が付けられた町を指し)

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酒場のマスター 1btg

この町と砂漠を行き来し、砂漠に点在する集落と取引をしている一族だ。 テルプの村で宝石や毛織物を買い、町から運んだ食料や水などと交換する。 …南方の集落は一族の掟とか抗争とか、などのせいで町との交流を持つのが難しい一族も多い。 そういう集落と町との橋渡し的な移動型民族、だな。

テルプも、本来なら村の外に出ることは、掟?とかでタブーらしいんだが、 ネダが連れ出してくれた って言ってたから… 村の人間に、ネダが、何か話をつけたんじゃないかな? (ま、憶測だがね、と付け加える)

テルプの故郷は…モシュネーって名なのか。
──モシュネー、聞いたことあるな。

(緑の印の付けられた町を指して)
ここの山麓の村に、な。そんな名の村から来たという男がいたはずだ。

アルバ 18k0

おお!新たな情報! (ぴこーん!とアホ毛が動いた)
これで赤い×印は郵便や以外にも目的できたな。 もしかしてトト族が郵便やもやってるんかなー。 なんにしても行けばわかるか。

…山麓の町の方は…もしかしたらテルプの父親かな…?
へへ、マスター!サンキュー!

フェリクス 1avd

(マスターの話を聞いて)山羊…(実家の牛が何故か脳裏に浮かんで苦い顔)

ええと、とりあえず今のとこはさ、(雑なメモを取り出し)

赤い×印…郵便や/モシュネーと交流のあるトト族の集落

緑の×印…モシュネー出身の男/行方不明のテルプの父親か?

水色の×印…現在地/吟遊詩人ネダとテルプが3~4年暮らす/「しあわせのうた」を使って一波乱

黄色の×印…モシュネー族の集落


…ってとこ?
集落に直接行くのは最後…せめて郵便やに寄ってからがいいとは思うけど。 まあまだここで聞くことあるかもしれねーから整理だけな。

赤坂 天矢 1btg

ありがとうございます。こちらのノートにもメモ写させてくださいね…。

……関係無いんですけど、山羊って目が怖くないですか? ひつじはもこもこだから許す…。山羊こわい…。

アルバ 18k0

歌うたいのおっ…ああ、ごめん、ごめんって。おにーさん?
おにーさんの方は、何か知ってる?

歌うたい 1btg

いいよ別におっさんだし。もうすぐアラフォーだし。 テルプの故郷の事だってそんなに知らないし。 (わざと拗ねたような様子で楽器を調律などしている)

アルバ 18k0

…そんな拗ねないでくれよ…。
そうだ、関係ないけどさ、俺の妹も吟遊詩人なんだ。 もしアティルトに旅することあったら一緒に歌でも歌ってやってくれよ。 詩人の友達増えるのすっごく嬉しがるからさ。俺と似た顔してるんだ。

歌うたい 1btg

ふぅん、妹さんが。是非ご一緒したいね。 (彼としても吟遊詩人の仲間が増えることは喜ばしいようで、微笑みながら楽器を鳴らす。 ……ふ、と顔を上げて)

──ていうか、何でテルプの事を俺たちに聞くんだ? テルプ本人から聞けない理由でも、あるのか?

アルバ 18k0

(テルプ本人に聞けない理由を問われ) えーっと…。
(赤坂に小声で) なあ、これ喋って大丈夫なのかな…。

赤坂 天矢 1btg

僕に聞かないでくださいよ… そもそもこうやって調べてる事自体がだいじょうぶかなぁって思っているんですから… (胃を抑えつつ)
でもまぁ、本人が「隠してる」訳じゃないですし、いいんじゃないですか? どちらにせよこうやって調べようとしてる以上、避けては通れない、とも思いますし。 (よろしくおねがいします! と、片手を上げてアルバさんを見送るスタイル)

フェリクス 1avd

……アルバ、オレは責任負わねーからな。
(黙っているつもりらしい。くず!)

イラスト:穀潰しどもの寄合所 さま

アルバ 18k0

お前らな…。 (呆れた顔で)

(暫くうーんうーんと唸った後、頭をボリボリかいて、歌うたいと向かい合う) あのな、テルプ、催眠術使えるじゃん。 あれ、テルプ自身にも使ってるんだ。 あんたが話してくれたこと、この町で起こったことも、全部催眠術で忘れてる可能性が高い。 それに、テルプの故郷にも異変が起きてるかもしれなくてさ…。 アイツがそうやって忘れていったものが何なのか、知りたくて、こうして情報集めてる。

…俺は…。色々あったけど、テルプのことはダチだと思ってるし。 アイツが幸せになれるかどうかにもかかってるし…。 其処の二人(赤坂とフェリクスの事)はどう思ってるか知りませんけどー?! (ぷっぷくぷー!と膨れっ面をして)
理由になってるかな。これ。

歌うたい 1btg

(アルバさんの説明に、驚きの表情を浮かべていたが、ふと笑みをこぼし) そっかぁ。いい友人が、出来たんだなぁ、あいつは。

しかし、そうか。こないだ話した時も、妙な違和感はあったんだけど ……あいつが随分楽しそうなものだから、深くは考えなかったんだよな。 成程、そういう事なら、俺もこの街でテルプとネダに関して、色々調べてみるよ。 何か分かったら、連絡をするから、他所へ行くならこちらは任せてくれ。

赤毛の…、君、名前を聞いておいていいかな。

アルバ18k0

(調べてくれるという思いがけない協力の申し出に) ほんとか!? ありがとう!助かるよ。

俺?アルバっていうんだ。 アティルトの孤児院に住んでるよ。 えっとー、そっちは何て名前なの?おっさ…おにーさん。

歌うたい 1btg

俺の名前? ジャグジート、でも、おっさんでも、お好きに呼んでくれ。 ……了解。何かいい情報が入る事を期待しててくれよ。

アルバ18k0

へへ、よろしくな、ジャグジート! (にか!っと笑った)

ジャグジート 1btg

(アルバの、まったく裏の無い笑顔に柔らかい笑みで返す。 何となくこういう笑顔を見るのは久々の気がするな、などと思いながら)

──ところで、テルプの故郷の異変って、何だ?

アルバ18k0

テルプの故郷の異変は…うんと、そもそもの切欠になるけど テルプの仕送りが全部戻ってきてるんだ。 「その村には誰も居ない」って郵便屋は言ってる。 まだその場所には行ってないから、何が起きてるのかはわかんないんだけど…。

フェリクス 1avd

(穏便に済みそうな空気を察知すると会話に加わり) あっなんとかなりそうじゃん? オレはフェリクス、あいつともあんたとも同業だ、見りゃわかるけどな。 アルバが言ってるようにちょっとあいつの身辺調査をせにゃならん状況でな…。 協力してくれんだったら正直なとこ助かるぜ。まだ全然情報も揃ってねーし。

アルバ18k0

(赤坂とフェリクスに呼びかけ) なあなあ、この歌うたいの人がここらの情報収集手伝ってくれるってさ。 ならここは任せて他移動してみるか?

赤坂 天矢 1btg

えぇ、僕はそれでいいと、思います。 テルプさんの村を後にする、なら、取り敢えずこのどちらかになるかなと思いますが (先ほどのフェリクスさんメモを見ながら)

赤い×印…郵便や/モシュネーと交流のあるトト族の集落
緑の×印…モシュネー出身の男/行方不明のテルプの父親か?

気になるの、どっちです?(完全にお任せ体制)

フェリクス 1avd

オレはこっちかな…(赤い×印を指差し) 集落に何があったかトト族の視点から聞くのを優先したいんだよな。 仮に緑の印の方にテルプの親父がいたとしても、 先にモシュネーについて知識を入れてからの方がいい気がすんだよ。
アルバはどうだよ?

アルバ18k0

そうだな、緑の方はその人がいるかどうかも確実じゃないもんな。 トト族なら確実にモシュネーのことを知ってるだろうし、俺も赤い×印の方で賛成だ。
なら次はそっちかな。

ジャグジート 1btg

さて、…無人の村、といえば。
(突然楽器を奏でだすと、ひとつの歌を歌い出す。遠い異国を思わせるメロディーは妖しげで、何かを警告しているような不安を煽る印象のもの)
♪------

 歌詞の内容は
 ひとつの小さな村に悪魔が訪れ、
 滅びるまでの物語を歌ったものだった。
 巧みに村人を誘惑する悪魔の描写が
 しっかりと語られる悲劇の歌。

   ------♪

南方から来た旅人に聞いた歌だ。 はじめて聞いたのはもう5年以上前だけど、……10年より前に聞いた事は無い。 歌は歴史書のようなものでもあるから。何か関係があるかも、ね。 (フェリクスさんに同意を求めるウインクを)

(その他何曲か曲を奏でてくれる)

あとは…宝石、…といえば。──これは大昔から伝わる歌。 砂漠の何処かに、パティラにも負けぬほどの埋蔵量を誇る宝の山。 精霊使いに守られて、それを奪おうとする者には天の裁きがくだるらしい。 ……伝説の域だな。この辺りではそこそこ、よく歌われる歌。…夢があるよな。

ま、こんなトコか。

フェリクス 1avd

(ジャグジートの歌を最初は何気なしに聞いていたが、そのうち顔が曇り出し) …ああ、歴史書、ね……5年以上、10年未満、か。 助かる。あんたの歌が一番の収穫かもしんね。 (聞いたばかりの歌を何フレーズか繰り返し、記憶に留めて)

ジャグジート 1btg

(ジャグジートの歌声に、酒場の客が耳を澄まし目を向け始める。そのまま演奏しながら人の波の中へと)

砂漠に行くなら、くれぐれも専門家を雇えよ。 折角の新しい友人たちが干物に、なんて、勘弁願いたいからね。

アルバ18k0

…へぇ…。 色んな歌があるんだな。歴史書…かあ…。 (無人の村の歌が一番印象に残ったらしい。軽く口ずさむ)
あ…!  ありがとな!また会おうぜ! (演奏しながら離れていくジャグジートに手を振り)

…だとよ。 なあマスター、砂漠の専門家って町の何処にいるんだ?

酒場のマスター1btg

この(赤と緑の街を指で結ぶようにして)街道沿いで大きめの街なら 大抵、砂漠案内を生業にしてる奴はいると思うぜ。 誰もあまり好んで行く場所じゃねーけどな。

砂漠の移動に慣れたトト族も、護衛を請け負っていた筈だし、 冒険者ギルドに依頼してもいいだろ。

安いからって怪しげなトコに頼むと、身ぐるみ剥がされて 砂漠に置き去りにされるから、気をつけな。 ……ま、にーちゃん達なら大丈夫そうか。 (ガラの悪い男に立ち会っていた2人を見て頷いている)
そっちの白っぽいにーちゃんは心配だけどな…。(少々呆れたように赤坂を見て)

アルバ 18k0

へへ、何から何までありがとう! じゃあ向かう途中でどこか見つけてくるよ。 忠告もありがとうな。 これ、情報量には少ないかもだけど、受け取ってくれ。 (と、チップを差し出す)

さあて、じゃあ行くか?二人共。

フェリクス 1avd

おう、オレももうここではいいかな。(マスターの方を向き直って礼を告げ) 赤坂ももう出れる?そろそろ移動しようぜ。

赤坂 天矢 1btg

ええ、ごちそうさまです。
(1杯飲んだだけででふわふわしているらしい。すこし眠そうな顔でマスターに一礼を。酒場を一歩出て新鮮な空気に触れると、ホッとしたように大きく深呼吸)
とりあえず荒事にならなくて、良かった…。

残された覆面の男は高いびきで眠っている。

目覚めた時には、なんだか美味しい話を聞いたような夢でも見たか? と 首を傾げることだろう。