XXI

THE WORLD






意味 目的を遂げる。成功。勝利。出世。開業の成功。入社する。合格。結婚。
家の入手。新しいことが始まる。まとまった資産を作る。海外旅行。
逆の意味 中途半端で終わる。挫折する。不満足。失敗。やり遂げる力を持たない。
気が変わる。同棲で終わる。だらしなさ。
解説 裸の美しい女性が中央に立ち、牝牛、ライオン、鷲などが
象徴的に描かれています。
動物は天使を指し、中央の女性は完成された人格を物語ります。
どのタロットもこの絵に大きな変化はありません。
編集 サイキックフォースというゲームの中心は
誰が何といおうと、バーンとキースの対決です。
あんなに大切に思いあった親友同士が
たとえ自分が死んでもいい、刺し違えても構わない
（キースの場合は、バーンを殺しても構わない）
とまで思わせたその思想と思想のぶつかり合いである。
と私は思ってます。

「キースの思想」とは、サイキッカーの理想郷を作るため、
人間を征服（あるいは根滅？）すること。
「バーンの主張」は、
人間とサイキッカーが共存できる世界を作ること。
「ハッピーエンド」とは、互いの主張が共に生きる世界だと思うのです。

キースが、人間への憎しみさえ我慢してくれたら、
ただ、「サイキッカーが幸せに暮らせる世界を作りたい」と
そう思ってくれるのであれば、上手くいくんじゃないかなぁ
なんて思ったりもするのですが。
テロリストの頭という立場上
引き返せない場所まで来てしまってるようですが。
あれだけ煽動しといて、やっぱやめた〜っていえないよね(笑)。
でもやっぱり、二人が和解できるとすれば
「キースが人類支配をあきらめる」　ということが
最低条件じゃないでしょうか。
サイキッカーからも人間からも
「ふざけんな」って怒られそうですが…。

そして、サイキッカーが人間を、
人間がサイキッカーを許しあうこと。
時間はものすごくかかると思うけど
バーンとキースならできると思うな。

そしてこの二人が協力してこその、「完成された人格」なのです。

そういう意味で
このカードは「サイキタロット」の最後のカード
「世界」を現すカードとしては、最高なんじゃないだろうか。
周りの動物たちがフェニックスとドラゴンに置き換えられています。
二人は片翼でひとりでは上手く飛べませんが
ふたりで協力して、この世界を超えて行くわけですね。
カードの意味にふさわしい、手を取り合う二人が嬉しいです。
絵 森祭さまのコメント
「こんなすごいカードのイラスト担当させていただいちゃって、
めちゃめちゃ恐れ多いでス！
…というか、この企画に誘っていただいたこと自体、
私には刺激が強すぎてどきどき…。ありがとうございました！
…自分の描いた「世界」つかんでいって下さいね…」