熟した果実

第五期:ゾンビサバイバル

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語られるのは天野の世界。

天野の身体を覆っていた植物が生気を失って。 破れた衣服から枯れた蔓がばらりと地に落ちて。
胸元に現れたのは、身体に深く埋め込まれた金属の…、機械兵に似た大きな部品。 それは檻の様に、殻の様に、大切な中身を守るような形をしていた。

装甲に包まれているのは……実のように見える。金色に輝く果実。

果実が脈打つ度に、その光は濃くなっていくようだ。 根の様な、血管の様な、無数に枝分かれした細い管から養分を吸い取って、 天野の体の中心を占領するように大きく膨らんでいた。

天野 輝樹  1btg

地に膝を付いて血を吐いて。笑う。

さあ、完全に、とは言えないが。十分に熟しただろう?

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そこからは一瞬だった。
世界が反転するような、法則が塗り替わるような、不快な感覚。

ある者は桜の木がメキメキと音を立てて枯れるのを見た。 人々をゾンビへと変えるという赤い霧は静かに消えて行く。

ある者は、その枯れ木の上に……天上に、門が現れるのを見た。 黄金の門に似ている。それがどこか異世界に通じていることが直感で分かったかもしれない。 知識がある者ならば、それが根本的に黄金の門とは違うものであることが分かるだろう。黄金の門は異邦人を「連れてくるもの」。
だが目の前のこれは、「連れて行くもの」だ。黄金よりも色彩豊かな、それは虹の色に似ていた。

ある者は門が姿を現すのと同時に、封じられていた力が戻ってきたのを感じただろう。 今なら分かる。この町はおそらくどこか異世界の法則に支配されていた。 この門の先のどこかの世界を模して、用意された舞台であっただろう事。

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門の光が地上へと降り注ぎ…、「導かれざりし者」を跳ね飛ばした。 この門が迎えに来たのは天野輝樹である。他は不要と言わんばかりに。 見る者によっては、天野が周囲の敵を吹き飛ばしたようにも見えるだろう。

赤坂 天矢  1btg

……! な、に?

揃って跳ね飛ばされて、尻もちをつく。

天野 輝樹  1btg

槍を杖の様にして立ち上がると、天野は自分の中に実った種を手にする。 ずるりと引き出すと、今まで天野と繋がっていたのだろう、 細い蔓がぷちぷちと千切れた。
金色の果実を空の門へと掲げて、誇らしげに。


さぁ冒険者諸君。君たちのお陰で良い成果を得られたようだ。 これは君たちの持つ黄金。選ばれた者のみ持つ輝き。英雄となり得るその証だ。 この世界の神と呼ばれるモノが、求めるチカラ。

礼を、言わねばならない。君たちの強い心がこれを生み出したのだから。 立っているのがやっとな程に見える。 重症にもかかわらず、よく通る声。その顔には笑みが。

  1btg

我が国はZVに……人を屍人と化す病に侵されておる。 例外は無い、ただ皆、終焉を待つばかり。 己(おれ)と、……彼女、「門の管理者」は、それに対抗できるものを探して 世界から世界へと渡り歩いているのだよ。

  1btg

天野が目を向けた方向には白衣の女性。 彼女は、カーニバルに向けてにっこりと手を振ってみせた。

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……この地でひとつの希望をみつけた。
この世界にある英雄の証、黄金の輝き。この世界の神々が欲する「ちから」

ZVを、その輝きに触れさせることで、新たな物質へと変化する事。 それが、我々の敵であるZVを駆逐出来る可能性があるということを。

  1btg

己(おれ)の仕事は、その黄金を我が身体に…この種に。取り込み集める事。 簡単な仕事な筈だった。君たちと共に生き、戦い、笑い、語り合い、 愛すべき英雄たちと……、優しく、強く、美しい君たちと共に、過ごすこと。 己(おれ)へと向けられたその英雄の心を、感情を、受け取ること。 其れだけでよかった。

君らの中に作られた黄金は其れだけで己(おれ)の中へと蓄えられていった。 己(おれ)はその様に、この世界に生を受けたから。

君たちは己(おれ)が「人の強さ」であると信じるものを持っていた。 弱きを助けるやさしさ。強者にも諦めず立ち向かう強さ。 微笑む表情は愛しげに。

  1btg

本当はな。ゆっくりと、やるつもりだったのだ。しかし、世界が終わりを……。……。 言いよどみ、言い直す。
…己(おれ)に許された時間が、無くなってしまったのだ。

天野 輝樹  1btg

この短い時間で、最大に黄金を集める方法は?
「己(おれ)に対して君らの英雄の心を向けさせるには、どうすればいい?」

この島が、答えだと言わんばかりに、壊れた町を見回す。

君たちは思った通りにこの島に来てくれた。 己(おれ)に向けて怒りを、英雄の資質を存分にぶつけてくれた。 弱きを助け、悪には怒りを。 無貌の者達も、君たちの生命も、己(おれ)は犠牲を厭わぬつもりであったのだが…。

……皆、守り切った。君たちは英雄そのものだった。素晴らしい。

天野 輝樹  1btg

そうやって、集め育った黄金は、見ろ、美しいだろう? これが我らの希望。世界を救う術だ。

君たちの心が世界を救うのだ! 誇りに思うが良い。これが君たちの、英雄の証であるよ!

掲げ持った黄金の実を冒険者に見せつけるように。

最初に異変に気が付いたのは、誰だったろうか。

美しいというより何だか歪で肥大したようなその種は、 天野の手の上でぐずぐずと崩れだす。

天野 輝樹  1btg

彼が気付いた時にはもうそれは腐ったように光を失いどろりとした汁を滴らせて。
……っ?!
慌てて受け止めようとして、…身体を支えていた槍がカランと倒れ。 天野もまた思い切り地面へと叩きつけられながら、なおも、 恐らく何の価値も無いぐちゃりとした塊を必死で掻き抱くようにして。

……な、ん、──どうして。

天野 輝樹  1btg

形を整えようとすればするほどそれは指からすり抜けて。 ぐちゃぐちゃの掌の中に、少しだけ。ほんの少しだけ、しかし確かに輝く欠片があった。

どうして。

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黄金の欠片が門に導かれるようにふわりと宙へ浮かび上がった。 腐った果実にまみれていた事を感じさせない輝きで。

その光の渦の中に、彼に向けられた数々の心が見えた。 それは英雄なんて言葉が似合わない、そんな何でもない日常。
クランのみんなで飲み物を飲んでいたり、 のんびりと、変な奴らが集う場所で釣りをしているところだったり。 最高に美味い食事を作ってもらった事。真っ直ぐな少女と手合わせしたこと。屍人の子を怒らせてしまったり、浴衣を半ば無理矢理着せて回ったり、よく分からない理由で死合をする事になったり、
……小さな猫と共に、花火を見たり。

赤坂 天矢  1btg

天野さん。

その黄金を受け取る時、あなたの気持ちはどうだったんですか? 僕らと共に生きて、戦って、笑ってくれる貴方だったじゃないですか。 今の天野さんは違った。人を見下して、利用して、気持ちをもてあそんで。
そんな人が、僕らの心を受け取る資格なんて、無いんだ。

貴方はあなた自身で、その黄金を曇らせてしまったんです…。 あなただって、僕達と、一緒だったはずなのに。 ……ずっと一緒に、居た筈だったのに。 最後は、震える声を抑えられずに。

天野 輝樹  1btg

嗚呼…。そうか。 ふわり、浮かぶ欠片を眺めてぼんやりと。
────そうか。
赤坂の話はただの推測でしか無いのだろうけれど、天野はどこか納得したように、 目を閉じた。ずるりと、身体の力が抜ける。

門の光はちいさな欠片を運んでいく。 天野の体はその光から、ぽいと放り出されて、そのままうつ伏せに倒れた。

白衣の女性  1btg

…………。 そのやりとりを黙って聞いていた女性は、欠片と共に、ふわりと空へと舞い上がる。

この小さな欠片だけ、頂いてもよろしいかしら。 ……彼のすべてをかけて、集めたものですから。 返事など、求めていないよう。彼女はすぐに、小さな瓶へと欠片をしまった。

門の光が強くなる。門の管理者と呼ばれた彼女のちからなのだろうか。

では、さようなら。この世界の天野クン。 ……また別の世界で、会いましょうね。

白衣の女性  1btg

お疲れ様。


彼女の体は門へと導かれて。

  1btg

役割を終えた男はただ横たわっている。

赤坂 天矢  1btg

放り出されてきた天野に駆け寄って。……何とか生きているように見える。 顔を上げると、共に戦ったみんなの顔が。

すみません、うちの、大馬鹿が、ご迷惑をおかけしました。 これから、ちゃんと、うちで管理しますから。その。
──ごめんなさい。
倒れた天野の横で、深々と礼をする。

テルプ  1btg

ウチの、なの? 天野っちの事、除名したんじゃなかったっけ?

赤坂 天矢  1btg

……出てけと言われて本当に出て行く人がありますか。

テルプ  1btg

……おかーさんだ。 赤坂の横でテルプもぺこりと頭を下げた。

赤坂 天矢  1btg

──ほんとうに、ごめんなさい。
……そして、ありがとうございます。

シアン  176d

(あ、息がラクになった…)
多くのことが起こったような、気がする。 五感とそして主にそれ以外が伝える様々な情報が一気に流れ込んできて、 門に拒絶されたことを感じつつ、跳ね飛ばされるままにぺたりとその場に座り込んでいた。

腐れ落ちる様に失われた輝きを、ただ人事のように見ていた…実際に人事だったろう。 少なくとも先程ここに立っていた自分は、彼の求めた『黄金』を持ち合わせてなどいなかった。

シアン  176d

(病…病気なんて…)
もし自らがあの門に招かれていたとすれば…と考え、すぐに思い直す。 先程までの空気と同じ世界では、自分の力は何の役にも立たないだろう。

自らの非力さに苦笑しながらそっと立ち上がり、 なるほど母のようだと思わせる彼らが深く礼をするのを見て 少し離れたここから、返礼のようにとそっと頭を下げる

許すも許さないも、そもそも自分には怒りも憤りも何もなくて、 ただ「ここに来た人は『みんな』元気で帰らなくちゃ」とだけ考えてきたのだ。 それでも、この漠然とした気持ちで他人の意思を妨げるつもりはない。 既にいつもの力を振るえるが…そうせずに、ただ静かにたたずむだけにした。

プレーン 19vf

ぐんにゃりとひしゃげたフライパンを片手にのしのしと近寄ってきて、しゃがみ込んで倒れた天野を見る
あーあー、伸びてやんの。 ったく、最期にもう一発ぐらい殴ってやろうと思ったけどよ、 いいや。 頭を掻きながらフライパンを放り捨てて
赤坂、そいつ起きたら教えろよ。飯作りにいってやっから。 そんときまでに気が収まってなかったら、満腹になったとこでまたしばき倒してやる。

オルゴー!ギシ! 終いだ、終い!!さっさと帰って飯食って寝るぜ! クランの仲間に向き直って威勢のいい声を上げた

赤坂 天矢  1btg

首根っこ引きずってでも、挨拶に伺わせます。 ……ほんとうに、ありがとうございました。
胸を張って去っていく後ろ姿。どこまでも、純粋に強い人だと思った。 倒れた天野さんをちらとみやると、飯、という言葉に微妙に反応しているように見えた。

レヴィア 28ka

……その実を宿していた貴殿が英雄に相応しからぬ行いをしたのだ。 ……お姉さんはがっかりしたぞッ! 天野の方へ歩み寄るも、ぐったりした様子を見るに表情を変える

ああ――その調子じゃ抵抗しようにもできなさそうだな…… 赤坂殿、普段の天野殿がどのような者かは存ぜぬが…… 回復した頃合を見計らって叱りにいってよいか?

一発ぐりぐり攻撃をお見舞いしてやりたい気分だったが気が変わった。 それは後ほど……だ。
くるりと背中を向けるとゆっくりと歩き始める。 引き止める者がいなければ去ってゆくだろう。

赤坂 天矢  1btg

あぁ、レヴィアさん。後日、そちらに伺わせます。 本当にありがとうございます。ぺこりと何度目かの礼を。

ダスティ 29er

***
全てが終わってからやって来たダスティが見たのは、 倒れている天野とその傍らにいるテルプ、赤坂の姿だった。

記憶が蘇る。 倒したと思っていた。心の臓を刺し貫かれ倒れたのだからもう死んだのだと。 しかし変異にまみれたその身体は起き上がった。 そして一瞬にして傍にいた自分の仲間の首を千切り取ったのだ。
***

あ──危ない! テルプさん赤坂さん退いてください!!
***
(死んじまう! 殺されちまう! ちゃんととどめを刺さないと!)
半ば錯乱したように、倒れている天野へと駆け寄って行く。 手には家屋から持ち出したのか小さな果物ナイフを握っていた。
***

ケント 29er

ん、蔓が自由に動かせるようになったって? ……じゃあ、早速だけど縛って貰おうか。
***
半身たる植物に囁くと、ケープの内側から 蔓の束が飛び出していった。

「ぐあっ!?」
ダスティの身体の自由を奪い、足を地から浮かせる。
「なんでっ……ぐッ!!」
抗議に一切耳を貸さない様子で手を締め上げた。 ナイフが取り落とされる。
***

……今回は、ミセイコジンのと色々違うから。 種子が抜けていって、草が枯れた…… 今あの人は、ただの人間のはずだよ。 不意打ちで首を落とされる心配は無い……。

マーリオ 29er

加えて言うとねー、テルノさんの狙いは単に感情エネルギーを種に集めるコトで、 皆の命を奪うのが主目的じゃなかったみたいだよー。 その種もどっか飛んでっちゃったし、 テルノさんがヒトに危害を加える理由は無くなったんじゃないかなー。 そうなるとオレたちがテルノさんを攻撃する理由ももう無いんだよねー。

コレでお墓のサクラを使う機会は無くなったかなー。 あ、がらくたの皆を突っ込めばいいのかな! ん? わー枯れてる! 枯れた後もコレお墓できるの?? 気になるけどテルノさん死にかけてるから答えて貰えないや!

ランド 29er

「オレ達が攻撃する理由はもう無い」ねェ。 そうよねえ、無いよねえ、なーんにも残ってないよねェ。 …………「ちょうムカつく」って一点を除けばね!!!
***
「え、いや……リンチはちょっと」
蔓で吊り下げられていたダスティは平静を取り戻しかけていたが、 ランドの言を受けて早速狼狽の様子を見せた。
***


なーに命までは取りゃしねぇよ、ヘヘヘヘ。 イズレーンじゃあさあ、反省の証として 毛髪をぜーんぶ剃ってみせるって風習があるんでしょ? それにあやかって、反省を促すべく 頭の先からつま先までの全ての毛を剃りつくしましょう!! もちろん実施の暁には服を剥いてフルちゴッハァ!!!
***
先端に石を巻き付けられた蔓がランドの頭部を殴打。 蔓は石を捨て、ランドの身体に巻きつき吊り上げた。
***

ケント 29er

***
「まあ、二人ともぐるぐる巻で蓑虫みたい。おそろいね、ワタシたち……」
「やめて! 流し目でこっち見ないで!!」
自分の近くに引き寄せてからも何やら騒いでいるダスティとランドを それぞれ蔓の先端で軽く叩き、ケントはテルプと赤坂の方へ目をやった。
***

……そういうわけで、今僕らにできる事はない。 正直、ここを見てると思い出すのもあって居心地良くないし……帰る。 おいマーリオ来い、帰るよ。
***
返事を待たずにその場から背を向け去って行く。
***

マーリオ 29er

マーリオも駆け足でついていこうとしていたが、一回だけ振り返った。

もしお詫びしてくれるんだったらおいしいチーズ料理奢ってねって言っといてね! シーフードドリア希望! おいしいヤツね! それじゃねー

アノチェセル 18k0

テルプ…! 夫が頭を下げる横に、彼女がそっとついて来て、寄り添う。 倒れた天野の側に膝をついて。
…や、やっぱり、天野、さん、優しい人…だった…ね。
小さく、彼女は癒やしの歌を謳う。 力は取り戻している。

あなたに 雨を降らせましょう
あなたが それを望むなら
かれらが それを望むなら

癒しの雨が 絆の雨が
赦しの果実を
実らせることでしょう
-Terra Legame-

(絆の大地よ彼を癒やし給え)

彼女に「赦さない」という選択肢は、ないのだ。 歌いながら、彼女はテルプと目を合わせた。

テルプ・シコラ  1btg

……いくら始まりが優しい想いでも、それを忘れちゃったら…。

それはいつかの自分へと、向けられたものであったのかもしれないけれど、 癒やしの、……祈りの歌を聞いて、続きの言葉は飲み込んだ。 許す人がいてくれることは、次に歩き出す時の、道標になるはずだから。

アルバ 18k0

なあ! ちょっと待てよ!
白衣の女性に向かって彼は疑問をぶつける

天野は元の世界に帰るって聞いたぞ! 連れて行かないのかよ? 「この世界の天野」って何なんだ!
もしかしたら自分たちのように、どこかに同一存在がいるのだろうか。 門へと消えていく彼女に声を荒げるが、返答はあるのかどうか…。

白衣の女性  1btg

……既に元の世界へ、帰りましたわよ。 天野輝樹の記憶、行動、データはすべて上へと送られています。 もう使えないでしょう? その身体。仕事の終わった身体は、どうにでも。 ……まだ生きているならば、ちゃんと自分で処理、するでしょう? ね、天野クン。

あぁ、怒らないでくださいな。 これは……「天野輝樹」の決定であり「天野輝樹」からの命令ですよ。 色んな世界に彼を生み出して、それを回収して。 そうして、次の世界に構成される天野輝樹に繋げていくの。 どこまでも、どこまでも。願いが叶うまでずっと。

それでも、役目を全う出来た彼は幸せですわ。 何も成せずに消えた他の子よりは、ずっと。ねぇ、天野クン。
──名も無き者に、帰りなさい。 おやすみなさい。

サファイア 18k0

白衣の女性に向かって
どうせならアタシをその面白そうな世界につれていってほしいわね。 ま、弾かれた時点で適合してないんでしょうけど。

白衣の女性  1btg

……そうねぇ、連れて行ってあげたいけど、ちょっと、特殊な世界なのよねぇ。 適合者さんたちには振られちゃったみたいですし。

ちらと赤坂とテルプを見る。

アルバ 18k0

横たわる天野に向けて
…この、馬鹿野郎が。

と小さく呟いた。自分の妹の隣に立つ。 去っていく者もいるなか、彼は妹の意思に従うつもりだ。 アルバの後ろにゆらり、黒い影が立つ。

サファイア 18k0

天野へと視線を落とす。侮蔑の赤い目が、彼を見ている。
つまらないわ。どこまでも甘ちゃんね。 彼女の剣が天野の急所を突こうとするのを、アルバが篭手で受け止めた。

アルバ 18k0

やめろ!サファイア!少なくとももう脅かされることはないはずだ!

アノチェセル 18k0

だ、だめ!お、お願い、攻撃、しないで…! さ、サファイア、わ、私を助けてくれた、じゃない!
ど、どうして…。

サファイア 18k0

さあ?どうしてかしら? もともと気まぐれだっていったでしょ、アノチェセル。 …アンタに匿ってもらってからだいぶ経つけど、アタシは孤児院を出るわ。 匿った張本人がいないのに、あの孤児院にいてもおじゃまだもの♡ これ、返すわよ。
その場でシスター服を脱ぎ捨てて。 慌ててアルバが「此処で脱ぐな!!」とマントで隠した。

アタシはね、中途半端は嫌い。 どこまでも善か、どこまでも悪か、突き抜けなければ生きられないわ。 そこの天野同じね?半端は身を滅ぼすのよ。 くす、と嗤う。
そういう意味じゃ…アンタのその突き抜けたバカな性格、嫌いじゃなかったわ。 一瞬だけ、サファイアは微笑んで、 ぴん!という音とともに、アノチェセルに何かを投げる。 金属の板に記されたのはある番号と…
AICILA
アノチェセルは気づくだろう、彼女もまたアルバやアノチェセル、君鳥と同じ組織にいたことを。

それじゃ、バイバイ♡ 青いドレスのように、巻いた布を翻して彼女は去っていった。

ジェーン  1avd

彼の言うことに理解が追いついても、彼女の中では納得には至らなかったようで。衝撃波がないとわかればこぶしをぶんぶん振りながら、その無抵抗な身に近づこうと歩いていく…が、後ろからその身を羽交い締めにされて
だ、誰!?なにするです! 一発くらいいいでしょ!?最悪顎の骨になんかあるだけだし!

テレジア 1avd

ジェーンちゃん!ほんとにここにいたのね!! やめて、帰りましょ…うわくっさい!泥と汗と油にまみれたこの世のものじゃない臭い! …ごほん、もう事は済んだし、気も済んだでしょう? ここから先はもうアナタには関係ないわ。…帰りましょう。お風呂入りましょう。
救助の船に乗ってやってきたようで、後に続く人間も次々とジェーンの臭いに引いていて、さながら珍妙な野生動物を見るかのようだ

ジェーン  1avd

人間の扱いしてくれです。 毒気が抜けたのか、素直に従い桜の木に背を向けて

ただ、一度だけ天野の方へ振り向く。 可哀想だ、という中途半端な感情を振り切って、同情はしなかった

赤坂 天矢  1btg

ジェーンさんも、ありがとう! ごめんなさい! ……後でおもいっきり、なぐりとばしてやってくださいね!
アイドルを名乗る彼女に向けられる眼差しが、それとは程遠いものであるのを見て、 改めて口の中で、謝罪を述べたのであった。

カーニバル  2941

倒れた天野に視線を向けて、赤坂に回復薬×2を差し出す

おかーさん、これ使う?

赤坂 天矢  1btg

あ、ありがとうございます。回復薬を両手で受け取って。
少し使っておきましょうか。この人超重くて 担いで行くのも大変そうですし。歩ける程度には…。 ほら、天野さん、もう暴れないでくださいね?
ゆっくりと身体を起こした天野は、……無言だ。

カーニバル  2941

もう暴れる意味も無いよねぇ? 彼女や「天野輝樹」はこの先も暴れ続けなくちゃなんだろうけどさぁ…

君もお疲れ様、成果が実るように祈っているよ。 見覚えのある白衣の女性へ…、門に向かうその姿に笑みと手を振りながら、思い出す。酒の匂いを。
 酒、酒、酒よ。くるり身を翻し走り出す、家に帰るために。呑むために。…走り去った。

赤坂 天矢  1btg

腹でも切りやしないかって、ヒヤヒヤしてるんですよ…。 困ったように顔を上げると、さっさと立ち去る彼の後ろ姿が。

カチュア 17q3

駆け付けた時にはもう終幕であった。

伏した男に向かって

天野輝樹、それがアナタの約束された幸せだったの?……とてもそうには見えないのだけれど。 …でも間違えても、道を探すことはできるわ。生きていれば。 赤坂、これ、あげる。
所持品の回復薬を赤坂に差し出した

間に合わなくて悪かったわね。また、会いましょう。 踵を返して少女は帰っていく、その足取りは荒く彼女の憤りが隠しきれていない。仮面の男は何も言わず、散り落ちた桜の花弁を踏みつけてその背を追った。

天野 輝樹  1btg

……そう。天野輝樹は幸福であるよ。ひとつの欠片でも、未来に繋ぐことが出来た。 まだ何処までも往ける。何度だって繰り返す。

……ただ、おれが。「おれ」が、……ここまでだというだけの事。
苦しそうに言葉を吐き出すと、疲れたように力を抜いた。

観察者 18kx

(どうやらすべて終わったみたいですね)
脅威は去り、島は平穏な姿へと戻った。
種が実るのを焦るあまり…枯らしてしまうとは…何とも皮肉な事ですにゃぁ。
猫人間は元凶を見て昔の事を思い出す。 元凶がこの事件を発生させた動機を知った今…観察者は彼を責める気にはならなかった。
(私…いえ私達も…似たような事をしてしまいましたからね…)

それよりも…もっと大事なことがある。 観察者はシスター服を脱ぎ捨て、マントを羽織って去っていく彼女を視線で追い
(宿主の仲間がここに来る前に……終わらせたいところですね)
彼女が去り始めたのと同時に…後を追いかけ始める。 今会って…彼女と話をしなければもう会えない。…そんな気がして。

観察者 18kx

走りに走って…周りに人気が全くない廃墟に差し掛かった時、ようやく距離は縮まり。
やっと追いつきました……まずは…ご無事で…なによりですにゃぁ。 …あの状態には、流石にひやりとしましたにゃぁ。

彼女がマント以外何も身に着けてないことを見て、防具を外し彼女に差し出す。
先ほどの仲間方との会話…貴方が孤児院を抜けられると聞きましたにゃぁ。 あの場所を離れたら…今度はどうするつもりなのですかにゃぁ。 彼女の目をまっすぐ見つめ、彼女に問う。

サファイア 18k0

あら、黒猫ちゃん、元気?
ひらひらと、手を振って。 差し出された防具をとりあえず身に付ける。小さい。胸のあたりだけ。

さあ、どこへでも? 拠点を変えるだけよ。 あの場所には長く居すぎたもの。 適当に寄生主を探すわ。

観察者 18kx

貴方と…共に行ってもいいでしょうか?
にこりと笑い、目の前の彼女にそう…提案する。 もし承諾すれば、彼は宿主からでて単体でついていくことになるだろう。 …勿論、彼の提案を断るのも自由だ。

サファイア 18k0

あら、その宿主の身体を離れてもいいのかしら? 居心地がいいのでしょう?

ま、好きにすればいいわ。 アタシは退屈しなければ何でもいいから♡ アンタが来るなら退屈しなくて済みそうだわ。 鞍替えも含めてね?

…来るならエスコートぐらいは頼むわよ? 怪しく誘うような笑みを浮かべて。 手を差し出してくいくいっと人差し指を曲げた。 それはエスコートのお願いではない。挑発だ。

観察者 18kx

確かに居心地はいいですよ。 ですが、10年ほど同じ味を堪能しましたし…そろそろ、別の味に変えようと思いましてね。
エスコートしてほしいといいつつ挑発するするしぐさをする彼女に、この人は本当にブレないな…とくすりと笑い

ええ…ではお言葉通り好きなようにさせていただきますよ。 そういうと彼は膝をつき、何かを吐き出す。…それは琥珀色の石だった。 琥珀色の石は姿を変え…黒猫の姿へと変わっていったと同時に…男はうつぶせで倒れこむ。

リョウ 18kx

…宿り主だった男はまだ眠っている様だ…黒猫は男の顔の近くに寄り
「今の貴方ならもう大丈夫。…夢はきちんと返しましたよ」

観察者 18kx

そして、少しの間男の顔を見たかと思うと、とことこと彼女の方へと歩いていき。 彼らとの話からして…どうやら貴方、誰かに追われていると聞きましたよ。 大丈夫だとは思いますが… 念のためこの島を出るまではこの姿でエスコートさせていただきます。 改めてよろしくお願いしますね…サファイアさん。
そう言って、黒猫は彼女の横を歩き出した。 彼女に歩みを合わせる様に歩き…時折彼女の顔を見ている黒猫はどことなく楽しそうだった。

ちなみに、眠っているかつての宿り主は後から彼を探しに来た仲間によって無事助け出された。 …その際男が訳も分からないままに涙目の赤毛の女性に怒られたのは…また別のお話。

ビリー 1cmb

探索を終えたらしい 男の影が まばらになった人の傍に現れた

終わったのか。全く、赤坂も人騒がせな仲間を 持ったもんだ。 特に逃げ遅れた奴も いなかったようだし、 俺はこの辺で 帰るとするよ…  家族が待ってるからな。

天野の傍へしゃがみこみ ぼそぼそ。 普段の声の大きさも相まって 赤坂からは 聞こえないかもしれない
お前も 人を頼るのがヘタクソなんだな。 さっさと身体治して 話つけてこいよ
じゃあな と手を振ると、振り返ることなく島を離れていった

天野 輝樹  1btg

……頼る? ……この上無く利用させて貰ったつもりなのだがな。君たちを。 ──全員、救出してくれると、信じていた。十分すぎる期待であろう。

かすれた声は男に届いただろうか。

赤坂 天矢  1btg

ビリーさん! ……本当に、お騒がせしました…。助かりました、ありがとうございます! 家族、という言葉に顔を上げて
そうですよ! みんな心配してるかもしれない! 体調とか大丈夫なんです? 無理して誰かを守っておっきいダメージ受けたりしてません? くるくると、ビリーさんの周りをチェックしている。 幸い護衛の魔石は赤坂の目には留まらなかったようで。

……僕も、もうちょっとここ片付けたら、帰りますね。 皆さんにも、よろしく。大事なお父さんお借りして、すみませんでした! 手を振って見送った。

マツリ 1mqb

風の力を身に戻した猫が、音も無く静かな足取りで近付き、片膝をついてしゃがみこむ
……天野輝樹、お前は不器用だな。 だが、その報いはもう受けた事をこの眼で見届けたぞ。 マツリはお前の傲慢をこの爪で問い質し、お前はそれに答えた。 他の者はどうだかわからんが、マツリはそれで構わん。 おそらく、ネフライトもユアヴィもそう言うだろう。

回復薬を傍らの赤坂さんに渡し シアンに譲って貰ったものだが、必要ならこれも使ってやれ。 マツリはネフライトに世話になる。

天野輝樹よ、「お前」は「お前」に素直になれ。 素直な目で見渡し、素直に判断し、素直に受け取れ。 澄んだ空に手を伸ばす事が死と同義だと言うのなら、死んだつもりで伸ばせ。 今までと違うものが見えたなら、それを見逃すな。 その為の手伝いが出来るなら、マツリは助けを惜しまんぞ。忘れるな。
疲れ果ててうなだれるその頭を、毛づくろう様にやさしい爪でひとつだけ梳き、静かに背を向けた後は振り返らずに去って行った

天野 輝樹  1btg

…………。
戦いの最中に聞こえた彼の声は、酷く自分の神経を逆撫でする物だった。 災厄に抗う事、それを、その災厄そのものに愚弄された様な気がして。
──何たる幼稚な怒りか。

やわらかな感覚にふと顔を上げる。 今、風を纏う彼の声は、荒れて熱を持った心を涼しく鎮めるように。 ただ無心で、その言葉を聞いていた。

シアン  176d

ここに居た人たちの、気持ちを、眼差しを、動きを見て、 ようやく自分の心のままに振舞ってもよいのかな、と思えた
(なんか、もうすっごい元気になーれ…!)

ようやく身を起こした天野の姿へと祈りを、癒しを、今まで使えなかった分とばかりに送る。 様々な影響が残っておらず、彼自身が受け入れれば、相応にその身は癒されるかもしれない

私が言うことじゃあないんだろうけど…ここに来た人たちからすれば『あなた』だけが『天野輝樹』だよねぇ
誰に聞かせるでもなく小さくつぶやいて、そっとこの場を後にする

赤坂 天矢  1btg

この場所から立ち去る後ろ姿。

──みんな、帰る場所が、あるんだな…。
それはとてもうれしいことだ。

天野さんには、無くなってしまったけれど。と、彼を見る。

きらきらとした癒やしの力が注がれて、 痛みが消えた身体を不思議そうに動かしてみたりしている天野さんに、 ほら、と、力の方向を指し示し。 そして彼のためにと渡されたたくさんの回復薬を、掲げてみせた。

赤坂 天矢  1btg

そういえば、僕も帰れなくて、行く場所が無くて、冒険者なんてものになったんだった。 はじまりは、そんなモノなのかもしれない。
彼が英雄と称する人たちは、英雄の資格、なんて考えた事なくて。 それぞれの理由で、それぞれの生き方で、多分自分勝手に、自分の正しいと思うことを。 そうやって歩いてきてふと振り向いてみれば、自分だけの道が出来ていただけで。

それが彼にとって英雄の姿に見えたというのならば。 それなら天野さんだって。

赤坂 天矢  1btg

……ほら、帰りますよ。歩けますよね。 これ、貴方に、って貰ったんですから、持ってくださいよ。 天野さんに薬を渡すと、ぽんと背中を叩いて進むように、促した。

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テルプも同じように天野背中を叩くと、そのまま跳ねるようにアノチェセルの隣へと。

天野 輝樹  1btg

…………。

ZVの力を秘めた種も、黄金を受け取る器も、もう無い。 埋め込まれていた機械は…恐らく機能を停止しているようだ。 元の世界で、生命と力の源であった筈の宝石からは、大地の波動を感じない。

天野 輝樹  1btg

今回の事件の首謀者として、セフィドには居れないだろう、と、 天野と赤坂のふたりで、小さな船に乗り込んだ。

遠くに見える救助の船に乗る人々の顔が、あの黒く塗りつぶされたようなものではなく、 泣いたり、笑ったり、そんな風にいきいきとした表情で、無事を喜んでいるのを見て。


──天野輝樹は、自分がこの世界に生きる者となった事を知った。

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それから半年ばかりの時が過ぎた。
訪れる筈の「巡り」を迎えぬままに。

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天野輝樹は絶賛指名手配中である。

「この世の終わり」から国を守るための施設を作ろうとした国王へと近いて その計画を悪用し、国民を邪教の生贄にしようとした。という話になっている。
首謀者の野望を止めはしたが、彼は傷付きながら逃げ出して、その後、行方が分からない。……なんて、冒険者には口裏を合わせてもらって。


邪教、か…。 セフィドらしいな。

ヘリオス陛下がどうやら死者蘇生の御業を求めていたらしい事、 その為に国民を犠牲にしようとしていた事、などは人々の口の端にも上がらない。 ほんの少し納得いかないものを感じはするのだが…。

……キタナフさんあたりに記事にでもしてもらおうか。
以前世話になった新聞記者の顔を思い出す、が。 ──たとえ記事に出来たとしても……結局、無かったことにされて終わるだけかな。
柔らかい風が頬を撫で、ふと目を上げた。

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すべてが終わった島には、ちらほらと人が戻ってきているようだ。 事後処理のためここへやっていた赤坂は、城塞の様な壁の上から町を見下ろす。

「ヒャッハー 戻って来たぜぇー」
イキがっていた男達は救われた生命をどう使うのだろうか。 この町を救った英雄たちの行動が、彼らの心を変えるのかもしれない。 少なくとも、今は友人たちや、自分の馬たちと、無事を確認しあい、嬉しそうだ。
家族は揃って。老夫婦は手をとりあって。

建物を直すための建材が運ばれてくる。 どんどんとそれを飲み込んでいく町を見て、生き物みたいだな、と赤坂は思う。 こうやっていろんなものを取り込んで、大きくなって、変化していくのだ。

赤坂 天矢  1btg

変化、か…

自分も、うちのクランも、そして世界も随分と変わってしまったと、感慨深げに町を見る。 繰り返し、繰り返す時間の中で、だけどたくさんの物が前へと進んで行けたのだ。

ほんの一歩、足を踏み出すと、見える景色は変わる。 変わらないでいたい、なんて、そもそも無理な願いだったのかもしれない。

だけどそれには…… 「仕方ない」と目を閉じて何もしなかった自分の失敗を認めなければならなくて。 それでもその痛みよりも。 新しく、幸福への道を踏み出した誰かを見るのが嬉しくて。

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──赤坂天矢は、とことこと前へと進んだ。
それがもし、いつか元の場所へと戻ってしまう道でも構わない、と思いながら。

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さて、何十年後かにこの街を訪れた貴方は聞かされるだろう。 不味い飴が名物の、この街に語り継がれる物語。 国王を誑かし、人々を邪教への生け贄にせんと目論んだ男から町を救った彼らの伝説を。


名前も語られず。銅像も壁画も無く。 ただ人々が語る物語。 つよくやさしく仲間想いの。 あるいは自分勝手で、だけど自分の生命に忠実な。 自分が英雄だとさえ知らぬ彼らの。 その時確かにこの街にとって英雄だった、 黄金をまとった冒険者の活躍のおはなし。

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イラスト:かげつき

かげつきのクラン  1btg

\ ポコン /

★ トロフィーを獲得しました ★

◆ 攻撃部門(与ダメージ上位
☆炎の料理人 プレーン
殴れるアイドル ジェーン
痛みへの渇望 サファイ

不屈のウサギ ランド 軍人の矜持 レヴィア
大地吹く風 マツリ

◆ 救出部門(救出人数上位
☆手を差し伸べて 君鳥
空飛ぶおねえさん 風子
歌声が聞こえる テルプ(&アノチェ)
ファンになっちゃったです? ジェーン
それが当然の様に ビリー

◆防御部門(護衛/防具によるダメージ軽減
食べてあげますにゃあ 観察者
堅実に、行こう! シアン

◆アイテム部門(獲得アイテム数/誰かを回復した数値/リコリス)
☆宙からの千里眼 風子
流石の鑑定眼 ギシ
☆誰かを護る人 ビリー
救い給え! カーニバル
困った拾い物 ネフライト/シアン

◆(被ダメージ最小
不戦の勝利 ライノ
のんびり休憩 カーニバル

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ゾンビサバイバルin英雄RPG
END

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