XX

JUDGEMENT






意味 再生、再起。再会。目覚める。やりとげる。やり直しをはかる。仲直り。
よい判定が下される。決定する。発想の転換。復活。新世代。
逆の意味 弱さ。未決定。遅れる。引き離される。分かれる。
財産を失う。こだわる。ひとりになる。
考え方や生き方を変えない。
解説 大天使ガブリエルが天空から現れ、トランペットを吹いています。
聖書に出てくる「最後の審判」を題材にしたという説が大きい。
目覚めてよみがえってくる人々が
墓地の棺の中から出てくる姿が一般的です。
編集 ブラド(残忍)をMOONに、エミリオをこのカードにしようかとも
一瞬思ったのですが
私の場合、エミリオの銀の羽、白髪、金の羽というのは
「気分」
の違い、と考えていて
二重「人格」であるブラドの方は
「もうひとり」が完全に独立した存在であると同時に
「ヒト」という枠でくくれないような
何か超越したモノであるように感じてまして、
この辺は当方がブラドファン故の偏った認識ではありますが…。


ブラドの通常人格をぶちこわし、または融合し、新しい存在になれる奴、
そいつの発言は周りの人間の考え方に疑問を投げかけ非を唱え
ぜんぶ壊していくような、
そういうイメージで作りました。
逆の意味、残忍ブラドを受け入れることができなかった通常ブラド、
というかたちで見ていただくのが一番分かりやすいかと。
ある意味一番のやりすぎカードです。すんません。
影月。アクリルガッシュ、シール使用。

薄汚い緑に濁る空と、同様にくすんだ月。黒く浮かび上がる墓地。
訪れる存在の翼は不自由で、塗りたくられた血も固まり乾いている。
そして枯れ果てた花々がその手から解き放たれるとき、
死んだはずの花は蘇り、不自然な色で咲き誇る。
そう、破壊こそが新しいものの再生そのものであり、
全てが壊れる運命ならば。

死、こそが、原罪から逃れる唯一の道なのであれば。

審判を下すのは訪れる悪魔。…ただ、狂気の。
なぜならば、神が救うべき者など、この世に存在などしないから。

みたいな。
というわけで、テーマは不釣合いな色の花、でした。