XII

THE HANGED MAN






意味 処罰を受ける。苦痛。処刑。どうしようも無い状態。
困難な時。身動きが取れない。停止。逮捕。

自己犠牲。凍結。冷蔵庫。降伏。
自己完結。進歩がない。同じことの繰り返し。
挑戦。試験。マゾ。
逆の意味 犠牲的行為に欠ける。必要な努力を怠る。わがまま。
不履行。よい見通しは立つが油断できない。進展。
解説 刑死者、あるいは吊るし人、という名の
謎めいたカードです。
悪事を働いて処刑された後、見せしめに吊るされているのか
あるいは悪人の手にかかってリンチを受けているのか
はっきりとした記述は無いようです。
編集 このカードの面白かったのは、
エミリオファンの方の多くが
「え?エミリオがこのカードなの?」と疑問に思われ、
エミリオファンではない方の多くが
「なるほどそう来たか、納得」という感想を持たれたところ。
人間から苦痛を与えられて苦しんでる、とも
犯した罪に対しての罰を受けるべきである、とも考え
2010のエミリオになりました。
実はエミリオがハングドマン!というのが描きたくて
タロット企画がスタートしました。
始まりのカードです。
影月。コピックとアクリルガッシュ使用。
最初にエミリオ=ハングドマン、と決めたときから
強くイメージがあったカードです。
冷たい(無人にも見える)ロシアの街は
エミリオが町中の人々を殺してしまったことを表し、
また人間社会がエミリオを受け入れることができない
その冷たさも同時に表していたり。
気温も低そうに寒色にしてあります。
青白い街に灯る黄色の光の羽。染み出す赤い血。
色彩のバランスなどのこだわりの甲斐あってか
気に入ってくださる方が多いカードでした。
蛇足ですが、建物を描くために
ロシアの旅行書などをを資料にしようにも
ちょうどこの時期ロシアへの旅行ができない状態でして
苦労した思い出が(笑)。